「……いよいよ、明日。棗さんのお母さんに会えるんですね」 思えば、一度棗さんのお母さんに会う予定だったけど、私の体調が優れなかったため、延期にしてもらっていた。でも明日、ついに私は棗さんのお母さんに会える。……とても楽しみで、そして緊張してしまっている。どんなお母さんなんだろう……。どんな風に話すのだろうとか、色々なことを思ってしまう。 今日の夜はきっと、楽しみすぎて寝れなさそうだな……。そんなことを思っている私に、棗さんは察したように「大丈夫だ」と言ってくれた。その一言はとても力強くて、安心感があった。 棗さんの言葉の魔法ってすごい。 どうしてこんなにも安心させてくれるのだろう……?不思議な感じだ。こんなにも安心するなんて……やっぱり私は、棗さんの妻になって良かった。棗さんと結婚出来たからこそ、本当にそう思う。……棗さんがいてくれたから、私はこんなにも安心出来るんだ。 棗さんとだから、幸せを毎日噛み締めていける。「棗さん……キス、したいです」「え?」「キス……してください」 つわりでキスももらえなかった私は、棗さんにキスをねだった。「……んっ」棗さんは私の唇に、そっとキスを落としてくれた。ちゅっと音を立てて離れた唇は、すぐに離れてしまった。「愛してるよ……聖良」「……私もです」私たちは、もう一度お互いの体温を確かめるようにキスをした。✱ ✱ ✱そして次の日の十二時半。私たちは鷺ノ宮グループが経営している、とあるホテルのラウンジにいた。ここで棗さんのお母さんと会う約束をしている。 時間が近づくにつれて緊張で顔が強ばりそうだった。緊張でうまく話せるのかどうかも分からない。「……来たぞ、聖良」「は、はいっ……」 棗さんが見る視線の先には、とある一人の女性が歩いていた。……あの人が、棗さんのお母さん。スラッしていて、スタイルが良い。 棗さんのスタイルの良さは、お母さんに似たのかもしれないな。棗さんのお母さんは、私たちに気づいて声をかけてきた。「棗、お待たせ。待たせてごめんなさい」「いや。大丈夫だ。俺たちも今来たとこだから」「あなたが棗の……。聖良さん、でしたっけ?」私は棗さんのお母さんに「はい、初めまして。棗さんの妻の、聖良と申します。……よろしくお願い致します、お母様」と挨拶をした。「こちらこそ。体
最終更新日 : 2026-02-15 続きを読む