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第104話

Auteur: 風待 栞
ところが、紗音が表彰を受けようと壇上に足を踏み入れたその時。突然、雅がステージに乱入してきた。彼女は水琴を真っ直ぐに指差し、金切り声を上げる。「不正を告発します!静沢水琴は高遠紗音にカンニングさせました!こんなの不公平です!」

その声は講堂中に響き渡り、会場は一瞬にして水を打ったように静まり返った。

灼也が底冷えのするような視線で雅を射抜く。水琴は冷ややかな声でピシャリと告げた。「雅、いい加減な口を利かないで。証拠はあるの?」

「あるわよ!」雅は半ば狂乱したように叫んだ。

小林学長と蓮見教授が顔を見合わせる中、菫だけはただ冷然と彼女の狂態を見据えている。

「コンテストの問題は、本来別のものだったはずよ!それなのに開始の三十分前になって、静沢水琴が突然問題を差し替えたの。どう考えてもわざとじゃない!それに、紗音のバッグからこれが出てきたわ!差し替えられる前の、本当の試験問題よ!」

雅は奪い取った紗音のバッグから、一枚の問題用紙をこれ見よがしに突きつけてみせた。

学長は訝しげな表情で水琴へ視線を向けた。「静沢先生、これはどういうことかね?」

彼もまた、当初用意されていたもの
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