共有

第4話

作者: 星野南
透真は美雪を宥めると、楓に視線を向け、怒鳴ろうとした。

だが、涙で顔を濡らし、額から血を流している楓の姿を目にすると、言いかけた言葉を飲み込んだ。

「透真、楓さんの様子を見てあげて。私は大丈夫だから」

美雪がそっと彼の服の裾を引いた。彼女の手は赤くなっていた。それなのに、まだ楓の心配をしている。

透真はたちまち顔をしかめ、美雪を抱きかかえると、すぐにキッチンへ向かって手を冷やしてあげた。

「放っておけ、自業自得だ」

楓は怒りを抑えきれず、2人の背中に向かって叫んだ。

「お兄ちゃんのバカ!あの人を庇ってたら、いつか絶対後悔するから!そうなったとき、泣いたって知らないからね!」

私は、痛みに耐えながら立ち上がろうとする楓を見つめた。胸が痛くて、焦りばかりが募る。それでも、私には何もできなかった。

(楓、痛くない?大丈夫?)

楓は傷ついた額に手を当てた。もちろん、私の声など聞こえるはずもない。それでも私は、語りかけずにはいられなかった。

(ここまで怒ってくれなくてもよかったのに……透真は、私が生きていようが死んでいようが、気にも留めない。あの人にとって、私はどうでもいい存在なんだよ)

私をさらった犯人に、助けを求める機会を与えられたとき、私は真っ先に透真へ連絡した。

けれど、彼からの返信を見た瞬間、私は完全に諦めたのだ。

あんな男が、今さら私を探しに行くはずがない。

ふらつきながら家を出ていく楓を見て、私も後を追いたくなった。せめて、彼女が無事に帰れるかどうかだけでも見届けたかった。

ところが、玄関までたどり着いた途端、あの見えない力に引き戻されてしまった。

そうだった。私は透真から遠く離れることができない。

こんな力を、初めて心の底から憎んだ。

生きていた頃の私は、愚かにも現実を見ようとせず、透真にしがみついていた。死んだ今は、もう彼から離れたいのに、なぜかそばに縛りつけられてしまった。

これが、運命だとでもいうのだろうか。

透真が美雪を病院へ連れていく間も、私は車の後部座席に座っていた。

すると、美雪が心配そうに口を開いた。

「透真、楓さんの言うことも一理あると思うの。澪さんとは夫婦だし、もし本当に行方不明になっているなら、探してあげたほうがいいよ。無事だとわかれば、私たちだって安心できるでしょう?」

「……美雪」透真は何を考えているのか、真剣な面持ちで彼女に問いかけた。「以前、あいつに危うく轢き殺されるところだったんだぞ。それでも、お前は何とも思わないのか?」

「うん、気にしてないわ」

美雪は膝の上でそっと手を握りしめた。それでも、顔には優しい笑みを浮かべていた。

「あの日は私も少し取り乱してしまったの。あなたに抱きついて、なかなか離れなかったでしょう?あんなところを見たら、誰だって誤解するわ。私だって、もし自分が同じ立場だったら、もっと取り乱していたかもしれないもの……」

