振り回されるのはいつものことかと、ふっと息を吐き出した和彦は、おずおずと賢吾の肩に頭をのせる。すると、賢吾にきつく片手を握り締められた。 その感触にわずかに体が熱くなる。同時に、腰が疼いた。和彦の体の変化を感じ取ったのか、肩にかかった賢吾の手に、あごを掬い上げられる。咄嗟に顔を背けたかったが、射竦めるように強い眼差しを向けられると、体が動かない。次の瞬間には、しっとりと唇が重なってきた。 さきほどまでの、朝とは思えないぐらい濃厚な交わりは、和彦だけでなく、賢吾もまだ高ぶらせているようだった。「――先生、舌を吸わせろ」 傲慢に命令された和彦は、言われるまま舌を差し出し、賢吾にじっくりと舐られる。「んっ……」 鼻にかかった声を洩らしたあと和彦は、緩やかに賢吾と舌を絡め合う。握っていた手を離した賢吾は、ためらう様子もなく和彦の両足の中心をまさぐってきた。また腰が疼き、座っているのもつらくなるほど、下肢に力が入らなくなる。 それほど、さきほどまでの賢吾の攻めは激しくて、執拗だった。狂おしいほどの快感を、和彦に与えてきたのだ。 和彦の敏感なものを、賢吾は手慰みのようにスラックスの上から揉みしだき始める。和彦はビクビクと腰を震わせながら、懸命に賢吾の手を押し退けようとする。「やめろっ……。人を、歩けなくする気か……」「歩けなくなったら、俺が抱きかかえてやる」「……絶対、嫌だ」 和彦が気丈に睨みつけると、賢吾は満足したように表情を和らげ、軽く唇を吸い上げてきた。「涙目でそういうことを言うのが、たまらないな、先生」「やっぱりあんたは、性癖に問題がありすぎる」「だが、そういう俺に攻められると、感じるだろ? ――泣きじゃくるほど」 最後の言葉は、耳に唇を押し当てて注ぎ込まれた。ここで和彦は限界となり、賢吾にしがみつく。まるで子供をあやすように、賢吾は和彦の背を何度も撫でる。 和彦は、さきほどまでの自分の痴態を、嫌でも思い出してしまう。 眠っているところを叩
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