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第706話

Author: 風羽
リビングには、高級な贈り物が山積みになっていた。

しかし、水谷苑はそれらを見向きもしなかった。

いつものように河野美緒を寝かしつけ、眠った子供を使用人に預けて寝室に戻ると、彼女はソファに座り、いくつか贈り物を適当に開けてみた。予想通り、宝石やアクセサリーばかりだった。

彼女は急に興味を失った。

向かいに座っていた九条時也は、高価なダイヤモンドのネックレスに目をやり、静かに尋ねた。「気に入らないのか?」

水谷苑は軽く首を振った。

彼女はまだ平らな自分のお腹を優しく撫でながら、静かに言った。「気に入らないわけじゃない。でも、時也、私はそんなに物欲がないの。こういう宝石やアクセサリーより、生活のためのお金の方がもっと必要な時もあるのよ。

香市で暮らしていた頃、兄のゴールドカードを使うことも、あなたに生活費を頼むこともできなくて、外で交際も何もできなかった。時には食事代にも困るほど......今は子供もできて、津帆と美緒ちゃんと合わせて3人もいるんだから、何かとお金がかかるわ。いつも使用人にお金をせがむわけにもいかないでしょ?

あなたの妻として、それはあんまりだし」

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