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Semua Bab 血と束縛と: Bab 241 - Bab 250

473 Bab

第7話(27)

**** 和彦は十日ほど、自宅に戻れない日々が続いた。一時も目が離せない患者に付き添い、容態が落ち着くのを待ってから、早急に二度目の手術を行う必要があったからだ。 ヤクザのオンナなどになってから、もっとも禁欲的な日々だったかもしれない。患者の傍らにいる間、とてもそんな気分にはならなかったし、何より、医療行為以外に使う体力が残っていなかった。 賢吾と千尋、それに三田村が部屋を訪れなかったのは、幸いといえるだろう。 床に敷いたマットの上で寝返りを打った和彦は、少しも疲れが取れていないのを自覚しつつ、仕方なく体を起こす。最初から仮眠程度のつもりで横になったのだ。 部屋を出ると、組員二人がダイニングで雑魚寝をしていた。和彦が外に出られないため、ここでの生活や治療に必要なものを彼らに頼んで運び込んでもらっているが、本来の仕事は、護衛だ。マンションの周囲でも、長嶺組の組員たちが交代で見張っているらしい。 恐れているのは他の組の襲撃などではなく、警察――というより、鷹津だ。令状をでっち上げて踏み込んでくる事態を想定しているのだ。 患者を動かせないため、別の部屋に移動するわけにもいかず、和彦だけでなく、長嶺組にとっても緊張感の高い日々が続いているようだ。 顔を洗って戻ってくると、もう一人の組員がテーブルの上にせっせと朝食を並べていた。目が合うと、いかつい顔に似合わない笑顔とともに、聞きもしないのに教えてくれた。「いつもの、組長からの差し入れです」 どこかのレストランで作らせた朝食を、毎朝賢吾はこの部屋に運び込ませている。和彦の体調に配慮しているらしい。朝からこんなに食べられないという訴えは、当然のように無視されていた。 朝食をとる前に和彦は、患者の様子を診る。二度目の手術も終え、容態は安定している。ただ、固形物を食べられるようになるには、しばらく時間はかかるだろう。刃物で裂かれた臓器をあちこち縫い合わせているため、当分はベッドの上での生活となる。 傷が癒えても、日常生活ではかなり苦労するだろうが、少なくとも一命は取り留めた。この結果に賢吾は満足したようだ。 点滴や、傷口の
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-30
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第7話(28)

「……悪いが、さすがに今日は、遊んでやれないぞ。お前と一緒にできることと言ったら、せいぜい同じベッドで、仲良く並んで寝ることぐらいだ」「うん、それでもいいよ」 本当に嬉しそうな顔で返事をするから、千尋は怖い。和彦は大きくため息をつくと、千尋の髪をくしゃくしゃと掻き乱す。「昼食にはまだ早いから、コーヒーぐらいならつき合える」「コーヒーはいいから、マンションに帰る前にちょっとだけ俺につき合ってよ。すぐに済むから」 何事かと、露骨に訝しむ視線を和彦が向けると、苦笑しながら千尋に腕を取られて引っ張られる。「先生、鷹津って刑事相手に、派手にやらかしたんだろ」「失敬な。派手にはやらかしていないぞ。円満に話し合いを――」 千尋からニヤニヤと笑いかけられ、和彦は顔をしかめる。鷹津との間でどんなやり取りを交わしたか、和彦自身の口から説明はしなかったのだが、あのとき側にいた組員によって詳細に長嶺組内に伝わったらしい。 エレベーターに乗り込みながら千尋は、まるで自分のことのように嬉しそうに語る。「オヤジとやり合ったこともある嫌な刑事相手に、一歩も引かなかったんでしょ? 先生って荒っぽいことは絶対嫌ってタイプかと思ってたけど、なんか最近、どんどんイメージが変わってきてるよ」「それは……、堅気らしくなくなってきたってことか?」「そういうんじゃなくてさ、なんていうか――、うちの組の連中は最初、先生のことを、オヤジが気まぐれで連れてきた風変わりな愛人としか思ってなかったんだ。俺もそれは肌で感じてた。だけど、今はそう思ってない。先生は、オヤジや俺だけじゃなく、組そのものにとって必要な人になった」「そうやって甘いことを言うのが――」「ヤクザの手口?」 言いたいことを先に言われ、ますます和彦は顔をしかめて見せる。すると千尋は楽しそうに声を上げて笑った。 ただ、和彦にとっては笑いごとではない。ヤクザに認められるということは、世間からの乖離が大きくなったということだ。ヤクザの世界に馴染んでいき、抜け出せなくなりそうな感覚は日々味わっているうえに、鷹津と対峙
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-01
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第7話(29)

