Semua Bab 麻雀家政婦『紅中』〜接待麻雀専門家〜: Bab 11 - Bab 20

50 Bab

その2 第二話 レッドドラゴン

11. 第二話 レッドドラゴン 「兄ちゃーん。チュンさん来たよー! 降りてきなって!」「…………あーー……」「ちゃっちゃと掃除終わらせてもらって麻雀やろーよー!」「うるせーな」「漫画の3巻も持って来たってよ」 ガチャ ダンダンダンダンダン 「読む」「あら宏さん、お邪魔してます」「3巻ってどれ」「士郎さんが読んでますね」「おい、士郎。早く読み終われよ。あるいはもう中断しろ」「あっはっはっ兄ちゃん夢中じゃん。良かったねーチュンさん。兄ちゃんって評論家かってくらい漫画に厳しいんだよ。アニメ化した人気作品とかも兄ちゃんにかかればやれ『子供の命をなんだと思ってる。カスだ』だの、やれ『シリアスなのかギャグなのか、どちらにも振り切れてない。つまらん』だの『自己犠牲を賛美するやつはまず自分から犠牲になりゃいい。その時おれは賛美してやらないけどな』だのとボロクソ言われるんだから」「やめろ。うるさいぞ士郎」「それはおそろしいですね。さすがは漫画家の息子です」「そのかわり良いものは良いと評してくれるのもこの子の良い所なんですよ。なあ、宏。チュンさんの麻雀漫画は面白いよな」「まあね。例えば毎日同じメンツでやってるからわかる理牌※をあまり丁寧にやらない人の戦略とか面白かった」「ああ(その人なら)絶対に国士無双の時は理牌をやらないであろうと読ませて国士なやつですね。実際あったことなので面白いから漫画にしてみました」「へえ、実話なんだ。たしかにおれも国士無双の時にわざわざ丁寧な理牌なんかやらない。せいぜい数牌と字牌をわけるくらいだ。揃えた所でどうせ1枚ずつなんだから。しかしそこにトラップを作れると考えて読ませたというのはかなり本格的な話であるように思う。本格的な漫画
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-03
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その2 第三話 紅中の引きの強さ

12. 第三話 紅中の引きの強さ (ふーー。かなり良くなりました。浴室のタイルなんかほら、ピッカピカ。鏡みたいです。脱衣所も終わりましたし、少し休みますか……) 「あの、少し休憩してよろしいですか。脱衣所と浴室は終わりましたので」  すると士郎と章生が浴室と脱衣所を見に来た。 「うわ、広っ! エッ、うちの脱衣所ってこんなに広かった? ちょっと模様替えしたらこんなに変わるもんなんだ。すげーーー! 家政婦さんすげーーー!」「士郎見てみろ、この風呂場の鏡! 新品みたいな輝き方してるぞ! それだけじゃない。タイルの溝も全部真っ白!! うわ凄いなこれ! 驚いた!」「うふふ、そんなに良い反応をされると額に汗しながら働いた甲斐がありましたね。嬉しいです」「いや、本当に想像以上です。なあ士郎」「いや、ほんっと驚いた。きっと魔法使いでもこんなに綺麗にできないよ。模様替えのセンスも光ってる。この配置のほうが確かに脱衣所が使いやすいよ。チュンさんは使える空間をイメージする力もあるんだね」「恐縮です。では少し休んだら次は階段と2階の廊下を徹底的にやろうかと……」「いや! 今日はもういいよ! ねえお父さん。どうせ明日もあるんだから今日はこのくらいでいいよねえ?」「ん……そうだな。既に充分過ぎる働きをしてくれているし。今日は残りの時間は……やるか」  そう言って章生は牌を倒す仕草をした。 「いいんですか? まだかなり残っていますが」「いいんです、いいんです。なにせ4人麻雀はチュンさんがいないと成り立ちませんし」「宏さんがいませんが」「兄ちゃんなら自分の部屋でチュンさんの描いた漫画読んでるよ。麻雀やるなら降りてくるから」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-04
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その2 第四話 パズルのように

