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第7話(35)

작가: 北川とも
last update 게시일: 2025-12-02 14:00:39

「今日は、お仕置きじゃないぜ? 先生に対するご褒美だ。先生も三田村も忙しい中、楽しむ時間を作ってやったんだ」

「だからあんたは、性質が悪いと言うんだっ……」

 どれだけ和彦と三田村が密やかに関係を深めても、それは賢吾の許しがあってのものだ。そのことを忘れないよう、賢吾はこんな形で思い知らせようとしている。もちろん、和彦も三田村も拒めないのを承知のうえで。

 和彦の上から賢吾が退き、三田村が呼ばれる。まるで機械のように無機質な動作で三田村がのしかかってきたが、蕩けた内奥の入り口に押し当てられたものは、熱く硬く張り詰めている。

 いくら相手が三田村とはいえ、賢吾の前で反応しないと身構えていた和彦だが、呆気なく決意は揺らぎ、激しい羞恥のあまり顔を背ける。ベッドの端に腰掛けた賢吾が低く声を洩らして笑い、そんな和彦の髪を撫でてきた。

「いいな、先生。初心な小娘が、初めて男を受け入れるときみたいな姿だ」

 ゆっくりと挿入されてくる三田村のものを、和彦の内奥は嬉々として迎え入れ、締め付ける。

「う
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  • 血と束縛と   第36話(10)

    ** 綾瀬が側についてくれていたおかげで、特に問題もなく時間を過ごした和彦は、昼を過ぎてから暇を告げる。しっかりと手土産を持たされて、敷地内にある駐車場へと案内されていると、途中で玲を見かけた。 手にしたスマートフォンと周囲を交互に見ており、何かを捜している様子だ。咄嗟に声をかけようとした和彦だが、どう呼びかけるべきなのか逡巡した。「――玲、くん」 大きな組織の幹部と同じ姓を、気安く呼ぶのに気後れしていた。玲は、訝しげにこちらを見て、居心地悪そうな表情を浮かべる。「すげー、呼びにくそうですね、俺の名前」 小走りで駆け寄ってきた玲の開口一番の言葉に、和彦は乾いた笑いを洩らす。「なんと呼んでいいのか、ちょっと迷ったんだ。君のお父さんと区別するために、名前のほうがいいかなって」「うちの地元じゃ、礼儀正しく『くん』や『さん』付けで呼んでくれる人間なんていませんから、一瞬誰のことかと思いました」 ふと和彦はあることに気づき、軽い周囲を見回す。玲が、組長の息子であることを思い出したのだ。「君、護衛はついてないのか?」 何を言い出すのかという顔をして、玲が肩を竦める。「ただの高校生に、護衛はつかないでしょう。父さんならともかく。その父さんも、護衛を嫌がって、滅多なことじゃ連れ歩きませんけど」「そういう、ものなのか……。それで君は、何をしてるんだ?」「用も済んだし、これから大学の見学に行こうかと思って。進学を希望している大学が、こっちにあるんです。こんな機会でもないと、どんなところか見ることできませんから」 玲が見せてくれたスマートフォンには地図が表示されている。どうやら最寄りのバス停留所か駅を探していたらしい。 本当に高校生なのだと、妙に微笑ましい気持ちになった和彦は、深く考えずについこう口にしていた。「ぼくも一緒に行こうか」「えっ……」「どこの大学を見たいんだ?」 戸惑いながらも玲が口にした大学名を聞いて、懐かしい気持ちになる。高校生の頃の和彦が、一時進学を望ん

  • 血と束縛と   第36話(9)

