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第10話

Author: みっつ
人は自ら火傷を負って初めて、その本当の恐ろしさを思い知るものだ。

……

それから間もなく、御影家で騒ぎが起きた。

最初に知らせてくれたのは、やはり美和だった。

【紬さん、御影家が大変なことになっています。

あの帆乃香という人が、佑弦くんを叩いたみたいです】

その文字を見た瞬間、指先に力が入った。

すぐに美和からボイスメッセージが送られてくる。

背景では、佑弦が息もできないほど激しく泣いていた。

そこへ、帆乃香のヒステリックな甲高い声が響いた。

「いつまでビービー泣いてるのよ!

私が紬だとでも思ってるわけ?毎日毎日、あんたの機嫌取りなんてやってられないの!

甘やかされたガキなんて、本当にうんざりだわ!」

続いて、志津子の慌てた声が聞こえた。

「帆乃香、どうして佑弦を叩くのよ!」

帆乃香はフンと鼻で笑った。

「叩いて何が悪いのよ?私はこの子の実の母親じゃないんだから。

だいたい、言ったのはそっちじゃない。『紬は年増で不細工で、一緒に歩くのも恥ずかしい』って。

自分たちで散々毛嫌いして追い出したくせに、今さら私に母親代わりをやれって言うわけ?私があなたたち
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