聖良にムリをさせないためには、やはり安静にしてもらうのが一番なのではないか。そう思った俺は、家政婦を雇おうかと思っていた。聖良がどう思うのかどうかは分からないけど、俺は聖良のために出来ることをなんでもやりたいと思っている。「家政婦……ですか?」聖良はキョトンとした顔で俺を見ていた。「ああ。聖良はこれからつわりがひどくなってくるだろうし……。それに家のことをやるのも体調によって変わるから、大変だろうしな。……ならいっそのこと、家政婦を雇おう。家政婦を雇うくらいの金ならいくらでもあるし、聖良にあまり負担をかけるのも申し訳ないからな?」「……で、でも、いいんですか?」「そんなこと言ってる場合ではないだろ? 聖良の身体を一番に考えると、それが一番いい選択だと俺は思ってるんだが……どうだ?」俺のその言葉に、聖良は少しばかり間を置いてからこう言った。「はい。ありがとう、ございます」そして聖良は、俺に優しく笑った。「では早速、明日から家政婦を呼ぼう。 実はもう、明日には来られるように手配してあるんだ」そうなるかもしれないと、俺はすでに家政婦を手配していた。 もし断られたとしても、ムリにでも家政婦を雇おうとは思っていたのだが。 「ええっ? そ、そうなんですか……?」「ああ。明日からもう家政婦にお願いしようかと思っていたところだ」 「そうなんですね……。正直に言うと、とても助かります。 つわりが思ったよりひどくて、まともに動けそうになくて……」聖良はそう言って俺の手を握ってくれた。「……そうか。では早速、明日から家政婦を呼ぼう」「はい。……よ、よろしくお願いします」そして翌日から、家政婦にお願いして家に来てもらった。 家政婦からの情報だと、聖良はつわりがひどく、ベッドから起き上がることも出来ない状態だそうだった。俺はすごく心配になって、今すぐにでも帰って抱きしめてやりたいと思っているが、仕事が忙しくて家に帰るのはムリだと判断した。 「ただいま」溜まった仕事を片付けて家に帰ったのは夜二十一時半過ぎだった。 玄関を開けて家の中に入ると、リビングやキッチンの電気は消えていた。寝室へ入ると、聖良は暗い部屋でベッドに横たわって眠っていた。 俺はベッドに近づき、眠っている聖良の髪の毛を撫でた。 聖良、大丈夫だったかな……。朝から会えなかったため
最終更新日 : 2026-02-04 続きを読む