-㊾ いち従業員として- 「一柱の神」が自らの業務に戻ってから2時間ほどが経ち、時計の針が7:00を指そうとしていた。そう、ニコフと好美の王宮での夜勤が明ける時間が来たのだ。好美「お先、失礼します。」ニコフ「お疲れ様でした。」 将軍長と挨拶を交わした後、王宮の正門をくぐり少し歩いた所から『瞬間移動』でビル1階の「暴徒の鱗」の調理場へと移動した。イャンダ「本当に良いのかい?」好美「勿論、私自身が決めた事だから。」 お客さんからの目線で見ると「オーナー」も一人の「従業員」なのだ。だから好美も立派に働けるように、そして少しでも役に立てる様に午前中の短い時間だけでもと店に出て手伝う事にした。 これは「コノミーマート」でも同様に行うつもりで、イェットには話を通してある。イャンダ「じゃあ・・・、夜勤明けだから無理の無い程度にね・・・。」 しかし数時間後・・・。好美「いらっしゃいませ、2名様ですね?こちらのお席へどうぞ!!」イャンダ「経験あるのかい?完璧じゃないか、むしろ俺より仕事出来てるし!!」 黒いTシャツに赤いバンダナ、そして前掛けと言った「これぞ拉麵屋」と言える制服を身に纏い接客から調理まで易々とこなしていた。 名札に書かれている「オーナー 倉下」の文字に恥じない仕事っぷりと言える。 好美は先程の質問に対して軽く。好美「初めてだけど。」 と答えていた、特に全く教えていない機械の操作を難無くこなしている事が一番の驚きであった。 実は秘密があった、迷惑を掛けたくない一心で『完全取得』というスキルを『作成』していた。その場にいるだけでまるで長年の経験者の様に働けるものだ。 好美は心の中で「セーフ」と呟いていて、お陰で店の評判を落とさずに済んだ。 この事は「コノミーマート」でも同様だった、イャンダと同様にイェットも驚きの表情を見せていた。 実はこれは本格的に2店舗が深夜営業を始める時の為の練習としてであった、可能な限り多くのバイトを雇うつもりではあるがやはりどうしてもナイトマネージャーが出勤できない時に自分も代わりになれる様になりたかったのだ。 流石に、深夜勤務を希望していない人に自分の様な昼夜逆転生活を勧めるのは酷すぎるのでだったら自分がと・・・。好美「2人共ごめんなさい、自分勝手な行動に付き合わせちゃって。」イャンダ「何言って
Terakhir Diperbarui : 2025-06-10 Baca selengkapnya