視界が黒紫に包まれ── 次の瞬間、そこは迷宮ではなかった。 ──魔王の寝所 ──黒い絹の天蓋、ゆらめく魔力灯、柔らかく沈む巨大な寝台。 レプスは一歩も乱さず寝台まで歩き、 俺をそっと降ろす。 背が布に触れた瞬間、 腰の奥がきゅんと痙攣した。「こ、こんなとこに連れてきて…… どうすんだよ」「わかっておろう? そなたの身体――もう、答えが出ておる」 レプスは俺の髪を乱暴に掴むように撫で、 ゆっくりとその隣に腰を下ろす。「ミナト。 そなたが震えている理由は…… 触手調律の残滓だけではあるまい」 俺は息を呑む。 レプスは指先で俺の顎を強く持ち上げ、 真っすぐに見つめた。「妾が……そなたを抱きたくて堪らぬ理由…… 教えてやろうか?」 甘く、低く、逃げられない威圧的な音色。 喉がひくりと鳴る。 レプスが一歩、距離を詰めた。 伸ばされた腕に影が落ちる。 次の瞬間、視界が反転し、 俺は寝台に押し倒されていた。「――それはな。 そなたが妾に抱かれたくて堪らぬ理由と、 同じものだ」 その言葉を聞いた瞬間、 身体の奥が、じん、と熱を帯びた。(……レプス……。 あれだけ、散々なことして…… それで、その目は……ずるいだろ……) ――抗う気が、消えてしまった。 じわじわと、身体の奥が疼く。 理由もなく落ち着かなくて、 無意識のうちに、両足を擦り合わせていた。 黒い天蓋から垂れる布が揺れて、 灯火の赤が俺の肌を妖しく照らした。「……レプス…… まだ……身体が落ち着かない……♡」 レプスは魔王の姿のまま、ゆっくりと身をかがめた。 深紅の瞳には怒りも独占欲も、 そして――獲物を弄ぶような甘さまで混じる。「……今度は、 妾が直接、手を下す」「犯される覚悟は、 もうできておろう?」 その声が胸に落ちた瞬間、 背筋がぞくりと震えた。「……ん……犯して……♡」 その言葉に、レプスの長い指が頬に触れる。 ただ撫でられただけで、 甘い痺れが全身を駆け抜ける。「っ……♡ 指だけで……こんなに感じる……♡」「まだ媚薬が抜けぬのだな。 そなたは妾の一挙一動で震えて…… 実に、弄び甲斐がある」 レプスは俺の額に強く唇を押しつけた。 ちゅっ。 ちゅっ。 ……ちゅうっ。 顔中に執拗なキスを
最終更新日 : 2026-02-13 続きを読む