13. 第四話 パズルのように 「「よろしくお願いします!」」 (やはり思春期であることと母親を亡くしたことで少し尖っているだけであり宏さんも基本的には真面目なんですよね。ゲーム開始時に「よろしくお願いします」の挨拶も当然のようにするし、座り方も座布団の上に正座です。きっと元は優しい子なはず。……この子の乱れて荒れ果てた心も、ハウスクリーニングしてあげたいですね)  そう、井之上家は全員が真面目である。純子の死によって今だけ一時的に心の安定が崩れたのであり、本来は自分たちでなんとかやれるはずな、普通の生活能力を持っている人たちだ。洗濯機を使えなかったとしても使い方を調べればいいだけのこと。 その本来の家族の姿に戻してやるのも自分の仕事だと紅中は考えていた。  すると数巡して宏の捨て牌が横に曲がる。「リーチ」  しかし…… (皆さん真面目ですので……この捨て牌からもどんな手組みか透けて見えます) 宏捨牌1西8二1③白⑧リーチ (ドラは白。つまり⑧筒はドラよりも優先される牌となっていた。なぜか? それはおそらく※重複ターツだったからです。加えて赤牌を持っておりドラの白を使えなくても勝負に行ける手が作れる手組みであることもうかがえます。ちなみにレートは0.1でチップは50円ですから赤ありの手は大物手の部類になります。また、第1打の1索が2巡目の西と逆の手順なこと、8索が捨てられたことから45索という形も浮かび上がります。つまり、45⑦⑧⑧白。リーチ直前7巡目の有力な形はこれです)  そして2巡後に紅中が引いてきたのは⑨筒だった。 (おあつらえ向きです。私の手は整ってき
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-05
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その2 第伍話 ならす者

14. 第伍話 ならす者  紅中はその後ちょっとだけアガリを取り数局の間は傍観者となった。なぜなら、好きにやってもらうのはひとつの接待方法であるから。 何せ誰か1人を勝たせなければいけないような課題の接待麻雀ではなく、今回の課題は自分以外の3人が楽しめればいいのである。 それは接待麻雀としてはかなり楽なことだ。とにかく、最後まで勝たずに相手すればいいだけ。  しかし、紅中はそんな程度の接待麻雀は良しとしなかった。紅中はもっとハイレベルな接待麻雀を行うつもりだし、それが出来る技量を持ち合わせているのである。 (私がしなければならないことは途中終了の回避と大差の付く展開の回避です。大量失点によりゲームセット。あるいは勝ちを諦める点差になるのはプレイヤーは満足に楽しめない展開です。なのでそうなる前に失点者に私が点数を与えて、加点者から奪うをさり気なくやるのが課題となります。なるべく平らに、平均的な点差を作ることです。難しいことを言うようですが、私の技量ならそれも可能です)  紅中がそんなことを考えていたら章生のダマテン18000に士郎が放銃した。 章生手牌一二三四赤伍六七東東東西西西 四ロン(あちゃあ、ダマの18000が炸裂しちゃいましたか。これは仕方ないですね)  元々ノーテン罰符やリーチ棒で少し減らしていた士郎の持ち点は3000点になった。 (うん、3000点はまずいです。今助けますからね。とは言えあまり露骨にはやらないんで、うまくいかなかった時は諦めてもらいますが)  すると紅中の配牌がなかなか良く、尚且つおそらく不要になるであろうドラの中が1枚ポツンとあった。 紅中手牌 ドラ中二三六六七八②④⑥⑦99中  章生と宏の捨て牌には
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-06
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その2 第六話 意思が結果を左右する

15.第六話 意思が結果を左右する「ロンです」 章生から点数を削るのは簡単なことだった。なにせ章生はしょせん素人である、現状章生のトップ目とはいえダマテンに構えておけば出てくる。 しかしその放銃もある程度仕方ないところはある。というのも紅中はトップ逆転を目指してないのでリーチしそうな場面でもリーチをする必要がない。しかし章生は(ここはリーチしてくるだろう)と思って予想しているからダマテンにしてるとは思っていないわけだ。なので急なロンの声に章生は(ダマ? ウソだろ)と思ったはず。推理に食い違いが出るのは接待麻雀専門家の紅中と普通の人とでは目的が違うから。そんなことにはさすがに誰も気付かない。 その後は少し宏がツモると士郎が自力で章生からアガリを取り、全員紅中が予定した通りの持ち点でオーラスになった。運の要素があるゲームとは言え意思が結果を左右するのが麻雀である。そのため力量が桁違いだとこういうコントロールも可能なのである。もちろん、どうやっても無理な時は当然あるが。(さて、予定通りの点棒状況ですね。私はトップにはなれませんが二着は目指せる点差です。ここで攻めて二着争いをするのもまた接待。麻雀は非日常のスリルを求めて行うものです。つまりスリルの提供も私の仕事というわけです。なのでこのオーラスはトップを捲ったりはしませんが、二着逆転の手でリーチしますよ)「リーチです」「ゲゲッ! このリーチはまずい。放銃した人がラスになるパターンじゃないか」(その通りです。ご主人様はさすがに状況把握が正確ですね)「僕は三着なんだから押すしかないよ!」「ロンです」紅中手牌三四伍④⑤34567888 ③ロン「メンタンピン三色…裏3」「ぎえ!」「思いの外16000でした。三着でよしのつもりでアガりましたが裏3なら二着逆転です。ついてました」「トホホ、僕はラスだ。ついてないよ」「放銃してラスなら少しは納得だろ。おれはシローの裏3放銃のせいで二着をまくられたんだから。悔しいのはおれの方だぜ。全く納得いかねえ」「兄ちゃんごめん」「いや、シローが悪いわけじゃねえよ。悪いのは裏だ。あんなピンポイントで3枚乗るかフツー。悔しいからもう半荘やろう!」「宏さん。私としてもそうしたいのは山々ですが、残念ながら今日はもうお開きの時間でございます。また明日やりましょうね。漫画
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-07
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その2 第七話 作者冥利に尽きる

