Semua Bab (改訂版)夜勤族の妄想物語: Bab 231 - Bab 240

252 Bab

4. 「異世界ほのぼの日記2」㊾

-㊾ いち従業員として- 「一柱の神」が自らの業務に戻ってから2時間ほどが経ち、時計の針が7:00を指そうとしていた。そう、ニコフと好美の王宮での夜勤が明ける時間が来たのだ。好美「お先、失礼します。」ニコフ「お疲れ様でした。」 将軍長と挨拶を交わした後、王宮の正門をくぐり少し歩いた所から『瞬間移動』でビル1階の「暴徒の鱗」の調理場へと移動した。イャンダ「本当に良いのかい?」好美「勿論、私自身が決めた事だから。」 お客さんからの目線で見ると「オーナー」も一人の「従業員」なのだ。だから好美も立派に働けるように、そして少しでも役に立てる様に午前中の短い時間だけでもと店に出て手伝う事にした。 これは「コノミーマート」でも同様に行うつもりで、イェットには話を通してある。イャンダ「じゃあ・・・、夜勤明けだから無理の無い程度にね・・・。」 しかし数時間後・・・。好美「いらっしゃいませ、2名様ですね?こちらのお席へどうぞ!!」イャンダ「経験あるのかい?完璧じゃないか、むしろ俺より仕事出来てるし!!」 黒いTシャツに赤いバンダナ、そして前掛けと言った「これぞ拉麵屋」と言える制服を身に纏い接客から調理まで易々とこなしていた。 名札に書かれている「オーナー 倉下」の文字に恥じない仕事っぷりと言える。 好美は先程の質問に対して軽く。好美「初めてだけど。」 と答えていた、特に全く教えていない機械の操作を難無くこなしている事が一番の驚きであった。 実は秘密があった、迷惑を掛けたくない一心で『完全取得』というスキルを『作成』していた。その場にいるだけでまるで長年の経験者の様に働けるものだ。 好美は心の中で「セーフ」と呟いていて、お陰で店の評判を落とさずに済んだ。 この事は「コノミーマート」でも同様だった、イャンダと同様にイェットも驚きの表情を見せていた。 実はこれは本格的に2店舗が深夜営業を始める時の為の練習としてであった、可能な限り多くのバイトを雇うつもりではあるがやはりどうしてもナイトマネージャーが出勤できない時に自分も代わりになれる様になりたかったのだ。 流石に、深夜勤務を希望していない人に自分の様な昼夜逆転生活を勧めるのは酷すぎるのでだったら自分がと・・・。好美「2人共ごめんなさい、自分勝手な行動に付き合わせちゃって。」イャンダ「何言って
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-10
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4. 「異世界ほのぼの日記2」㊿

-㊿ 拘りの豚肉- 翌朝、王宮での夜勤を終えた好美はいつも通りビル1階の店舗部分へと『瞬間移動』すると何やら「暴徒の鱗」の前でデルアとピューア、そしてニーコルが話し込んでいた。3人の様子から見るにどうやら深刻な話らしい。好美「おはよう、何かあったの?」デルア「ああ、好美ちゃんか。おはよう、実は先程イャンダと大将に肉屋のケデールから連絡があったんだ。」 ケデールの店いつも叉焼に使用する豚肉を外部から特別に仕入れて卸してもらっているのだが、必ずシューゴが自らの目や舌で選んだ品質に拘った良い物を少し安値でとお願いしていた。 そんな中、肉屋が言うには数年前から店所有の豚舎で育てた豚の肉を使って貰えないだろうかと連絡があったのだ。店主・・・、と言うより豚舎を任された部下が餌から拘って育てた自信のある豚たちらしい。近所に住む農家のガイの畑や田んぼにて有機栽培で育ったトウモロコシや米などを原料とした餌を与え、化学飼料を一切使わずに放牧でストレスの無い様にのびのびと育てたそうだ。 その肉の試食会に先程電話で呼ばれた大将と店長が向かったらしい、ただそれのどこに問題があるのだろうか。デルア「いや、うちの場合ずっと前から醤油ダレも叉焼の肉をベースにしているだろ?肉が変われば拉麺全体の味が変わるんじゃないかって思ってね。」ニーコル「良かったら好美ちゃん、2人と一緒に味を見て来てくれないかい?どうやら、育てたのは君と同じ転生者の人みたいだから俺らより好美ちゃんの方が話が出来るかもだからね。」好美「ふーん・・・、それにしてもこんな早くから行ってんの?」 現在7:15、軽トラで行けば肉屋まで10分程で着く。それに『瞬間移動』を使えばすぐ行けるはず。デルア「8:00かららしいけど、歩いて行っちゃった。2人共運動したいんだってさ。」好美「なるほどね・・・、それにしても今は何処にいるんだろ。店に着いてるのかな。」 好美は『探知』で2人の位置を確認して『瞬間移動』で向かうと、陽気に話していた2人は突然のオーナーの登場に驚きを隠せない様子でいた。どうやら、豚肉料理が楽しみでお腹を空かせている様だ。好美「おーはよ!!」シューゴ「好美ちゃん・・・、お・・・、おはよう・・・。びっくりしたじゃないか、何故ここに?」好美「何でって、私も豚肉料理が食べたくなったからだよ。それに育てた
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4. 「異世界ほのぼの日記2」51

