「これはお祝いの品として記帳を済ませた?」と優希は聞いた。「はい、全て記帳済みです」光葉は、「でも、記帳は河内さんのお名前でさせてもらいました」と付け加えた。「大丈夫」優希は淡々と言った。「小林さんが直接持ってきてくれたなら、それでいいわ。品物はとりあえず、そこに置いておいて」「はい」光葉はお祝いの品を脇に置いた。光葉が階下に下りた後、優希は皆ともう少し遊んでから、疲れたので部屋に戻って一休みすると言った。妊婦は眠くなりやすいものだから、みんなも理解してくれた。それで優希はお祝いの品を抱えて部屋に戻る前、光希に、下にいる志音を呼んできてくれるよう頼んだ。すると、志音はすぐに優希の部屋の前にやって来て、ドアをノックした。優希はドアを開け、志音を部屋に引き入れた。「先輩、入ってください。ちょっと手伝ってほしいことがあります」......一方、渚はお祝いの品を届けた後、そのまま病院へと向かった。医師から電話があり、適合検査の結果が出たと伝えられていたのだ。渚が病院に着いた時には、もう哲也がいた。奥山主任と哲也、そして他の専門医二人が、勲の病室に集まっていた。渚と勲が適合したというのは朗報だった。しかし、当の勲は首を縦に振らないのだ。渚にこれほど大きな犠牲を払わせるのは忍びないし、それに手術には大きなリスクも伴うからだ。勲は手術が失敗して、渚の肝臓が無駄になることを心配していた。そこへ、渚がやってきた。彼女はまっすぐ勲のベッドのそばへ歩み寄った。「勲おじさん、私は自分の意思で肝臓を提供するんです。結果がどうであれ、可能性があるなら試してみるべきです」それを聞いて、そばにいた哲也が、彼女を横目で見た。渚はうつむきながら、視線の端でそっと哲也の様子をうかがった。哲也が自分を見ていることに気づくと、渚は目に涙を浮かべた。「勲おじさん、私にとって、あなたはもう本当の父親のような存在なんです。私は小さい頃からずっと父がいなかったから、あなたまで失いたくないんです。だから、私のために、手術を受けてはくれませんか?」そう言われ、勲は複雑な表情で渚を見つめた。「君は......」勲は、渚が表向きほど純粋ではないことにも、そして優希が渚に対して何かを企んでいることにも、気づいていた。しかし5年前、
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