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第1072話

Author: 風羽
「今となっては、どっちが別れを切り出したのか、俺にはわからない」

......

九条時也は色々と話した。

高橋も心の中では悲しんでいたが、表向きは強がってみせた。彼女は九条時也に向かって、酒の飲みすぎだと言い、二階で寝てこいと叱りつけた。一晩寝れば、そこでぶつぶつしなくて済むでしょう、と。​

九条時也は鼻を触りながら、2階の書斎へ上がった。

明るい光が差し込んでいた。

彼は重厚な木製のデスクに座ると、そっと小さな引き出しを開けた。中には、数枚の書類がきちんと並んでいる。彼はそれを手に取ると、一枚一枚開いていった。

それは、九条グループの株式譲渡書類だった。

全部で4枚。

九条津帆は九条グループの株式の35%、九条美緒は20%、九条羽と九条佳乃はそれぞれ10%を保有していた。この配分には九条時也の意図があった。九条美緒が家を出て行った時でさえ、二人の子供たちは最終的に一緒になるだろうと信じていたため、九条津帆と九条美緒を合わせると55%になるのだ。

九条羽と九条佳乃には、他の方法で埋め合わせをするつもりだった。九条時也と水谷苑が保有する現金と不動産の大部分は、二人に残
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