**** 昨日買ったばかりの携帯電話を通して、忌々しいほど魅力的なバリトンが語りかけてきた。『たっぷり休めたか、先生?』 昼間だというのに、いまだに怠惰にベッドに潜り込んでいた和彦は、寝癖がついたぐしゃぐしゃの髪を乱暴に掻き上げる。「……患者に異変が?」『いいや、落ち着いているという報告を受けている』「だったら――」『こちらが望む以上の働きをしてくれたご褒美に、デートに誘いたい。今すぐ準備をしろ』 またこのパターンかと思い、和彦はクッションに片頬を押し当てた。「嫌だ。今日は夕方までのんびりしてから、患者を診る予定なんだ」 千尋と携帯電話を買い替えに行ったあと、結局和彦は、疲れ果てた体を引きずるようにして昼食込みのデートにつき合ったのだ。早く眠りたいという気持ちもあったが、何日ぶりかで患者の容態以外のことを話し、犬っころのようにじゃれついてくる千尋との空気に触れていると、疲れがいくらか癒されるようだった。 一人で部屋に戻ってからは、すぐにシャワーを浴びてベッドに潜り込み、こうして賢吾の電話で起こされるまで、ほぼ丸一日眠っていたことになる。『冷たいな。俺の息子には、疲れてボロボロになっていても、デートにつき合ってやったんだろ? 新しい携帯電話は、同じ機種の色違い。ストラップはお揃い、だったか? 昨夜、千尋がたっぷり自慢してくれた』「……仲いいな。あんたたち父子」 電話の向こうから、機嫌のよさそうな笑い声が聞こえてきた。『息子に先を越されて悔しいから、俺も同じ機種で、先生と同じ色に替えた。俺は、ストラップはつけない主義なんだ』 自分が今話しているのは、本当にヤクザの組長なのだろうかと、一瞬疑いたくなるような会話だ。『先生のために、ここまでする男がいるんだ。デートにつき合ってくれてもいいだろ』「嫌だと言っても、強引につき合わせる気だろ」 この瞬間、前触れもなく寝室のドアが開き、電話越しに聞いていたバリトンが、直接耳に届いた。「
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第7話(30)

 咄嗟に反応できず、ベッドの上で硬直する和彦を、傍らまで歩み寄ってきた賢吾がおもしろそうに見下ろしてくる。実に自然に手から携帯電話が取り上げられた。そして、当然のようにベッドに押さえつけられ、ゆっくりと賢吾がのしかかってくる。「……十日も働き通しだった医者を労わってやろうという優しさは、ないのか?」 無駄だと思いつつ和彦がこう言うと、賢吾はニッと笑う。「可愛いオンナを愛してやろうという欲望は、溢れるほどあるぞ」「なん、だ、それ……」「先生こそ、十日も禁欲を通した男を労ってやろうという気はないのか? しかも、労う相手は俺一人じゃないぞ」 和彦の体からブランケットを剥ぎ取った賢吾が、ドアのほうを振り返る。つられて和彦もそちらを見ると、ドアのところに三田村が立っていた。 この状況には、嫌というほど覚えがあった。和彦と三田村との間で特別な交流があると賢吾に知られたとき、仕置きとばかりに、三田村の見ている前で抱かれた。挙げ句、賢吾に貫かれながら、三田村によって絶頂に導かれ、後始末までされたのだ。 顔を強張らせた和彦を見下ろしながら、賢吾が楽しそうに目を細める。この男の本性が現れているような、ゾクゾクするほど残酷な表情だ。「そんな顔するな。先生と三田村の関係は、俺公認だ。ビクビクする必要はないだろ」 和彦の頬を撫でながら賢吾がそう囁き、柔らかく唇を吸い上げてくる。油断ならない手は、すでに和彦が着ているTシャツをたくし上げ、素肌を撫で回していた。 寝起きで鈍いはずの神経は、賢吾の手が動くたびに覚醒させられ、高められていく。強引にTシャツを脱がされて深く唇を塞がれる頃には、おそろしく肌が敏感になっていた。たったこれだけで、官能が刺激されたのだ。 スウェットパンツと下着をまとめて賢吾に引き下ろされ、傲慢な手つきで和彦のものは握られる。「あうっ……」 思わず反らした喉元をねっとりと賢吾に舐め上げられ、そのまま口腔に無遠慮に舌が差し込まれた。 濃厚な口づけを与えられながら下肢を剥かれると、もう和彦に抗う術はない。三田村が見
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-01
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第7話(31)

