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第647話

Auteur: 小春日和
突然、彼女は二日前に立花が言った「二日で帰れない」という言葉を思い出した。

そう思うと、真奈はドアを開けた。入口にいた桜井は困惑した表情を浮かべた。「瀬川さん、どうかされました?」

真奈は心配を隠して言った。「ちょっと気分が悪くて……船酔いの薬が欲しいの」

「わかりました。じゃあ、お医者さんから薬をもらってきます」

桜井が行こうとするのを見て、真奈は慌てて呼び止めた。「待って」

「瀬川さん、ほかにご指示は?」

「この船、前に三日で寄港するって言ってませんでした?どうしてまだ港に着いてないの?」

「それは私にもわかりません。船がどこに向かうかは全部立花総裁の気分次第なんです」

その言葉を聞いて、真奈は思わず眉をひそめた。

まずい。

もしかして立花は何かに気づいて、急にルートを変えたのか?

真奈は無理に笑い、「大丈夫、行ってきて」と言った。

「わかりました」

桜井が薬を取りに行っている間、真奈は部屋を出た。

ちょうどその時、森田が廊下の角から現れ、真奈を見つけると、わざと前に進み、肩をぶつけてきた。

真奈は横に押しやられ、森田はわざとらしく言った。「あら、瀬川
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