-51 生姜焼きと2人の関係- 肉屋に来た者の内、転生者の2人はほぼほぼ同じ気持ちになっていた。今は帰り方も分からないこの異世界に来る前の記憶を辿り、この世界で初めて会ったはずの2人が同様の懐かしさを覚えていた。 綺麗な皿に盛られており良い匂いで5人の食欲を誘う物の正体は、ご飯が進みお弁当の定番で人気のあるあの料理。 おかずとしても肴としても相当の威力を発揮する香りと味。好美・真希子「これは・・・。」 目に飛び込んできた光景を未だ信じる事が出来ない2人をもう既に着席していたナルリスが手招きした。ナルリス「早く食べようよ、折角の美味しそうな料理が冷めちゃうよ。」真希子「そうだね、待たせて悪かったよ。」 促されるがままに着席する2人、全員が席に着いたのを確認したケデールは意気揚々とその場を仕切っていた。ケデール「皆さん、お着きになりましたね。では当店で1から育て上げた豚のロース肉で作った生姜焼きをお召し上がりください、ガイさんの田んぼで採れた白米とご一緒にどうぞ。」 店主の言葉が終わると一斉に生姜焼きに箸を延ばして1口、咀嚼をする度にやはり記憶にあるどこか懐かしい味で好美と真希子は嬉しそうだった。よっぽど生姜焼きが好きだったのだろうか、涙を流しながら白米で追いかける。好美「やっぱりこれ・・・、あいつの・・・。」真希子「あの子の味だよ、まさかこっちに来ているのかい。」 当時使っていた素が同じだったのだろうか、2人にとっての懐かしい味はぴったりと一致していた。 それはそうと、注目すべきは豚肉そのものである。1から餌に拘りながら育て上げ、脂の甘みと柔らかさを重視して育て上げたその肉は5人の舌を確実にうならせていた。横に添えられたキャベツやマヨネーズと組み合わせながら食べ進めていき、5人はただただ無心に食事を進めていった。10分もしない内に用意された皿が綺麗に空けられていた。 その様子を見て満足そうな表情を浮かべる店主は、店の奥に顔を向けて頷いた。ケデール「この豚を育てた人間を紹介させて下さい。実はこいつ、好美ちゃんや真希子さんみたいに転生して来た奴でしてね。この世界にやって来た瞬間、丁度担当者を探していた俺が拾って豚の世話をお願いしていたんです。この料理もこいつがどうしても自分が作りたいって言うから許可しましてね。おーい、こっちこっち。」 
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4. 「異世界ほのぼの日記2」52

