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第1156話

Autor: 小春日和
「どうしてそれが分かった?」

「盗み聞きしたんだよ!」福本英明は真剣な顔で言った。「スパイとして、俺はプロ意識あるからな!記者の盗聴スキル、なめないでくれよ!」

冬城は一つ息をついて静かに問い返した。「……その小僧の名前は?」

「姓は唐橋で……たしか唐橋龍太郎って言ってたと思う」

「わかった」

冬城が通話を切ろうとする気配を感じて、福本英明は慌てて声を上げた。「もう切るのかよ!?全然焦ってないじゃん!」

「真奈があいつを立花家に連れて行ったってことは、問題があるって気づいてて、近くで様子を探るつもりなんだろう。黒澤が真奈のそばにいる以上、彼女に何かあるとは思えない」

「お前、ライバルのことそんなに信用してんのか……」

「話は終わりか?」

「……うん、終わり」

「じゃあ切る」

冬城はそれだけ言って、通話を切った。

福本英明は切れたスマホの画面を見つめて、やれやれと肩をすくめた。

せっかく冬城グループの社長だったくせに、なんでわざわざ人の物語に出てくる報われない二番手みたいな役をやろうとするんだ……バカだな、ほんと。

一方、真奈は自室へ戻り、鼻歌を口ずさみながら
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