11. 第二話 レッドドラゴン 「兄ちゃーん。チュンさん来たよー! 降りてきなって!」「…………あーー……」「ちゃっちゃと掃除終わらせてもらって麻雀やろーよー!」「うるせーな」「漫画の3巻も持って来たってよ」 ガチャ ダンダンダンダンダン 「読む」「あら宏さん、お邪魔してます」「3巻ってどれ」「士郎さんが読んでますね」「おい、士郎。早く読み終われよ。あるいはもう中断しろ」「あっはっはっ兄ちゃん夢中じゃん。良かったねーチュンさん。兄ちゃんって評論家かってくらい漫画に厳しいんだよ。アニメ化した人気作品とかも兄ちゃんにかかればやれ『子供の命をなんだと思ってる。カスだ』だの、やれ『シリアスなのかギャグなのか、どちらにも振り切れてない。つまらん』だの『自己犠牲を賛美するやつはまず自分から犠牲になりゃいい。その時おれは賛美してやらないけどな』だのとボロクソ言われるんだから」「やめろ。うるさいぞ士郎」「それはおそろしいですね。さすがは漫画家の息子です」「そのかわり良いものは良いと評してくれるのもこの子の良い所なんですよ。なあ、宏。チュンさんの麻雀漫画は面白いよな」「まあね。例えば毎日同じメンツでやってるからわかる理牌※をあまり丁寧にやらない人の戦略とか面白かった」「ああ(その人なら)絶対に国士無双の時は理牌をやらないであろうと読ませて国士なやつですね。実際あったことなので面白いから漫画にしてみました」「へえ、実話なんだ。たしかにおれも国士無双の時にわざわざ丁寧な理牌なんかやらない。せいぜい数牌と字牌をわけるくらいだ。揃えた所でどうせ1枚ずつなんだから。しかしそこにトラップを作れると考えて読ませたというのはかなり本格的な話であるように思う。本格的な漫画
Terakhir Diperbarui : 2025-12-03 Baca selengkapnya