美雪は、どこまでも寛大な女性を装って微笑んだ。けれど、かすかに震えるまぶたも、ぎゅっと握りしめた手も、彼女の本心を語っていた。

「だから、澪さんを探してあげて。もしかしたら、本当に助けを必要としているかもしれないでしょう?」

美雪は期待を込めた眼差しで、透真を見た。

透真も彼女の顔を見た。やがて、包帯の巻かれた彼女の手に目を落とし、一言だけ答えた。

「……わかった」

もし彼が断っていたら、彼にとって、私はその程度の人間だと諦めていただろう。

けれど、彼は引き受けた。

その瞬間、胸の中にさまざまな感情が押し寄せた。

悲しいのか、悔しいのか、自分でもうまく説明できない。

結局、私の命も、楓が流した血も、透真にとっては美雪の一言にすら敵わないのだ。

もしかしたら、彼の言うとおりなのかもしれない。

――「澪、お前が美雪に敵うわけがない。あいつはあんなに優しいのに、お前はどこまでも性悪だ。どうあがいたって、お前はあいつに勝てないよ」

「ありがとう、透真!」

赤信号で車が止まった瞬間、美雪は身を乗り出し、透真の頬に不意打ちのキスをした……

この本を無料で読み続ける
コードをスキャンしてアプリをダウンロード

最新チャプター

  • 遺骨になった私を夫は愛してやまなかった   第44話

    判決が言い渡され、私もほっと息をついた。「当然の報いよ!自分がやったことの責任くらい、ちゃんと取ってもらわないと!」楓は目を赤くして、憎しみを込めた声で吐き捨てた。傍聴席にいた人たちも怒りを抑えきれず、次々と立ち上がり、手錠をかけられた美雪に罵声を浴びせた。美雪の両親や兄弟は、気まずそうにうつむいていた。もう、彼女を月島家の人間だと認めることさえ嫌なのかもしれない。楓が今にも靴を脱いで美雪に投げつけそうになったのを見て、私は思わず笑いそうになった。本当に、相変わらず無邪気でかわいい子だ。どうか、楓には幸せになってほしい。私のようなつらい人生を歩むことなく、自分だけの幸せを見つけてほしい。「月島さんの財産はすべて寄付され、所有していた不動産もすでに売却されました。あとは裁判所の最終的な判決を待つだけです。これで、澪さんもようやく安らかに眠れるでしょう」「……そうだな」サングラスをかけた透真は静かに頷くと、背を向けてその場を後にした。取材しようと大勢の記者が追いかけてきたが、秘書と弁護士がすべて押しとどめた。私は美雪が刑務所へ戻っていくのを見届け、それから再び家へと戻った。ところが、家の中に入ると、窓という窓のカーテンがすべて閉め切られていた。部屋には煙が立ち込め、息が詰まりそうなほどだった。透真はどこにいるのだろう?不審に思いながら辺りを見回していると、薄暗い部屋の隅に、すっかり生気を失った彼の姿を見つけた。床に座り込み、左手には酒瓶、右手には煙草。目の前には、私の遺骨が納められた骨壺が置かれていた。酒を一口飲んでは、煙草を吸う。そんな姿は、まるで水を失って枯れかけた植物のように、すっかり生気をなくしていた。目尻には、今にもこぼれ落ちそうな涙が浮かんでいる。――どうしたの?そう尋ねたかった。けれど、もし私の声が聞こえてしまったらと思うと、怖くてたまらなかった。結局、何も言えず、ただ彼を見つめることしかできなかった。私の願いは、もう叶った。これからどこへ向かうのか、自分がどうなるのか、正直わからない。だからこそ、もう彼には関わらないほうがいいのだろう。「澪、俺が悪かった。本当にごめん……美雪なんかを信じるべきじゃなかった。自分の気持ちを確かめるために、あいつに近づくべきじゃなかった。もし

