Semua Bab 優しい愛に包まれて~イケメン君との同居生活はドキドキの連続です~: Bab 71 - Bab 73

73 Bab

3 3人からのプレゼント

「ダメだよ。これは3人で決めたことだから。俺達が結菜ちゃんを誘ったんだし。プレゼントさせて」「でも……」「俺は楽団で収入があるし、颯もバイト頑張ってるし。それに、文都もな」「はい。僕も時間のある時に英会話教室の先生をしてました。大学近くの英会話教室で子ども達に教えてたんです。英語が好きなんでとても楽しく頑張れました」文都君が少し恥ずかしそうに答えた。「そうだったの?全然知らなかった」「すみません。結菜さんに旅行をプレゼントしたくて内緒で頑張ってました」「そんな……医学部の勉強の合間にバイトなんて、すごく大変だったでしょ?」「いえ、とても楽しかったですよ」「子ども達に英会話を教えるなんて本当にすごいね。楽しそうに会話してる文都君と子ども達の様子が目に浮かぶよ。文都君の英語、ネイティブみたいだから子ども達も勉強になるだろうしね」きっと、こんなかっこいい先生なら、子どもだけではなく保護者にも人気があったに違いない。「ありがとうございます。おかげさまで生徒が急に増えたって塾長に言われました」やはり、文都君効果はかなりのものなんだ。「ほんとすごいな。文都君目当ての生徒が増えたんだ。俺、文都君の英語聞いたことないんだけど、なんか話して」颯君にせっつかれ、焦るような仕草の文都君。「さすがに文都も急に言われたら困るよな」祥太君が笑いながらフォローする。「そ、そうですね。ちょっと恥ずかしいですね。何を話せばいいのかわからないですし」「じゃあ、自己紹介を英語でお願いします」「えっ、ああ、結菜さんに頼まれたら仕方ないですね。照れますけど、わかりました」文都君は、ものすごく流暢な英語で話し始めた。聞き惚れるくらいカッコイイ発音。私は英会話はできないけれど、洋画や洋楽が大好きだから、文都君の英語力にはとても憧れる。英語が話せるだけで、ただでさえ素敵な文都君がますますカッコよく見えるから不思議だ。「うわっ、ほんとにすごい!めちゃくちゃカッコいい。いいよな、英語話せるって。ある意味無敵だな」「颯君も英会話を習えばいいですよ。時間があれば僕が教えましょうか?」「え、いいの?ぜひ頼むよ。文都君の負担にならないなら」「はい、わかりました。大丈夫ですよ。一緒に頑張りましょう」「ありがとう、嬉しいよ。でも、なんでそんなに英語が上手いの?」それは当
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-03
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4 3人からのプレゼント

「昔、子どもの頃ですけど、父の仕事の都合でアメリカに住んでたんです。中学1年生までいたんですけど、たまに日本の祖父の家にステイしたりして、日本語も教えてもらってました。だから、こっちで暮らすようになっても言葉には困りませんでした。家族に感謝です」「文都君、アメリカに住んでたの?いいなぁ、私も1度行ってみたいな」「だったら結菜さん、いつか一緒に行きましょう。僕はニューヨーク州でしたから、そこなら案内できます。とっても良いところですから、絶対気に入ってくれると思います」「文都、それはズルい。行くなら俺も颯も一緒だよ」「その通り。俺も行くから」「そ、そうですね、わかりました。みんなで行きましょう」文都君が苦笑いした。「ちょっと話がそれたけど、まあ、お金のことは本当に俺達に任せて。昌子さんとひなこちゃんの分も。俺達がみんなで決めたことだから、そこは気にしないで甘えてほしいな」「……うん……わかった。本当にごめんね。ありがとう、じゃあ、今回は甘えるね」みんなの気持ちに感謝が溢れて止まらなかった。忙しくて大変な中、一生懸命頑張ってくれて……きっと、お義母さんやひなこちゃんも喜ぶだろう。「良かった。結菜ちゃんのOKももらえたし、今日からまた、旅行を楽しみにしていろいろ頑張れる」「僕もです。勉強も、旅行に行けると思えば今の10倍頑張れます」「10倍って、それはさすがに厳しくない?」「颯君、僕は結菜さんのココアを飲んで10倍、いや、100倍頑張りますよ。だって、みんなで旅行に行けるんですよ」「まあ、確かに。俺も……1000倍頑張って絵を描くよ。料理も勉強する。あ~、マジで楽しみだ。旅館選び、気合い入れないと」「じゃあ、俺は1万倍だな」「祥太兄、めっちゃ負けず嫌いだな」「当たり前だよ。今度の旅行は特別なんだから」「えっ?」「さあ、もうみんな解散解散。また明日」祥太君がイスから立ち上がった。「みんな……本当にありがとう。私もすごく楽しみにしてるね。私も明日からまたいろいろ頑張れる」みんなは笑顔で部屋に戻っていった。私はまだここにいたくて、しばらくココアを飲んでいた。温かいのを入れ直して。みんなの気持ちが嬉しくて、もう少し余韻に浸っていたかったから。旅行なんて本当に久しぶりでワクワクする。まるで遠足を楽しみにしている小学生みたいだ。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-04
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5 3人からのプレゼント

私、いつの間にかそんな風に思うようになっている。みんながいなくなったら嫌だ――と。「誰が好きなのか?」と聞かれたら、どう答えればいいのかわからない。正しい答えなんて今は出せないけれど、でも、気づかないうちに、私の中で3人はとてつもなく大きな存在になっていたんだ。「ありがとう。いただきます」カップの取手に、長くて綺麗な指をかける祥太君。入れたてのココアを1口飲んで、一息ついてからゆっくりと話始めた。「昨日、3人で旅行の話をしたんだけど、その時、みんなでいろいろ話すうちにね……」「ん?」「俺達の結菜ちゃんに対する気持ちが同じだってことがわかったんだ」「えっ」「俺達は、みんな……結菜ちゃんのことを大切に思っている……つまり好きだってこと」「あっ……」私は、その言葉にどう返事をすればいいのか分からなかった。「まあ、驚いたような、でも、分かっていたような。とにかく3人とも、もう告白済みってこともわかった」「ご、ごめんなさい……私……」「どうして謝るの?結菜ちゃんが謝ることなんかないよ。俺達は結菜ちゃんが結婚してるってわかってるのに告白したんだ。それって本当にズルいよね。でも、それでも俺達は結菜ちゃんに気持ちを伝えたかったんだ。どうにもならないってわかってても、みんな結菜ちゃんが大好きだから」その言葉に心臓をギュッと掴まれる。こんなにも甘い言葉、私なんかがもらってもいいのだろうか?「祥太君……」「今、健太さんも川崎さんもいなくなって、正直、結菜ちゃんは1人でいる。健太さんがいたら、俺にはチャンスはないのかなって、複雑な気持ちだったけど……」「……」祥太君の真剣な表情と言葉に、私は思わず息を飲んだ。「もう、健太さんはいない。もちろん、結菜ちゃんが離婚したことを喜んでるわけじゃないし、結菜ちゃんが落ち込んでる隙を狙おうとか、そんなこと思ってるわけじゃない」「わ、わかってるよ。祥太君やみんなも、人の不幸を喜ぶような人じゃないから」「うん。でもやっぱりとんでもなく複雑な気持ちなんだ。結菜ちゃんの側にいたいって思うし、いつかは彼氏になりたいって……欲を出してしまう。それに、結菜ちゃんと結婚できたらどんなに幸せかって……。それが、本音。今言うのはズルいけど、それでも自分に嘘はつけない」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-05
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