-52 息子達の再会- 改めて肉屋と飲食店2店舗との契約が成立したのも束の間、真希子はシューゴやケデールと談笑するナルリスに時間を貰って久々に再会した息子に話を聞く事にした。真希子「あんた、いつの間にこの世界に来たんだい?母ちゃんに一言あっても良かったじゃないか。」守「まさか母ちゃんが異世界に転生していたなんて思わないだろ?えらく長い間トイレに入っているなと思ったら、「貝塚財閥筆頭株主行方不明」のニュースがテレビで流れたからびっくりしたんだよ。それから数か月かけて資料を引っ張り出しながらニュース見たり、新聞を読みまくって貝塚義弘の釈放や行方不明に関連付けて調べたらここにたどり着いたって訳。」 流石は大企業の筆頭株主、本人は正体を隠してひっそりと暮らしていたつもりだったが巷ではかなりの有名人になっていたらしい。 それにしてもこの世界は調べるだけで簡単に来ることが出来るものなのだろうか。守「行方不明直前に義弘がいたと聞いた山小屋に忍び込んだ時、奥の部屋の床が抜けてて滑り落ちたらこの世界だったって訳。」真希子「そうかい・・・。そう言えばあんた、結愛ちゃん達とはもう会ったのかい?」守「結愛って貝塚結愛の事か?あいつもこっちに来てんの?」 まさかこの世界で聞くとは思わなかった久々の名前に驚きを隠せない守、ただ驚くのはまだ早い。 すると守の背後から忍び寄る様に伸びていた手が肩を軽く2回、後ろから叩いていた。正体は勿論・・・。守「うわっ!!結愛に光明!!何でここに?!」結愛「るせぇな・・・、いきなりでけぇ声出してんじゃねぇよ。好美から『念話』が飛んで来たから来たんだよ。」守「いや、訳分かんねぇ。好美がいつの間にそんな事を?神様が言ってた『作成』ってやつの影響なのか?」 結愛がこの世界にいる事に関しては母の悪い冗談と思っていた守、正直何が何だか分からなくなっている。 ただ守は神からこの世界や『作成』のスキルについての一通りの説明を受けてはいたのだが、転生してからすぐにケデールに拾われ養豚の仕事に就いたので他の転生者と同様のスキルはまだ身につけてはいない。自らのステータスも見た事ない位だから本当なのだろう。光明「それにしてもお前、ずっとこっちで何していたんだ?」守「ここの店主に拾われてずっと養豚の仕事してた、でもどうして俺普通に言葉を話せてんだ?こ
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4. 「異世界ほのぼの日記2」53

-53 憧れていた存在- 守には幼少の頃から憧れていた存在がいた、自らの記録の為ではなく警察に協力して平和の為に走っていた伝説の走り屋、通称「赤鬼」。 ある年の夏の日、父親に手を引かれ近所の山にあるスポットに花火を見に行っていた当時5歳の守は一緒にゆっくりと歩いて山を下りていた。 自動販売機で父親に買って貰ったオレンジジュースを胸に抱え、ニコニコと笑いながら父親と歩く。 当時親子が言ったスポットは父親のみぞ知る秘密の穴場だったので、周りには山を行き来人がいない・・・、はずだった・・・。音「ドドドドドドドド・・・、バウーン、バウーン!!」 山の麓から幾重にも重なる激しい爆音が近づいて来た、暴走族のバイクが山の下から登って来たのだ。父親は守に怪我をさせない様に、そして自分も無事に帰る事が出来る様に早足になって家路を急いだ。 何事もなく暴走族達が過ぎていった後、数台のスポーツカー何組かに別れてが山を登って行った。ゆっくりと走って排気音を可能な限り抑えて静かに・・・、静かに・・・。 真っ暗な中、父親の懐中電灯の光で一瞬だけ見えた赤いエボⅢのボディ。左のヘッドライトに刻まれた稲妻のマーク・・・。父親「ありゃ有名な「赤鬼」ってやつか?初めて見たな・・・。」守(幼少時代)「「赤鬼」って?」 父親は警察に協力する正義の走り屋だって言っていた、ただ巷では怖い奴が乗っている事で有名になり恐れられていたそうだ。 2人が家路を急いでいると廃車となっていた大きなバン等が数台、道を遮る様に横向きに置かれている。 すると頂上から勢いを付けて暴走族のバイクが降りて来た、耳の鼓膜が破れんばかりの爆音と共に降りてくる数台。 廃車のある辺りを過ぎた所に警察車両があり、そこにいた警官2人に急いで降りて来るように導かれ保護された。 1人は新人警官だったのであろうか、手を震わせながら父親を安全な所に連れていく。一方で守は先輩の警官に連れられた、経験を積んでいたが故に大きくて暖かだった手は震えておらず落ち着いていた。確か、そこにいた仲間から「署長」と呼ばれていた気がする。 その警官達は親子を山に張られたバリケードの出口辺りまで連れていくと、署長はしゃがみ込み守の頭を撫でた。署長「今夜は本当に危ないから、お父さんの言う事をよく聞いて、ちゃんと手をつないで帰るんだよ。」 すると
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4. 「異世界ほのぼの日記2」54