  • 遺骨になった私を夫は愛してやまなかった   第43話

    「今、何と言った?澪を殺して、遺体をあんな場所に捨てさせたのは、お前だったんだな?」「と、透真……」ようやく我に返ったらしい美雪は、目に動揺を浮かべ、慌てて首を横に振った。「ち、違う……っ、痛い!」透真があまりにも強く肩をつかんでいるため、美雪は目に涙を浮かべて悲鳴を上げた。手を離してほしいと訴えても、透真の眼差しはますます冷たくなるばかりだった。「言い逃れをしても無駄だぞ!今の話は、この耳でしっかりと聞いた。お前が人を雇って澪を殺させたんだろう!どうしてそんなことをしたんだ!」「違う、私じゃない!私は何も知らない!本当に何も知らないの……!」「まだとぼけるつもりか!」透真は美雪を睨みつけた。「俺は心のどこかで、まだお前を信じていた。俺の信頼を裏切るような人間じゃないと、そう願っていた。けど、どうやら俺は甘かったらしい。信じていたばかりに、大切な人を殺されてしまった」透真が手を突き放すと、美雪はよろめきながら数歩後ずさった。そして、ドアの枠にもたれて立っている人物に気づいた途端、その顔から血の気が引いた。「桐谷さん……?ち、違う。私じゃない……透真も何か言ってよ!」透真は沈黙したままだった。けれど、その目に宿る憎悪が、彼の気持ちを何より雄弁に物語っていた。健吾は手にしたボイスレコーダーを軽く振ってみせると、迷いなく、銀色に光る手錠を取り出した。「月島美雪さん。あなたには、氷室澪さんを殺害した容疑があります。署まで同行をお願いします。あなたには黙秘権があります。また、あなたの供述は法廷で証拠として使われる可能性があります」「違う!私じゃない!私は何もしていないし、何も知らないわ!」美雪は必死に抵抗しながら、透真に助けを求めた。「助けて!透真、お願い、助けて!澪さんを殺したのは私じゃない!本当に私じゃないの!」透真は少しも動じなかった。「前も言ったはずだ。お前が何をしようと、俺は大抵のことなら許せた。だが、俺には譲れない一線がある。澪は、その一線なんだ」その一言に、美雪はその場で凍りついた。私もようやく、胸のつかえが下りた。何日も彼女につきまとい、あれこれ探りを入れてきたけれど、どうやら苦労した甲斐はあったらしい。ところが、みんながひとまず安堵した、その瞬間だった。美雪が

  • 遺骨になった私を夫は愛してやまなかった   第42話

    私は口元を押さえ、声が漏れないよう必死にこらえた。それでも涙は止まらず、頬を伝ってこぼれ落ちていく。透真は私の名を呼びながら、必死に追いかけてきた。しばらく走り続け、どれだけ待っても私が姿を現さないと悟ったのか、彼はついに力尽き、その場に膝から崩れ落ちた。「澪、本当に悪かった。もう許してくれなくてもいい。ただ、一度だけでいいから、姿を見せてくれないか?澪……お願いだから」ごめんね、透真。もう、それは叶えてあげられないの。かつては自信に満ちあふれ、意気揚々としていた透真が、急に10歳も老け込んでしまったように見えた。これ以上見ていられず、私は目を背けた。その場を離れると、美雪の病室へ戻った。胸にたまった思いを吐き出したくても、それを聞いてくれる相手はいない。どうせ美雪に何を言ったところで、まともな反応など返ってこない。そう思うと、かえって気兼ねする必要もない気がして、私は思い切って、胸の内をさらけ出すことにした。「月島さんは、透真に抱きしめてもらったこと、ある?ただ抱きしめるだけじゃないんだよ。まるで、自分の腕の中に閉じ込めてしまいたいとでもいうみたいに、ぎゅうっと強く抱きしめるの。今思えば、あの人、本当はずっと愛情に飢えていたのかもしれないね。息ができなくなるんじゃないかってくらい、いつも強く抱きしめてくるんだもの。まったく、困った人だったよ」自分で言っておいてなんだけど、ずいぶん気取ったことを口にしてしまった。思わずぞっとした。まさか、こんな台詞を平然と口にできるなんて。自分でも信じられなかった。「キスしたことは?透真はね、息ができなくなるくらいキスしても、なかなか離してくれないの。甘えてくる子犬みたいにべったりで、もう、うっとうしいったらないんだから。それに、あの人ってすごく子どもっぽいの。私が怒らせると、罰だとか言ってキスしてくるんだけど、これがまた容赦ないの。私が謝るまで、絶対に解放してくれないんだから。ねえ、あなたはどう思……」ガシャン!顔を赤らめながら話していた私の言葉を遮るように、美雪が突然、手にしていたコップを投げつけた。水しぶきが飛び散り、コップは床に落ちて粉々に砕け散る。「いい加減に黙りなさい!」ようやく怒ったか。いくら名女優の美雪でも、こんな話を聞かされて平静を装い続け