    「――長嶺組の艶聞は、小耳に挟んでいる。いや、総和会の艶聞と言うべきか」 和彦が咄嗟に気にしたのは、まだ高校生の玲の反応だった。父親の長い話は聞き飽きたという様子で、不機嫌そうに唇をへの字に曲げており、今の龍造の言葉に興味をそそられた様子もない。 こんな場に顔を出しておいて、自分の立場を隠し立てするつもりはないが、だからといって積極的に知らせるようなものではない。特に相手が、高校生の場合。 どういうつもりかと、和彦が険しい眼差しを向けると、龍造が何か言いかける。そこに、トレーを持った綾瀬がやってきた。「コーヒーを持ってきました」 和彦は慌てて立ち上がる。「すみませんっ。綾瀬さんに、そんなことをっ……」「気にしないでくれ」 部屋の微妙な空気を感じ取ったのか、綾瀬がわずかに頬の辺りを強張らせる。和彦は、各人の前にコーヒーカップを置きながら、さりげなく綾瀬と龍造に視線を向ける。 この二人に遺恨はないのだろうかと、漠然と思った。賢吾から端的な説明を受けただけだが、簡単に割り切って御堂を共有していたとは考えにくいのだ。何かしらの執着があるからこそ、〈オンナ〉にしたはずだ。そこまでしなければ手元に置けない存在があると、和彦自身が証明している。 綾瀬は表情らしい表情を見せないが、一方の龍造は、意味ありげに綾瀬を見ていた。息苦しくなりそうな沈黙が訪れたが、それは長くは続かなかった。 清道会の組員らしい男が恭しい態度で部屋に入ってきて、龍造に声をかけた。会長が呼んでいるということで、龍造はコーヒーを一口だけ飲んで立ち上がった。「玲、お前も来い。せっかくだから、紹介しておきたい。お前もこっちに来たら、何かのときに世話になるかもしれないからな」「……俺、礼儀とかわかんないけど……」「ガキのお前に、誰も立派な挨拶なんて期待してねーよ」 龍造は軽く手を上げ、玲を伴って部屋を出て行く。それを綾瀬は、軽く一礼して見送った。和彦は、そんな男たちの姿を、少し離れた位置から眺める。 部屋に二人きりとなると、綾瀬に手で示された

  • 血と束縛と   第36話(8)

    ** 御堂の実家に幽霊など出ないとはっきりしたことは、ささやかながら和彦を安堵させた。心の底から存在を信じているわけではないが、得体の知れない人物が夜、建物の中をうろついていたというのは、気持ちがいいものではないのだ。「――……つまり、昨夜、ぼくを助けてくれたのは、やっぱり君だったのか」 和彦の言葉に、伊勢崎玲は微妙な表情となる。「助けた、というのは大げさです。ただ部屋に連れて行って、水を飲ませただけですから」「でも、君が見つけてくれなかったら、ぼくは廊下で朝まで寝ていたことになる」 ここで短く笑い声を洩らしたのは、玲の父親である伊勢崎龍造だ。さきほど名刺をもらったが、そこには、北辰連合会顧問という肩書きとともに、伊勢崎組組長とも記してあった。 これまでさまざまな組織の名を目にしてきた和彦だが、北辰連合会と伊勢崎組という組織に関する知識は、まったくなかった。おそらく総和会と直接関わりがある組織ではない。「秋慈には心底迷惑そうな顔をされたが、お前をあの家に泊まらせておいてよかったな。立派な人助けができたじゃねーか、玲」「……父さんが偉そうに言うなよ。御堂さんに迷惑かけたことは事実なんだから」 目の前の伊勢崎父子のやり取りを、微笑ましさと困惑が入り混じった気持ちで眺める。 とりあえず座って話そうということで、わざわざ少人数用の客室を用意してもらい、庭から場所を移動したのだが、なぜか和彦も同席している。遠慮しようとしたのだが、龍造の押しの強さに逆らえなかった。「夜遅くになって御堂さんの家に押しかけて、連休の間、俺だけ泊まらせるよう無理を言ったあと、自分はさっさと飲みに行って。俺は申し訳なくて、朝早くに家を出たんだぞ」「あー、だから今朝はいなかったのか……」 今の玲の話からすると、もしかすると御堂は、和彦と玲が顔を合わせたことを知らなかったのかもしれない。だとしたら、夜更けの訪問客について、あえて和彦に説明しなかったのも理解できる。 和彦が安定剤で眠り込んでい

  • 血と束縛と   第36話(7)