-54 料理どうする?- 養豚をしていた貝塚財閥筆頭株主の息子が目をキラキラと輝かせ、渚のエボⅢの写真を数十分かけてずっと撮っていた。渚「あんたも飽きないね、こいつはかなりの年代物なのに何でそいつにこだわるのさ。」守「そりゃそうさ、ガキん時に目の前を走る姿を見てからずっと追っていた車なんだ。そう飽きる事は無いね。」渚「うれしいね、今度乗せてやるさね。洗車しておくわ。」守「おばちゃん待ってよ、俺が洗車するって・・・。」渚「あんた・・・、さっきもそうだけど「綺麗な渚お姉さん」だろ?」真希子「あんた、まだそんな事言ってんのかい?もうそこそこいい歳だろ。」 呆れる母の横で息子は幼少時代を思い出したのか、開いた口が塞がらず、全くもって声が出ない様になってしまっている。何かトラウマを産む出来事があったのだろうか。 渚が「女将」と呼ばれるのを嫌うのは皆知っていたが「おばちゃん」と呼ばれるのも嫌いだったとは、ただ普段から孫のガルナスに「おばあちゃん」と呼ばれているのは許容の範囲内なのだろうか。 一方で、守から各々サンプルを受け取ったナルリスとシューゴ、新たな素材の味を極限まで活かす物を作ろうと意気込んで各々の店へと帰って行った。 生姜焼きでも出されたロースを受け取ったナルリスは柔らかさを活かす料理をと頭を抱える・・・、事は全く無く料理はもう既に決まっていたという。ナルリス「やっぱりトンカツかなぁ・・・、正直個人的に食べたいし。」 完全に個人的な欲望が丸出しになってしまっている、考えていたのは新メニューではなく自らの昼ごはんだったのではなかろうかと光に疑われる位だった。ナルリス「そ・・・、そんな訳ないだろう。」光「じゃあその涎は何?」 想像しただけで食欲が爆発してしまっていたオーナーシェフは、欲望が前に出過ぎてしまっていた。それはそうとして問題は商品の構成と味付け。ナルリス「今回は和定食で行こうと思うんだが、どうだろう。」ミーレン「でも味付けは今まで通りデミグラスよね?」光「それだったらどうしても洋風になるんじゃない?ここはやっぱり・・・。」真希子「胡麻だれだね!!」光「ひゃぁっ!」 友人や息子との会話を終え、『瞬間移動』で戻って来た真希子が横から話に割り込んだので光は思わず声を漏らしてしまった。 ただその横で冷静に対処していたナルリス
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-15
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4. 「異世界ほのぼの日記2」55

-55 新メニュー完成- 母親に問いただされた娘のハーフ・ヴァンパイアがいつもの癖で早弁をした事を吐露したが故に説教を喰らっていた中、調理場では真希子は薄切りにした豚ロース肉を丁寧に灰汁を取りながら茹で氷水で〆ていた。そう、冷しゃぶだ。 ガルナスが好みに応じて食べる事が出来る様に和風のタレを2種類用意していた。真希子「まぁまぁ、それ位にしときなって。本人も反省しているみたいだし。」光「おばちゃん、甘やかさないでよ。この子、弁当持って行った時毎度毎度早弁するんだよ。」真希子「ははは・・・、流石は光ちゃんの子で渚の孫だね。あの子も昔学校で毎日の様に早弁してたんだよ。」光「もう・・・、遺伝ってやつなの?」 その頃、好美所有のビル1階にある調理場で噂のあの人が大きな嚏(くしゃみ)をした。渚「はぁーっくしょん!!はぁ・・・、花粉症かな・・・。」 レストランでは真希子が冷しゃぶを完成させ、事前に冷やしておいたガラス製の器に盛っていた。豚肉の下には細切りにしたレタスと胡瓜、そして大葉が敷かれている。肉と一緒にと角切りにした豆腐を散らせている。 薄切りにして水にさらした玉ねぎを乗せていて見た目も涼しい。真希子「ガルナスちゃん、お待たせ!!」 料理を見たオーナーシェフの娘はキラキラと目を輝かせている。最初の1枚を取り玉ねぎを巻きながらタレを付けて食べていた、最初は胡麻だれ。ガルナス「うーん、やっぱり冷しゃぶと言えばこれだよね。」 口いっぱいに肉を頬張り嬉しそうな顔をしている。もう一方のタレで食べようとしていたその時、娘の様子と料理を見ていたナルリスが反応した。ナルリス「それだ!!それで行こう!!」ガルナス「な・・・、何?夏限定の豚ロースの冷しゃぶサラダセットや冬限定の蒸篭蒸ししゃぶ定食は前から出していたじゃん。」真希子「あんた・・・、やたらとメニューに詳しいね。」ナルリス「ああ・・・、言ってなかったか。実はここのメニューの多くはガルナスが考えた物でね、俺も頭が上がらないんだよ。」 話が完全に逸れてしまっているので娘が話題を戻した。ガルナス「お・・・、お父さん。それでさっきのは何?」ナルリス「ああ・・・、悪い悪い。そのタレだよ、おろしポン酢。」 トンカツに大根おろしかけた状態で提供し、その上からポン酢を好みに応じてかける形にしてみた。真希
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-15
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4. 「異世界ほのぼの日記2」56

