「昭乃!」時生も理性を失ったように、私の手からゴルフクラブをもぎ取り、脇へ投げ捨てた。振り上げた手は――必死に抑え込んだ末、結局は振り下ろされなかった。私は口元にかすかな笑みを浮かべた。「どうしたの?殴れないの?」時生が言葉を失って硬直したその瞬間、私は逆に彼の頬を思い切り殴った。これは、彼が私と子どもに負わせた罪のほんの一部にすぎない。背負うべきものが、この一発で済むはずもない。最初のあの日、もし時生が私と同じように悲しみ、ほんの少しでも私の痛みを分かち合ってくれていたなら――私はこんなふうに壊れていなかった。けれど彼は、優子とあの子のことばかり気にかけ、私の子のために一滴の涙すら流してはくれなかった。時生は唇の端の血を舌で拭い、冷たく命じた。「昭乃は正気を失っている。部屋へ連れていけ。頭を冷やさせろ」私はすでに力を使い果たし、反抗する気力もなかった。虚ろな体を引きずり、自分の部屋へ向かった。少し歩いたところで、背後から優子の声が響いた。「時生、私の顔、こんなに腫れちゃって……来月の撮影、どうすればいいの?心菜だってわざとじゃないのに、まだ子どもなんだから。なのに昭乃ったら、あんなに怒鳴るなんて、まるで狂った人みたい!」時生の低い声が返ってきた。「心菜は子どもだ……じゃあ君は?大人だろう。あのとき何をしていたんだ!」……部屋に戻って一時間が過ぎても、震えは止まらなかった。そのとき、春代がノックして、骨壺を抱えて入ってきた。彼女は深く息をつき、言った。「奥様、旦那様のご指示です。拾えるだけ拾って戻るようにと……さっきずいぶん時間をかけて拾いましたが、これだけしか……」目の前の壊れた骨壺と、半分も残らない遺灰を見て、胸は我が子への悔いで締めつけられる。私は震える手で、何度もその骨壺を撫でた。「……あのとき、ちゃんと土に還してあげるべきだった。私が欲張ったせいよ。そばにいてほしいなんて……暗い土の下に一人きりで眠らせたくないって……」声が途切れ、心が裂けて言葉にならなかった。春代は涙ぐみながら言った。「お嬢様は、きっと天国で許してくださいます。お母様がどれほど愛していたか、わかっているはずですから」「春代……ありがとう」溢れる涙の奥で、私は本気で彼女に感謝していた。あのとき彼女が優子
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