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(仮)

Author: エチカ
last update publish date: 2026-06-07 20:15:31

 応接室での話し合いが終わると同時に、オルタナは公爵に地下の書庫へと行きたいと願い出た。

 眉尻を下げた公爵の顔を見れば、心配されているのは分かっていた。

 けれど、一人になって少し落ち着きたかった。

「大丈夫」

 出来得る限り笑ったつもりだった。

 笑えていたかは分からないけれど。

 オブライアンに導かれる様に地下の書庫まで付いて行き、鍵を受け取る。

「旦那様から許可は頂いております故、お好きなだけお使い下さい」

「……ありがとうございます」

 薄暗い地下の石造りの廊下は少し肌寒い程で、オブライアンが手に持っている燭台の灯がないと、足元も見えない程だ。

 オブライアンは「お茶をお持ちしましょうか?」と気遣ってくれたが、丁重にお断りした。

 廊下を戻り、階段を上がって行くオブライアンは、気がかりでもある様に一度振り返る。

 オルタナは出来る限り気丈に振舞お

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