     綾瀬が『伊勢崎』と呼んだ男は、朗らかな様子で話す。ただし、両目に宿る鋭さと力強さは異様で、体内に満ちた力が迸り出ているようだ。綾瀬に比べて体格は標準的ではあるが、放つ気迫は互角――というより、男が上回っているかもしれない。 綾瀬と肩を並べて立っていた和彦は、意識しないまま半歩後ずさる。立ち入ってはいけない空気を二人から感じたせいだが、目敏く気づいた男――伊勢崎がこちらを見て、とんでもないことを言った。「――ずいぶん毛色の変わった別嬪を連れてるが、綾瀬、お前の〈オンナ〉か?」「滅相もない。ただ、大事な客人です。清道会にとっても、俺にとっても、……秋慈にとっても」 じっと見つめてくる伊勢崎の眼差しは、明らかに和彦を値踏みしていた。自分のすべてを見透かされてしまいそうな危惧を抱き、和彦は早口に名乗ったあと、こう告げた。「お二人で話したいこともあるでしょうから、ぼくは庭のほうを見てきます」 頭を下げ、逃げるようにしてその場を離れる。単なる方便だったのだが、二人がまだ自分を見ていると知り、やむなく庭へと出る。 建物同様、見事な日本庭園だった。植えられた木々の枝はよく手入れされており、鮮やかな緑の葉をつけている。紅葉の時季にはまだ早いようだ。 水音が耳に届き、池があるのだと知った和彦は誘われるように歩き出す。庭に出ている客は自分ぐらいかと思ったが、小さな池のほとりに立つ人の姿があった。 所在なく立っている様子に、建物の中は居心地が悪かったのかなと想像してしまう。それは和彦も同じで、こんなところで仲間を見つけたと、唇を緩めたとき、こちらの気配に気づいたようにその人物が振り返った。「えっ」 和彦は声を洩らす。御堂の家で、夜中、自分に水を飲ませてくれた青年だった。今は、いかにも着慣れていないスーツ姿ではあるが、スッと伸びた背筋からうなじのラインにも、記憶を刺激される。間違いなかった。「どうして、君がここに――」 青年の側まで歩み寄り、声をかける。間近で見て改めて、やはり若いなと思う。そして、前にもどこかで会ったことがあるとも。 青年が口を開きかけたとき、突然、声が上がった。

  • 血と束縛と   第36話(6)

    「――秋慈といい、独特の目で極道を眺めるんだな。冷めているような、観察するような、それでいて、ゾクリとするような艶と熱を帯びている」 突然、低くしわがれた声をかけられ、ビクリと肩を揺らした和彦は傍らを見る。立っていたのは、清道会組長補佐である綾瀬だった。ダークスーツに包まれた立派な体躯の迫力に圧倒されながら、そっと頭を下げる。「さきほどは、ありがとうございました」 和彦の言葉に、綾瀬が首を横に振る。快活な笑顔を向けてくれたが、その拍子に、綾瀬の頬に残る深い皺のような傷跡が歪んだ。 さきほど和彦は、二階の座敷にいる清道会会長に挨拶をさせてもらったのだが、緊張で何もかもぎこちない和彦をフォローしてくれたのが、同じ座敷に控えていた綾瀬だった。もちろんその席には、御堂もいた。「君の面倒を見てくれと、頼まれていたからな」「御堂さんですね……」「あいつは今日は、会長の側から離れられない。その代わりというわけだ。清道会の中では、君はあまり存在を知られていないから、どんなアヤをつけられるかわかったものじゃない――とのことだ」「……すみません。綾瀬さんのような方が、ぼくなんかのために」 とんでもない、と言いながら、綾瀬がグラスを差し出してくる。中身がオレンジジュースであることにほっとして、和彦は口をつけた。「君は、清道会と長嶺組の絆の証だ。うちの組の者たちは、長嶺組長の配慮に感謝している。だから用心棒ぐらい、お安い御用だ。……ああ、いや、決して危険があるというわけではないから」 身内の集まりという気楽さもあるのか、総和会本部で会ったときよりも綾瀬の物腰は穏やかに思えた。初対面のときから、荒々しさや凶暴性は一切うかがわせない人物だっただけに、和彦の中ではなお一層印象のよさが増す。 一方で、どうしても脳裏に蘇る光景があった。御堂を激しく抱いていた綾瀬の姿と、右の肩から腕にかけて彫られた鳳凰の刺青だ。 隣に立っているのは、〈オンナ〉を抱いている男なのだと、やけに生々しい表現が頭に浮かび、そんな自分にうろたえる。「頃合いを見計らって送って

  • 血と束縛と   第36話(5)