 容赦なく賢吾に両足を大きく開かされ、握り締められたものを露骨な手つきで扱かれる。和彦は上半身を捩るようにして、強い刺激に身悶える。「寝起きだというのに、反応がいいな。いつもなら、ごねる先生を宥めながら、なんとか相手してもらうところなのに、今日は――最初から乗り気だ」 先端をいきなり強く擦り上げられ、和彦は声を上げる。さらに爪の先で弄られ、足を突っ張らせて感じていた。 和彦のものを扱きながら、賢吾は片手でワイシャツのボタンを外し始める。上半身裸となって再びのしかかられたとき、熱い体を両腕で抱きとめていた。 愛撫を期待して、触れられないまま凝っている胸の突起を舌先で弄られ、和彦は上擦った声を上げる。次の瞬間には、賢吾は胸の突起をきつく吸い上げ、歯を立ててきた。「くぅっ……ん」 体が、男から与えられる強い刺激を欲していた。ほんの十日ほど、誰とも体を重ねなかっただけだというのに、自分でも戸惑うほどの渇望感がある。患者を診ている間は意識していなかったが、男に求められることが和彦にとっての日常で、自然なことになっていた。 加減を忘れた賢吾の愛撫は痛いほどで、肌にくっきりと鬱血の跡が散らされる。消えてしまった自分の刻印を刻みつけているようだ。 両足を抱え上げるようにして大きく左右に開かれ、賢吾が内腿に顔を寄せた。「あうっ」 内腿の弱い部分に噛み付かれて和彦は声を上げる。反射的に賢吾の頭を押し退けようとしたが、和彦の反応を楽しむように再び噛み付かれた挙げ句に、そうすることが当然のように、柔らかな膨らみを片手できつく揉みしだかれる。「んあっ、あっ、あっ、痛っ……」「そうか? あっという間に涎が垂れてきたぞ、先生」 反り返った和彦のものを舐め上げて、賢吾が低く笑う。和彦はビクビクと下肢を震わせ、熱い吐息をこぼす。「ここは、三田村に可愛がってもらってるか? それとも、あえて触れさせないようにしているか? 三人の男と寝ているんだ。先生なら、それぞれ違う攻められ方をしたいとわがままを言っても、俺は驚かねーがな」 強弱をつけて柔らかな膨らみを揉み込む賢吾
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-01
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第7話(32)

 賢吾にこうされるときの高揚感と快感は異常だ。ヤクザの組長という肩書きを持ち、何人ものヤクザを従わせている男が、たかが若い医者でしかない和彦のものを口腔で愛撫しているのだ。倒錯した興奮が、快感に拍車をかける。「ふっ……、あっ、んあっ、ああっ――。賢、吾さっ……」 熱い舌にねっとりと先端を舐め回され、ビクビクと腰を震わせて感じてしまう。賢吾の名を呼ぶとき、賢吾の愛撫は淫らさと情熱を増すのだ。 賢吾の髪に指を差し込み、掻き乱す。上下に賢吾の頭が動き、締め付けてくる唇に和彦のものは扱かれながら、きつく吸引される。 性急に追い上げられ、和彦がもう少しで絶頂に達しようとした瞬間、待っていたように賢吾がピタリと愛撫をやめ、顔を上げる。和彦は息を喘がせて賢吾を睨みつける。ときどき、賢吾はこういうことをする。求める以上の快感を与えてくれるかと思えば、求めているのに快感を与えるのをやめてしまうのだ。 残酷な大蛇の性質を持つ賢吾としては、後者のほうが楽しいらしい。「俺のものを尻に突っ込まれながらイッちまう先生を見るのが好きなんだ。ああいうときの先生は、ゾクゾクするほど色っぽくて、いやらしい。これは、俺だけじゃなく、千尋や三田村も同意見だろうな」 反り返ったまま空しく震えるものを軽く撫でられて、和彦は顔を背ける。「――……性質が悪い男ばかりだ……」「その性質の悪い男たちに気持ちよくしてもらうのが、好きなんだろ。先生」 賢吾の言葉に、ベルトを緩めてファスナーを下ろす音が重なる。片足だけはしっかりと抱え上げられて胸に押し付けられると、興奮を物語るように熱く滾った賢吾のものが内奥の入り口に擦りつけられた。 三田村が見ている前での卑猥な行為に、和彦はうろたえるほどの羞恥を覚える。同時に、全身に甘美な感覚が駆け抜けていた。「欲しがってるな。ひくついているのが丸見えだ」 笑いを含んだ声で賢吾に指摘されたが、言い返すこともできない。このまま口を噤んでいようかと和彦は思ったが、すぐに声を発することになる。賢吾が強引に押し入ってこようと
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第7話(33)

