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第15話

Auteur: 冬霧の島
同時に、数千キロも離れた、繁華街と紺碧の港を見下ろす南アロ州の小さな街で。

霧子は、柔らかな質感のグレーのニットのカーディガンをまとい、広いアーチ型の掃き出し窓に寄りかかっていた。

志智が音もなく彼女の数歩後ろに現れた。まるで影のように。

彼の今の風貌と気質は、以前霧子に付き従っていた腹心とは既に異なっていた。

眼差しはさらに落ち着いている。以前の張りつめた様子は少なくなっていた。

ただ霧子を見る時だけ、あの一途さと忠誠心は昔のままだ。

あの日、霧子は自分が信頼するすべての者を集めた。

彼女は彼ら一人一人に多額の金を与えた。遠くへ飛び立ち、安穏に暮らすには十分な額だ。

「これからは、この世に綿霧子はいない。あなたたちも自由だ」

大半の者は涙を流して感謝した。未練がある者もいたが、結局は皆金を持って去ることを選んだ。

ただ志智だけが、すべての者が去った後、霧子の前に跪いた。

普通の跪き方ではない。絶対的な服従と、死を誓って付き従う姿勢だ。

彼は額を彼女の足元の地面につけた。

「霧子様、僕は行きません」

霧子は彼を見つめ、複雑な眼差しを向けた。

「志智、私はあ
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