ルナール。 物語の中で何度か登場する、ローランドの長年に渡る宿敵。 だが実はその正体は、男装した女性……! しかも何とルナールは、その土地を占有している狡賢い貴族=フィシによって滅ぼされた、先住民・ソーカル一族の生き残りなのだ。 あの土地は亡くなったルナールの両親、それに一族が眠る場所。 何としてもそれを取り戻したいルナールは山賊となって人々を脅かし、奪還を狙っている。 だがやがてそれは国土を荒らし、人々を苦しめる山賊としてローランドの頭を悩ませるようになり、この二人は何度も剣を交えて戦っている。 しかもこのルナール……。女である事を隠しながらローランドと何度も戦っているうちに、彼にすっかり惹かれてしまうという、何とも報われないサブキャラなのだ。 敵にも関わらなずローランドに不用意に優しくされたり、その優しさに触れてドキっとしたり。 ローランド。あんたも何、無自覚に国を脅かす敵を甘やかしてんのよ? 同情なんかしてたら惚れられて当たり前じゃない!このおバカさん! でも結局、ローランドにはその時すでにリジーという恋人がいて、ルナールは好きだと言えないまま討伐によって命を落とした。 言わばルナールはヒロインのリジーに嫉妬させる為だけの脇役!! アデリナに続く不憫第2号さんなのである。 だからローランド!あんたってば何て罪作りな男なの? とにかくルナールに関してある秘策を思いつき、実行に移そうとしているわけだが。 ローランドが交渉に着いて来るなんて想定外だ。 しかも野営する度に…夫婦だからと同じテントで寝るとか。 とにかくいくら騎兵隊とはいえ、そう簡単に国境近くまで着くもんじゃない。 一日中走りっぱなしだった馬は休ませたり餌をあげなきゃいけないし、勿論自分達だって食事したり休息が必要だ。 夜は兵達が火を焚き、交代で見張りをする。 そのほかは周囲の獣や山に潜むレ
Terakhir Diperbarui : 2025-07-24 Baca selengkapnya