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第544話

Auteur: 桜夏
公平はその獣じみた力に引きずられて足が滑り、とっさに踏ん張ったけど、背中はびっしょり汗だくになった。

なんてこった!この蓮司、背は高いけど、そんなにガッチリしてるわけでもないのに、なんて力だ?!

中年太りで九十キロはあろうかという公平が、危うく引き留められなくなるところだった!

公平は、汗を流しながら、必死に言った。

「新井社長、お気持ちはわかりますので、まずは落ち着いて、お話を聞かせてください……」

蓮司は怒り狂って叫んだ。「話し合いだと?ふざけるな!今すぐ駿の頭を叩き割ってやる!」

公平の顔から、さらに汗が噴き出した。

口を開けば汚い言葉ばかりで、しかも相手の頭を叩き割るとまで言う……

蓮司は本気で怒り狂っていて、その様子は本当に怖かった。

公平はもう何も言えなかった。相手が逆上して自分まで殴られるんじゃないかと怖くて、仕方なく、駿と大輔に必死で目くばせを送るしかなかった。

でも、駿は気にする様子もなく、大輔は気まずそうに作り笑いで場を取り繕おうとしたけど、どっちからも相手にされなかった。

公平はどうすることもできず、他の管理職の人たちが早く下りてきてくれるこ
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