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第1167話

作者: 小春日和
「狂ってる……彼女は本当に狂ってる!」

福本陽子は、以前白井が真奈を売り渡してまで殺そうとしたのを見て以来、白井が常軌を逸していると感じていた。

だが、今回はここまで徹底して狂っているとは思わなかった。

こんなにも多くの人を自分に殉じさせようとは。

福本陽子が叫んだ。「綾香!私、本当に目を誤ったわ。あなたみたいな人と友達になったのが間違いだった!」

「黙りなさい!前からあなたは私を友達だなんて思っていなかった。あなたはただ、私を最も忠実な犬のように扱っていただけよ!あなたが福本家の令嬢だからって、父が私に我慢を強いたのよ。あなたが買い物に付き合えと言えば従い、させられることは何でもやってきた。そんなあなたに、私のことをとやかく言う資格なんてない!」

「なんですって……」

白井は福本陽子に構うつもりなどなかった。視線はすっと真奈に向けられた。

今夜、白井が最も憎む相手が、ここにいる。

「瀬川、今日こそあなたは私の最上の獲物よ!白井家の財産をすべて投げ打ってまで、あなたをここに閉じ込めたのは――私たちの因縁に終止符を打つため!あなたが私の愛した人を奪ったのだから、私は遼介
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