華side三日後、家でくつろいでいた私の元に、家政婦が遠慮がちに声を掛けてきた。「お嬢様、あの……お嬢様宛に住所や差出人が書かれていない郵便物が届いたのですが、いかがなさいましょう? 私どもで確認してもよろしいでしょうか?」手渡されたのは、宛名だけが印字された白い封筒だった。瑛斗の時に引き続き届いた封筒に嫌な予感が全身を駆け巡る。私は家政婦たちに自分で確認すると告げ、封筒を握りしめて寝室へと直行した。こんな不気味な手紙を送ってくるのは、一人しかいない。姿形は分からないが、こちらの反応を楽しんでいる歪んだ心を持つ人物の仕業だ。私は大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出して動悸を鎮めようと努めたが、胸の苦しさは増すばかりだった。ジョキ……ジョキジョキ……。数ミリだけ切り落とされた封筒の端が、テーブルの上にひらひらと舞い落ちる。今度は何を見せられるのか。指先の震えを抑えながら封筒を逆さにすると、中から二枚の写真が滑り落ちた。「え……なんで? 何これ?」そこに写っていたのは、先日の茶会の時の私と北條先生だった。 訪問客が皆帰り、真珠さんと私に先生が声を掛けに来た
Last Updated : 2026-01-04 Read more