16. 第七話 作者冥利に尽きる 「ただいま戻りました」「チュン、お帰りなさい」「チュンさんお疲れ様でした」「お疲れ様でした」 「チュンさーん。使ったエプロン。洗濯乾燥機ちょーど今から回すとこだから洗うなら入れちゃって」「あ、キタさん。ありがとうございます」 ────  使用した道具を片付けて明日の準備を整えたらちょうどいい時間だ。 「さ、みんなお疲れ様ー。タイムカード押して帰った帰った。ほら、チュンも。何してんのよ」「あ、所長。あとちょっとだけ。調べたいことがありまして……」「明日にしなさい。帰ってから家で仕事しようとか思わないことね! アンタはそれでなくてもよく働くんだから、家帰ったら休まなきゃだめよ。分かった?」「はい」(とは言え、今やらないと忘れそうです。何かにメモしておきますか……)  紅中は調べようとしたことをレシートの裏に走り書きでメモした。 『イノウエ順子のマージャン』 「ほらほら、何してんの。帰るんだよ。シロ子も。いつまで包丁研いでるんだい。帰りなさい」「はいよ。もう終わるから」「すいません。それでは、私はお先に失礼します。お疲れ様です」「チュン、お疲れ様」  シロ子というのは『白田雪子』という家政婦だ。基本的にこの事務所専属の事務員的存在で、稼ぎに出るより新人家政婦に仕事を教える研修係を担当してる事が多い。とくに料理が得意でアズマのキッチン担当責任者とも言える。 (明日、お料理もしてあげたいですね。まあ、得意分野ではないのですが、とは言えできないわけでもありま
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-08
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その2 第八話 心理的状況把握

17. 第八話 心理的状況把握  階段と廊下の掃除を済ませた紅中はとりあえず満足したので一息つくことにした。 (ふぅ。がんばりました。一旦休憩ですね) ガチャ  「おお、廊下ピッカピカじゃん! お疲れ様、チュンさん」 「あ、士郎さん。もう4巻を読み終わったんですか。4巻は読みごたえのある巻だったと思ったのですが」「急いで読んだんだよ、お父さんが待ってるからさー。もう一度読み返したいし、もうこれ全巻セットで購入しようかなぁ」「えーー! よろしいのですか? 安くはないですよ?」「お父さんにお願いしたら多分買ってくれるでしょ。おとーーーさーーん!」「あーー、なんだー?」「チュンさんの漫画全巻買ってー」「そんなことか、もちろんそのつもりだー」「そ、そーだったんですか!?」「だってさ。良かったねチュンさん」「はいっ! 感激です!」 「今回の巻の1巻から出てた常連客の若者が弱くなったのとか、なんか驚いたな」「あーー、それは弱くなったんじゃないんですよ。ライフスタイルが変わっただけというか。麻雀のことを好きだからこそそこは脆く隙だらけに変化してしまったというかね」  どういうストーリーかと言うと、雀荘『ゆふね』の常連客だった若者『滝村(たきむら)』は攻撃主体のイケイケ麻雀で、それでいて無茶な牌だけは押さないでギリギリのラインを行くパワータイプの上級者だ。 主人公は彼のよく行く雀荘の従業員『優作』。 1巻から出ている滝村だが3巻で結婚して引っ越しをして、4巻では子供が生まれてお父さんになっている。  そして、久しぶりに優作は滝村と同卓した。時間はもう23時半過ぎで滝村はラス半コールをしている。そんな南3局。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-09
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その2 第九話 紅中クッキング

