「まさか逃げようなんて思うな、アデリナ。 決して逃がさない。」 「………!!」 ああっ!!その台詞って!! 確か敵国で、瀕死状態だったローランドが、リジーに出会って命を救われ、互いに恋心を自覚したあと。 ローランドがクブルク国の王で、妻帯者だという事実を知ったリジーが、彼の前から逃げようとした時に言われた言葉だよね!! 健気なリジーの腕を掴み、ローランドが彼女をベッドに押し倒して言った… あのあのあのあのあの読者を悶えさせる、爆弾発言! あの冷静沈着なローランドが初めて見せた執着に、確か私も大興奮したよね! どうしてこんな序盤に! なぜにアデリナに!……いや、私に!? 「ローランド……さん?……ははは。 お、落ち着いて……」 何故こんな状況になっているのかと言われたら、それは明らかに私が悪いのだが。 とりあえず私だけでも落ち着こうと、ローランドの分厚い胸板を押しのける。 あの悶え台詞をまさか、ローランドが私に吐くなんて。 このバグのような原因追求のため、ステータス確認……しとく? 「ステータス、オープン……」 [ローランド▷クブルク国王 25歳 Lv99 今はとにかくアデリナが欲しい 暴走モード一歩手前 現在の親密度69 体温37.8] は?暴走モードとは…!? いや、そして体温。 ローランド熱あるよね……? ……しかもなぜか親密度が上がっている。 あの時は確かマイナス50だったよね? だとしたら100以上、上がってない? 逆にレベル99の方
Dernière mise à jour : 2025-07-18 Read More