 和彦は、楽しそうな賢吾を睨みつけたあと、相変わらずドアの傍らに立ったままの三田村にも視線を向ける。こういうとき、ごっそりと感情をどこかに置き忘れたような三田村の無表情に救われる。「さあ、どっちがいい? どっちでも、たっぷり先生を感じさせてやる」 耳に唇を押し当てながら賢吾に唆され、和彦は陥落した。「――舐めて、くれ……」** 背後から大きく突き上げられて和彦は悲鳴を上げる。同時に、二度目の絶頂の証をシーツに飛び散らせていた。 絶頂の余韻で、内奥深くに押し込まれている賢吾のものをきつく締め上げていたが、いきなり引き抜かれて、和彦の体は仰向けにされる。すぐにまた、内奥に凶暴な欲望を挿入された。 和彦は喘ぎながら、まるで子供のように賢吾にすがりつく。汗で濡れた背に両腕を回すと、力強い律動が再開される。「二度もイかせたのに、まだ俺のものにしゃぶりついてくるな、先生の中は。やっぱり、大好きなものを中に出してもらわないと、満足できないか?」 汗を滴らせながら賢吾がにんまりと笑い、和彦は睨みつけることもできない。今の和彦は、賢吾から与えられる快感に完全に支配されていた。 唇を吸われると、言われる前に賢吾の口腔に舌を差し込む。内奥で賢吾のものが蠢き、奥深くを逞しいもので掻き回される。 和彦はビクビクと腰を震わせ、たまらず賢吾の背に爪を立てる。あの見事な大蛇の刺青に傷をつけるかもしれないと気遣う余裕もなく、賢吾も嫌がらなかった。それどころか、深く息を吐き出してこう言った。「ゾクゾクするほど感じるな。痛いことが嫌いな先生が、俺に痛みを与えてくるってのは」「……ヤクザの中でも、あんたは特に、性質が悪い」「褒め言葉だ。ヤクザの俺にはな。――さあ、先生、熱いものをたっぷり中に出してやる」 両足を抱え上げられ、狙い澄ましたように内奥深くを強く突き上げられる。一度目で喉を反らして声を上げ、二度目で快感のあまり眩暈に襲われる。三度目で、注ぎ込まれる熱い精の感触に恍惚とした。 和彦は、賢吾にしがみついたまま息を喘がせる。する
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-02
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第7話(34)

「――今回は、よくやった。執行部の中じゃ、あいつはもう助からないと思っている人間もいたが、それをお前は助けた」 突然の賢吾の言葉に、和彦は目を丸くする。そこで、ここまで抑えつけていた最低限の好奇心が表に出ていた。「あれは、どういった人間なのか、聞いていいか?」「長嶺組の分家の幹部だ。そして刺した人間も、長嶺組の下部組織の人間だ。つまり、内輪揉めだ」 体を起こした賢吾が、内奥からゆっくりと欲望を引き抜く。息を詰めて苦しさに耐えながら、和彦の視線は自然に三田村のほうへと向いていた。 改めて考えると、異常な状況だ。和彦は、今この場にいる二人の男と関係を持っているが、一方との行為を見せ付けることも、それを見続けることも、本来ならありえない。なのにこうして現実に起こっているから、特殊な繋がりを三田村との間に感じる。 和彦がどこを見ているかわかっていながら、やめろとも言わずに賢吾が唇を首筋に這わせる。「もともとソリが合わない者同士で、ここのところゴタゴタが続いて、うちの執行部が介入を始めたところに、今回の事件だ。もし、刺された幹部が死ぬようなことになったら、幹部を殺したほうの組織に絶縁処分を下さなきゃならん」「それは本意じゃない、か……」 賢吾のものが引き抜かれた内奥に指が挿入され、蠢かされる。和彦は小さく声を洩らした。「絶縁しても、組織として存続できる。だが、長嶺組や総和会という後ろ盾を失ったら、まずは商売はできない。そうなったら、組員たちの生活が危うい。俺は、面子は大事にするが、それは組織に属する人間がいてこその面子だ。一部のバカが勝手にケンカをやらかして、それで幹部が死んで、一方だけを厳しく処断したら、禍根が残る」 話しながらも賢吾は指を動かし続け、内奥から自分が注ぎ込んだ精を掻き出している。「だから俺は、可能な限り死なせるなと言ったんだ。何事も、円満に片がつくほうがいいだろ?」「円満……。あんたが言うなって言葉だな」「先生の憎まれ口聞きたさに言ってるんだ。組長とは言っても、俺も可愛いもんだ」 自分で言うなと口中で呟いてから、和彦は賢
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-02
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第7話(35)

