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第4話

Auteur: 9ポンド15ペンス
一週間後、誠は私がまだそばに来ていないことに気づいて、苛立ち始めた。

以前は喧嘩をしても三日が限界で、私から必ず仲直りしに行っていた。

でも今回は一週間、何の音沙汰もなかった。

誠はSNSに頻繁に投稿し始めた。全部、千夏との写真だった。

それでも私は何の反応もしなかった。

彼は知らなかった。彼は私にすでにブロックされていたことを。

私にも見ている暇がなかった。

明徳プライベートホスピタルの入札プロジェクトを正式に引き継いで、目が回るほど忙しかった。

主任デザイナーとして、病院に実地調査と計測に行く必要があった。

こんな時に限って、そこに誠と千夏がいた。

千夏は別の海外進出のデザイン事務所の代表として来ていた。私の競合相手だった。

ヘルメットをかぶって計測器を持ち、足場の横で埃まみれになりながら立っている私を見て、千夏は誠の腕に絡みながら驚いたふりをした。

「あら、雪乃ちゃんじゃない?こんな力仕事までしてるの?」

わざとらしくため息をついたが、目の奥には得意げな色があった。

「女の子は自立しなきゃね、人に頼ってばかりじゃだめよ」

誠は隣に立ったまま無言で私を複雑な視線で見ていた。

私は構わず、手元のデータに集中した。

「すみません、通してください」

巻き尺を持って、二人を避けて壁の計測に行こうとした。

千夏が横に滑り込み、私の行く手を塞いだ。

「後輩ちゃん、そんなに急いでどこへ行くつもりなの?」

押し合う中で、私の手の甲が横にあった錆びた金属のフェンスに擦れた。

するどい痛みが走り、手の甲から血がすぐに滲み出た。

誠の顔色が変わり、無意識に前に出ようとした。

しかしその瞬間、千夏が甘えた声を上げた。

「誠、足をひねっちゃった!痛い……」

誠の足が止まった。

血が出ている私の手を見て、それから涙目の千夏を見て、目の奥に一瞬の迷いが過ぎった。

その時、冷たい声が割り込んできた。

「どいてください」

白衣を着た時也が人混みをかき分けてきて、私の手首を掴んだ。

まだ血が滲んでいる手の傷口を見て、時也は眉をひそめた。

「破傷風ワクチンは打ちましたか?」

私は痛みで少し頭がぼんやりして、黙って首を振った。

「こちらへ」

有無を言わさず、私を引いて処置室の方へ歩き出した。

誠はようやく我に返って、たちまち表情が色めきだった。

「天野!どこへ連れていく気だ?」

追いかけようとしたが、時也が振り返った時に投げた冷たい一瞥に足が止まった。

「霧島さんはそちらの方で手がかかっているご様子ですので、邪魔しないでください。

私の患者は、私が診ます」

処置室で、時也は手の傷口を洗ってくれた。

眉をわずかに下げながら、神経を集中させていた。

「天野先生、どうしてここに?」

間をもたせるために小声で聞いた。

「私はこの病院の心臓外科の主任です。今回の増築プロジェクトの医療アドバイザーも兼ねています」

頭を上げずに答えながら、鮮やかな手つきで包帯の結び目を作った。

「それと、あなたと私は同じ大学の先輩後輩です」

それを聞いて、少し驚いた。

「先輩後輩?」

「ええ、私が一学年上です」

時也が顔を上げた。その目が深く、真っすぐに私の目を覗き込んでいた。

何か読み取れない感情が隠れているようだった。

時也は少し迷ってから、大きな決意をしたように、ゆっくりと口を開いた。

「実は、大学の頃から……」

ドン!

処置室の扉が勢いよく開いた。

時也が私の手を握っているのを見て、誠の顔が青ざめた。

飛び込んできて、私を指差して怒鳴った。

「何をしてるんだ?俺が相手にしないと、すぐ次を探すのか?

お前はこいつがいい男だとでも思ってるのか?」

私は訳も分からず怒鳴られて、胸の中で怒りがこみ上げてきた。

「何を言ってるの?天野先生はただ傷の手当てをしてくれてるだけでしょ!

それに、なんであなたの言うことを聞かないといけないの?あなたは何の資格があって私に口出しするの?」

「資格だと?」

誠が鼻で笑い、ずっと落ち着いて座っていた時也を指差して大声で怒鳴った。

「この偽善者は大学の頃からお前に片想いしてたんだぞ!

部屋の中にお前の写真を山ほど隠してた!ストーカーみたいに四年間も覗いてたんだ!」

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