  • 遺骨になった私を夫は愛してやまなかった   第41話

    「知ってる?あなたが私を嫌っているように、私だってあなたが大嫌いなの。いつも泣いてばかりで、まるで自分だけが被害者みたいな顔をして。見ているだけでイライラするし、吐き気がする。そういえば、透真から聞いたことはないでしょうけど、あの人、女が泣くのが大嫌いなんだよ。特にあなたみたいに、自分だけが世界中の不幸を背負っているみたいな顔で、いつまでもめそめそ泣く女はね。見ているだけで気が滅入るんだって」ガシャン!美雪が手に取ったばかりの茶碗が、床に落ちて砕けた。「月島さん、大丈夫ですか?火傷はありませんか?」看護師はぎょっとして、美雪の手に火傷がないか、何度も確かめた。一方、美雪は何が起きたのかもわからないといった様子で、ただ看護師の顔をじっと見つめていた。けれど、私は見逃さなかった。美雪の眉が、ぴくりと動いたのを。――やっぱり!思わず口元が緩んだ。同時に、胸のつかえがすっと下りる。彼女は今まで精神を病んだふりをしていたのだ。私の言葉に反応したということは、何もわからなくなったわけではない。いつまでそうやって逃げ続けられるか、見ものだね。そう思って、私はイタズラを続けた。善人でいるより、悪人になるほうがずっと簡単だ。私は長い間、ずっと我慢してきた。だからこそ、胸の奥に押し込めていた言葉を一気に吐き出すのは、たまらなく気持ちがよかった。「知ってる?透真はね、私が彼を好きになるずっと前から、私のことを愛してくれていたの。あの人がそこまで深く私を想ってくれていたなんて、私自身、知らなかったんだよ」それが本当かどうかなんて、私にもわからない。もちろん、美雪だって、わざわざ本人に確かめたりはしないだろう。今の私は、美雪を悔しがらせるための言葉なら、いくらでもすらすらと思いつくことができた。「透真からプレゼントをもらったことはある?あの人、私のために飛行機の模型を手作りしてくれたことがあるんだよ。しかもね、『どこまでも自由に空を飛んで、広い世界を駆け巡ってほしい』って言ってくれたの。私が体調を崩したときは、ずっとベッドのそばについていてくれたし、料理を作って食べさせてくれたこともあった。花を買って帰ってきたくせに、照れくさかったのか、『拾ってきた』なんて言い張ることもあったんだよ。これで、透真は私に一筋だった