「今日は、お仕置きじゃないぜ? 先生に対するご褒美だ。先生も三田村も忙しい中、楽しむ時間を作ってやったんだ」「だからあんたは、性質が悪いと言うんだっ……」 どれだけ和彦と三田村が密やかに関係を深めても、それは賢吾の許しがあってのものだ。そのことを忘れないよう、賢吾はこんな形で思い知らせようとしている。もちろん、和彦も三田村も拒めないのを承知のうえで。 和彦の上から賢吾が退き、三田村が呼ばれる。まるで機械のように無機質な動作で三田村がのしかかってきたが、蕩けた内奥の入り口に押し当てられたものは、熱く硬く張り詰めている。 いくら相手が三田村とはいえ、賢吾の前で反応しないと身構えていた和彦だが、呆気なく決意は揺らぎ、激しい羞恥のあまり顔を背ける。ベッドの端に腰掛けた賢吾が低く声を洩らして笑い、そんな和彦の髪を撫でてきた。「いいな、先生。初心な小娘が、初めて男を受け入れるときみたいな姿だ」 ゆっくりと挿入されてくる三田村のものを、和彦の内奥は嬉々として迎え入れ、締め付ける。「うっ、あぁっ」 三田村の顔をまともに見られなくても、自分の内にいるのは三田村だとよくわかる。愛しいオトコの欲望だ。 緩やかに突き上げられるようになると、和彦はすがるように三田村を見上げ、両腕を伸ばしてしがみつく。「あっ、あっ、い、ぃ――……」 和彦の耳元で『先生』と呼んだ三田村が乱暴に腰を突き上げ、二人はしっかりと繋がる。賢吾を受け入れ、精すら受け止めた場所は、三田村に対しても従順で、貪欲だ。粘膜と襞を擦り上げられるたびに、身を捩りたくなるような肉の愉悦を生み出す。「はあっ、あぁっ……ん。三田、村、三田村っ……」 三田村の激しい動きに翻弄される和彦を、賢吾は枕元に腰掛けて見下ろしていた。目が合うと、三田村の頭を抱き締めていた片方の手を取られ、手の甲に唇が押し当てられる。「三田村も愛しい、うちの千尋も可愛い。何より、俺を大事にしなきゃいけない――。大変だな、先生」 賢吾の言葉に和彦は視線を伏せると、ワイシャツ越し
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-02
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第7話(36)

**** 患者の診察を終えた和彦は、日用品を買い込み、夕食を済ませてから帰宅する。 組員と別れて部屋に一人となると、ダイニングのイスに腰掛けてほっと一息つく。先にシャワーを浴びてこようかと考えていて、親機のボタンが点滅していることに気づいた。誰かが留守電にメッセージを残したのだ。 和彦に用がある人間の大半は、携帯電話に直接連絡してくるため、珍しいこともあるものだと思ったが、肝心の携帯電話の番号を変更したばかりだ。しかもまだ、ごく限られた人間にしか、そのことを知らせていない。 慌てて留守電を再生すると、メッセージを吹き込んでいたのは中嶋だった。折り返し連絡が欲しいということだが、どことなく中嶋の声が緊張しているように感じ、和彦は気になる。 シャワーは後回しにして、さっそく新しい携帯電話から、中嶋の携帯電話に連絡する。『先生ですか?』 コール音が途切れると同時に、急き込むように問われて面食らう。一瞬和彦は、電話をかけた先を間違えたのだろうかと思ったぐらいだ。「あっ、ああ……」『よかった。先生の携帯が繋がらないかもしれないと聞いていたんで、自宅のほうにかけさせてもらったんです。携帯の番号、変えたんですね』「いろいろ事情があって。バタバタしていたから、君に知らせるのが遅くなったんだ。そのせいで手間をかけさせたみたいだな」『いえ。こっちの事情で電話をかけておいて、手間なんて……』 やはり、中嶋の様子がおかしい。和彦は率直に尋ねた。「中嶋くん、どうかしたのか? なんだか声の調子がいつもと違う――」『先生っ、頼みがありますっ』 どうやら中嶋は切迫した状況にいるらしい。「……ぼくで相談に乗れることなら……」『先生が、長嶺組や総和会にとって大事な医者なのはよくわかっています。だけど俺には、先生しか心当たりがないんです。――診てほしい人間がいます』 和彦は眉をひそめ、慎重に言葉を選びながら答える。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-02
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