-56 吸血鬼の不安- 守と言う名前を聞いた瞬間に思わず笑顔をこぼす妻を見たヴァンパイアは、結婚前の光との日々を思い出していた。 恋人として付き合っていた頃は2人ともインドア派であった為、お互いの部屋で遊ぶことが多かったのだがその時大抵行われていたのが「プロレスごっこ」だった。 プロレスはおろか格闘技は全く興味が無かった光がたまたまテレビで見かけたプロレス技を見様見真似で一方的に仕掛けるというかなり理不尽な遊びだったのだ。 ナルリスは「いままで付き合っていた彼氏にも仕掛けていたんだろうな、何か可哀そうだ」と体に湿布を貼る度に思っていたのだが、このプロレスごっこの原点が守らしいのだ。 ナルリスが受けた時には少し上達していてマシになったと思われるものの、流石に「初めて」を受けた守の方がかなりのリスクがあっただろう。 正直、怖くないと言えば噓になるが話を聞いてみたい。結婚してから十数年経ったが最近もちょこちょこ襲われるのであくまで今後の対策の為に。 その時、空気を読んだのだろうか、渚が守を連れて『瞬間移動』して来た。守にとって初めての『瞬間移動』だったので到着した瞬間、目を塞いでいた。 それを良い事に光は久々にやる気スイッチが入ったらしく、とても楽しそうにしている。夫が「この人が守さんか」と思った瞬間・・・。光「守くぅ~ん、久々に楽しませて貰おうか・・・。」守「その声は光姉ちゃん?!まずい!!」 屋外に逃げようとする守の腕をぐっと掴み、次々と独学で覚えたプロレス技を仕掛けていく。守は既にボロボロだった。守「いたたたたたたたたたたたたたたた・・・・・・・・・・、ギブギブギブ!!」渚「あんた、相変わらずだね。家が隣にあったからって毎日の様に技かけて遊んでいたもんね。」 守の家は幼馴染の家に挟まれていた、一方は普通に仲良く遊んでいた同級生の赤城 圭(あかぎ けい)が住んでいた家で、もう一方は1つ先輩だった光や渚が住んでいたアパート。 光が2年で守達が1年だった当時、光は渚が仕事で留守にしていた間、鍵が掛かっていたので部屋に入る事が出来なかった為守の家で待たせて貰う事が多かった。ジャージを着ていた事が多かったが故に、それを利用して運動がてら行っていたのが例の「プロレスごっこ」の始まり。仕事を終えた渚はいつもこの光景を見ながら楽しそうに笑っていた、
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-16
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4. 「異世界ほのぼの日記2」57

