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25 震える手を、そっと握って

作者: 缶小豆
last update 公開日: 2026-07-26 11:00:00

その夜――

恋を意識したレオンハルトと、女子力のなさに落ち込むミレイユはこの狭い認識阻害テントに二人でいた。

「夜の魔物は、攻撃力が増すものが多い。認識阻害してくれるテントなら、ここの方が安心だろう。一晩は野宿だな」 

レオンハルトの言葉に、ミレイユは頷いた。

水場がないのでミレイユは、血まみれの冒険者服から着替えに持ってきていたカイルチョイスの清楚な白いワンピースを着がえて夜を過ごすことになる。

くっそーっ!マジでカイルに殺意を覚えるんだが.....

レオンハルトは、そのミレイユの姿を直視できなくて、チラッ、チラッと視界に入れる。

そのミレイユは、レオンハルトの視線に気づくことなく、先ほどまでレオンハルトが着ていたツノで裂けた服を、切断された魔力を繋げるため、魔糸で縫い合わせようとしていた。

お互いに会話はない。

仕方ないんだ。狭い空間で、夜は危険性もある。

お互いここで過ごすしかない。

もちろん、今夜

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