    「賢吾を招待するというのは清道会の発案で、そのことについて意見を求められたわたしは、賛同してしまったわけだが、ちょっと意地が悪かったかもしれないな。あの男も、なかなかつらい立場にあるとわかっているのに。父親は総和会会長。一方で、長嶺組と清道会とは昔からつき合いがあって、今も仲は悪くはない。そして、敵にも回したくない。そこで賢吾なりの返事が、君というわけだ」 苦笑いを浮かべた和彦はパンを齧る。守光と御堂の誘いを天秤にかけた結果だというのは、あえて言わなくてもいいだろう。御堂の打算によるものだとしても、そのおかげで、和彦は守光の誘いを無難に断る理由を得られたのだ。「君も、連休中は予定を入れたがっていたようだから、わたしとしても、心の痛みを感じなくて済む。……この家に、人の気配があるというのは、思っていた以上にいいものだし」 ここで和彦はあることが気になり、自分の前に並ぶ朝食を眺める。見事な手際で御堂が作ってくれたのだが、和彦が何より気になるのは、広い食卓についているのは二人だけで、当然、並んだ朝食も二人分ということだ。つまり、今この家にいるのは二人ということになる。 今朝、目が覚めてから、和彦はずっと不思議な感覚に陥っていた。とてつもなくリアルな夢を見たと思いながら枕元を見たら、水の入ったペットボトルが置いてあったのだ。つまり、夜更けに自分を助けてくれた青年は、確かに存在していたことになる。 しかし、御堂はその青年について何も語らず、実際、この場にはいない。「……やっぱり幽霊……?」 無意識に声に出して呟き、ありえないと否定しつつも和彦は、おそるおそる御堂を見遣る。青年のことを聞いてみたいが、なんのことかと聞き返されるのが怖い。なんといっても和彦は、この家にあと二泊する予定なのだ。「まだ時間があるから、着替える前に今日の流れを説明しておこう。とは言っても、仰々しい挨拶をするわけでもないし、祝いの席の間、君の世話をしてくれるよう、ある人にも頼んであるから。君は気楽に飲み食いして、誰か話しかけてきたら、長嶺組長の名代だと正直に答えておけばいい」「ご面倒をかけます…&

  • 血と束縛と   第9話(30)

    「俺を潰したいからなんて理由で、こいつに近づくなよ。大事な大事な、俺たちのオンナだ。お前みたいな下衆が近づいていいような、安い人間じゃない」「蛇みたいな男が、薄ら寒くなるようなことを言うな。……お前は、弱みを晒すような男じゃねーだろ。それとも、弱みを隠し切れないほど、そいつに骨抜きにされたか? 俺を失望させるようなことを言うなよ、クズどもの親玉ともあろう男が」「しばらく辛酸を舐めたようだが、相変わらず口汚いな、鷹津。そんなんじゃ、誰にも好かれんだろ。それこそ、女だろうが、男だろうが――」 急に賢吾の腕が肩に回され、抱き寄せら

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  • 血と束縛と   第9話(50)

     そう言いながら鷹津が指を動かし、内奥を掻き回してきたかと思うと、襞と粘膜の感触を楽しむようにじっくりと撫で上げてくる。意識しないまま和彦の息遣いは妖しさを帯び、誘われたように鷹津が顔を寄せ、傲慢に命じてくる。「舌を出せ。吸ってやる」 この状態にあっても、鷹津の命令に従うのが嫌だった。和彦は唇を引き結んで顔を背けたが、鷹津は何も言わず内奥から指を抜き、体を起こした。ベルトの金属音とファスナーを下ろす音が聞こえて和彦は身を強張らせる。その間に両足を抱え上げられ、わずかに綻んだ内奥の入り口に〈何か〉が押し当てられた。「まあ、いい。長嶺のオンナを抱いたという

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  • 血と束縛と   第8話(33)

    ** 別れ際、玄関で秦に抱き締められてから、和彦は部屋をあとにした。 エレベーターの中で、もう二度と秦と会わないということはおそらく不可能だろうなと、ぼんやりと考える。秘密を共有してしまったということもあるが、秦との間に確かな結びつきができたことを実感していたのだ。 賢吾や千尋、三田村との間で生まれた結びつき――縁と、同種だ。肉欲と切っても切れない縁で、それはすぐに、情へと変化する。さすがに和彦も、それぐらいは学習していた。 複雑になった事態と人間関係を、自分はどうするつもりなのか、考えたくなかった。体も心も、秦から与え

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  • 血と束縛と   第7話(2)

     和彦はゆっくりとまばたきを繰り返し、なんとか賢吾の話を頭に留めようとする。いろいろと考えようとするのだが、思考はどこまでも散漫だ。「……蛇蝎の、サソリ……」「ああ、そうだ。あれは、悪党ってやつだ。暴力団担当の刑事だったくせに、その立場を利用して悪辣なことをヤクザ相手にやらかして、それこそ蛇蝎みたいに嫌われていた。そこで、ある組が鷹津をハメたんだ。かなり大問題になってな、警察の監査室まで引っ張り出して、県警の本部長のクビが飛ぶかという話までいった」 淡々と話す賢吾のバリトンの響きが耳に心地いい。ふ

    last update최신 업데이트 : 2026-03-22
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