-57 新商品と限定品- 守により転生者にとっての「いつもの件」が行われたのとほぼほぼ同刻、好美が所有するビル1階にある「暴徒の鱗」では守から受け取った豚肉のサンプルに合う叉焼の味付けの吟味が行われていた。シューゴ「時代に合わせて塩麹で味付けしてみるのはどうだろう、漬け置きしておけば肉自体が柔らかくなるから良いと思うんだけど。」一「それだと、拉麺に合うかな。基本うちって醤油ベースじゃない?」渚「つまみとして出すならアリかもだけど、流石にスープとの相性が心配だよ。」 一先ず物は試しにとやってみる事にしたのだが、転生者2人の予想通りになり過ぎて正直怖い。しかし、おつまみメニューに入れたら良いのではと保留してみる事に。シューゴ「塩ベースか・・・。」 何かを思い出そうとしたシューゴの様子を見て、渚ある人に『念話』で連絡を入れた瞬間。ある人「言うまでも無いよ、一先ずやってみよう。」渚「あんた、暇だったのかい?」 『瞬間移動』してきたのは共同経営者になったパルライ、そうあのバルファイ国王だ。渚は鯛塩スープに合うのではと提案してみる事にしたのだ。ただ、肉と魚介は別々に楽しんだ方が美味しいのではなかろうか。 試作品を作ってみたのだが、肉の味が強調し過ぎて折角の鯛の風味を消してしまっている。 気を取り直して、今までの醬油ダレに漬け込んでみる事にした。確かに叉焼は格段に美味くなった、ただ醤油ダレを使用した時のスープが豊富な脂が仇となりくどさが出始めていた。 そこで炙って余分な脂を落としてみる事にした、確かに炙る事によりくどさはマシになった。しかし、提供時間に大幅なロスが出てしまう。 試験的にだが塩麹味での提供案を採用した上で、期間限定である冷やし中華のトッピングのメインとして出してみる事にした。他の具材と同様、細長く切っての提供となるが特有の柔らかさは変わる事なく良い味を出してくれている。しばらく試した結果、夏は冷やし中華のトッピングとして、そして他の季節ではおつまみメニューの1つとして提供されることになった。ラーメンでの提供はおいおい考えるとして、一先ず一件落着。 ただ念の為、好美の意見を聞いてみる事にした。美味い肉でビールを呑まないかと聞いた好美は喜んで15階から『瞬間移動』して来た。慌てて出て来たのか、崩れた部屋着と普段家で1人の時だけでかける赤淵
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-16
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4. 「異世界ほのぼの日記2」58

-58 メインは胡瓜?いや鶏?- 暑い日々が続く、光は家庭菜園へと好美を招待してとれたての胡瓜をお裾分けする事にしていた。 ビニールハウスの中は灼熱のイメージがありがちだが、下の方にビニールが途切れている部分があるのである程度の涼しさをも持ち合わせていた。 やはり暑い時期における胡瓜の定番として、氷でキンキンに冷やされた一本漬けをイメージしていた好美は縞々の胡瓜を想像していたのだが、光から振舞われたのはまさかのオイキムチだった。光「胡瓜だけじゃないんだよね・・・。」 家庭菜園の持ち主はルンルンしながら蓋をあけると中身を木製の蓮華でゆっくりとかき混ぜだした。 キムチのつけ汁を全体に行き渡らせ、中の胡瓜が辛味に染められる。その時、好美は中に入っていた光拘りの食材を見つけ出した。好美「メンマだ・・・。」 そう、辣油に浸かって瓶詰めとなったメンマだ。程よく食感と柔らかさが有名な穂先メンマが入っていた。 1口食べると両方の食材特有の食感が口内を楽しませ、広がった刺激的な辛さが何となく嬉しくて堪らない。ただ食べ進めていくと、その辛さはキムチの素だけでは無い事が分かった。好美「メンマの辣油も入っているんですか?」光「そうそう、これ一回漬けるのに瓶半分使っちゃうんだけど、いつの間にかもう半分も食べちゃうんだよね。」好美「ご飯にもお酒にも両方ピッタリですから仕方ないですよ。」 好美の言葉を聞いた光は顔をニヤつかせていた、そして意味ありげに質問した。光「欲しい?」 現在朝11:30、夜勤を終えて直接やって来た好美は色々と欲しくなっていたがその中でも1番ややっぱり「あれ」だ。好美「欲しいです。」光「やっぱり?私も欲しくなって来たから付き合ってくんない?」 好美は『転送』で地下にある冷蔵庫で冷やしている「秘蔵のあれ」を取り出した。畑では初めてだが関係なくなってしまっている。 光から受け取った「あれ」の缶を開けると一気に煽った。好美「はぁー・・・、たまにはハイボールも良いですよね。」光「あれ?ごめん、間違えてハイボール渡しちゃった。本当はビールの予定だったんだけど。」好美「いえいえ、私ハイボールも大好きなので大丈夫ですよ。」 しかし、ビールと同じ勢いでハイボールを呑んでいたとは。好美の酒の強さはよっぽどと言えるらしい。光は好美のステータス画面を
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