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12 塔の秘密と転移指輪

Author: 缶小豆
last update publish date: 2026-07-19 13:20:17

「何日も食べてないなら……試し切りより先にやることがあるだろうに」

レオンハルトは深くため息をついた。

そういえば――

ふとここに降り立った時のことを思い出した。

最初に来たとき、彼女は煤だらけだった。

足元には焚き火の跡。

「あれは……まさか、料理しようとして失敗した痕跡だったのか?」

取り調べから何日も食べていないのなら、空腹どころか命に関わる。目の前に、翌日には収穫できる野菜を目にしたら、すぐそれを食べたいと思ったに違いない。

だが、経験のないものが、突然火おこしをして、調理!なんて、普通は上手くいかないだろう。

「食べ物の確保が先だな……一度戻るか」

レオンハルトは、早く戻って何か食べれるものを……と思案した。だが、ミレイユは首を縦に振らない。

「いえ、野営のやり方さえ教えてくれればあとはやるので、戻ったらもう、自分とは関わらないでください」

そう、困ったように眉を下げてレオンハルトに訴える。

「考えが甘い。ちょっと教えただけで魔物だらけの森で生き延びられるほど、この世界は優しくないよ」

レオンハルトは、ミレイユに対して諭すように声をかける。

「まずはしっかりご飯を食べてから
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