  • 遺骨になった私を夫は愛してやまなかった   第40話

    「月島さん?」「……」「月島美雪さん、私のこと、わかりますか?」「……」健吾が何度呼びかけても、美雪はまったく反応を示さなかった。「やはり心を病んでいるかもしれませんね。これでは、しばらく何も聞き出せそうにありません」透真は眉をひそめた。「医師を呼んでくる」ほどなくして医師がやってきて、美雪の様子を診察した。診断は、ストレスが溜まっているため、精神に異常をきたしている可能性がある、というものだった。私は、ベッドの上で膝を抱え、ぼんやりと座り込む美雪を見つめた。けれど、どうしても医師の話を信じきれなかった。確かに、ここ最近、私はちょっとした仕掛けで彼女を怖がらせてきた。彼女自身の口から真実を語らせるためだったけれど、だからといって、精神がおかしくなってしまうほどではないはずだ。彼女の証言が今後の捜査を左右するという肝心なところまで来ているのに、本人が急に精神疾患を患うなんて、さすがに納得はいかなかった。その夜、みんなが帰ったあとも、私は病院に残り、美雪の一挙一動を見張っていた。精神に異常をきたしたとはいえ、美雪の生活は、それまでと大きく変わったわけではなかった。ただ、誰とも口をきかなくなり、スマホを手に取ることもなくなった。食事はきちんととるし、トイレにも行く。身支度も普段どおりに済ませる。けれど、それ以外の時間は、ただ座ったまま、ぼんやりと過ごしていた。そんなふうに一日中過ごすことも珍しくなかった。目はうつろで、ときおり何かをつぶやいても、その声はあまりに小さく、そばにいる人間にも聞き取れない。「ねえ、あなた……いったい何を言ってるの?」また美雪が、ぼそぼそと何かをつぶやいた。気になった私は、たまらず彼女に近づき、声をかけた。けれど、美雪は答えなかった。顔を上げることもなく、まるで私の存在など気にも留めていないかのように、ひたすら独り言を続けていた。何を言っているのか気になって仕方がない。いっそ口をこじ開けて、舌がどう動いているのか確かめたいくらいだった。もちろん、そんなことができるはずもないのだけれど。「月島さん、病気のふりをしたところで、責任から逃れられるわけじゃないんだよ。私をあんな目に遭わせたんだから、たとえ本当に病気になったとしても、罪を問われることに変わりはないんだよ」

  • 遺骨になった私を夫は愛してやまなかった   第39話

    「木下誠さんは、あなたの元夫ですね?」健吾の言葉に、私はまたしても驚かされた。美雪はやっぱり結婚していた。それも、相手が誠だった。いったい、2人はどうやって知り合ったのだろう?私の記憶では、誠は高校時代、成績があまりよくなかった。両親が離婚したあと、どちらの親にも引き取ってもらえず、いつも不良仲間とつるんでいた。一方の美雪は、飛び抜けて優秀というわけではなかったものの、実家は裕福だったはずだ。そんな2人が、どうして結婚したのだろう。「あなたたちは3年間、夫婦でした。離婚したあとも、ずっと連絡を取り合っていたんですね?木下さんが亡くなった夜、どうして彼と一緒にいたんですか?彼に無理やり連れていかれたんですか?それとも、自分の意思で会いに行ったんですか?彼が亡くなる直前、2人はどんな話をしたんです?」健吾は辛抱強く、何度も質問を繰り返した。けれど、美雪はただ黙って涙を流すばかりで、一言も答えようとしなかった。何度も病院へ足を運んでいた健吾も、さすがに苛立ちを隠せなくなった。「月島さん、何があったのかはわかりませんが、きちんと話してもらわないと、こちらもあなたを助けることができません。泣いているだけでは、何も解決しませんよ」いつまで経っても話が進まないのを見かねて、透真が口を挟んだ。「元夫が目の前で死んだんだ。彼女も、まだ気持ちの整理がついていないんだろう。俺から話を聞いてみてもいいか?」健吾は透真を一瞥すると、手帳をしまい、病室を出ていった。透真はこっそり、録音を始めた。「美雪、いったい何があったんだ?話してくれないか?今は俺たち2人だけだから」「と、透真……」しばらくして、美雪はおずおずと顔を上げた。目はすっかり腫れ上がっていた。「誠と知り合ったのは、ほんの偶然だった……でも、彼に無理やり関係を迫られて、結婚までさせられたの。結婚してからは、お酒とギャンブルに溺れるようになって、少しでも気に入らないことがあると、私に暴力を振るった。もう耐えられなくなって、逃げ出したの。そのあと、彼から『金を払えば離婚してやる』と言われて、私はその条件をのんだ。けど、それで終わりじゃなかった。結婚していたことを誰にも知られたくなければ、金を出せって……そのあともずっと脅され続けたの。もう彼の脅しには耐え

続きを読む
無料で面白い小説を探して読んでみましょう
GoodNovel アプリで人気小説に無料で!お好きな本をダウンロードして、いつでもどこでも読みましょう!
アプリで無料で本を読む
コードをスキャンしてアプリで読む
DMCA.com Protection Status