18.第九話 紅中クッキング その後、紅中はキッチンを掃除した。そして――「何か作り置きできる夕飯のおかずを作っておきましょうか。タッパーなら持参しましたのでいくつか作って冷蔵庫に入れておこうかと思うのですが。どうでしょう、ご主人様」「ああ、それは有り難いです。ぜひともよろしくお願いします」「では、今日はこれが終わったらご遊戯の時間にいたしますか」「いいですね!」────── フンフン〜♪  ごきげんで鼻歌しながら料理をする紅中。しかしその鼻歌はどうやら『剣の舞』を歌っているようだ。紅中の鼻歌をリビングで聴いていた章生と士郎は(料理しながら剣の舞って、どういう心境なのそれ。せわしないじゃん)と内心思ったという。それはそう。「できました。そしたら片付けますね。タッパーにつめて冷蔵庫に入れておきましたので」「何から何までありがとうございます」「いえいえ、私は雇われたのですから当然の仕事です。それに育ち盛りの子たちには足りないかもしれないので、もう一品メインは用意した方がよろしいかと。もう一つ作りますか?」「いや、もう麻雀しましょう」「そーだよ、今からやれば半荘2回やれるかもしんないし!」「そういうことでしたら……わかりました。やりましょう」「士郎。宏を呼んできてくれ」「はーい」ドタドタドタドタ「兄ちゃーーーん。麻雀やるよーー。兄ちゃーーーん」「わかったーー。いまいくー」(宏さんから初日のトゲトゲした感じがもうなくなってきました。もしかしたらあの日は機嫌が悪かっただけかも知れませんね。さあて、今日も目一杯頭を使って接待麻雀をがんばりますか!)──── 対局開始。(さて、先日はご主人様にトップを差し上げましたので、今日は宏さんか士郎さんを勝たせましょうか。あとはまあ、適当でいいですね。それ)打二「…ロン」宏手牌 ドラ⑤三四③④⑤⑥⑦⑧34599「2000」「はい(あっ、安目に打ってしまいましたね。これは失敗)」(……しかし宏さんはこの手をダマテンにするんですか。これはほとんどの人がリーチしますよ。ドラ吸収や赤などの変化を考えたのかもですが、なんにしてもかなりの慎重派です。けっこうやりづらい相手かもしれませんね) などと前局のことを考えていたら……「リーチ」(あっ、ご主人様からのリーチですか。しかし残念なが
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-10
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その3 第一話 完全に裏目

19.  ここまでのあらすじ  接待麻雀に特化した家政婦を派遣する『アズマ』という家政婦事務所で働く接待麻雀専門家の『紅中』。 彼女の働きにより井之上家は元の綺麗さを取り戻す。それだけでなく、紅中のコミニケーションにより長男である宏の顔に少しであるが笑顔が戻りつつあった。接待麻雀を通して紅中は井之上家の家族の心まで浄化させていく。  【登場人物紹介】 紅中ほんちゅん  チュンの愛称で親しまれる成績優秀な『アズマ』のスーパーエース。趣味は同人誌作り。味音痴なのが玉にキズ。いつか同人誌フリマで壁サークルになるのが夢。  東あずま  アズマの所長。口では厳しいことを言うがその実は面倒見が良くて母性に溢れた優しい女性である。  緑發りゅうは  アズマの給料泥棒。基本的に事務仕事専門。頭脳明晰で高学歴。身長144センチで高い所に届かない。しかも人見知り。家政婦をやるには少し向いてない女。麻雀は得意でどんなルールの麻雀も器用にこなす。  井之上章生いのうえあきお  依頼主。妻の死によって自分は家事を全くしてこなかったのだと痛感。職業は陶芸家で元漫画家。今でも漫画は大好き。  井之上宏いのうえこう  章生の息子で長男。士郎の兄で現在高校1年。決して悪い子ではないが母の死がきっかけで反抗的になっている。弟にはなんだかんだ優しい。  
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-11
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その3 第二話 井之上宏の日曜日

20. 第二話 井之上宏の日曜日  おれは何もかも嫌になっていた。母にばかり負担をかけて、死ぬまで母に家事をやらせていた父親や自分のことも。そんな父を責めながら、では自分が働くのかと言われたら、学生である自分の本分は勉学であると言い訳をしてアルバイトすらしないおれ。母は家のことをやりながらも働いて働いて働いて、ある日倒れて「ずっと痛かったはずです。もう手遅れです」なんて、そんな風にさせたのはおれたち家族だ。文句も言わず働いてくれる母に頼りきってたから。弟の士郎は小学生だったから仕方ないとしても、おれは? 家のことくらいもっと手伝えたはずだ。なんでやらなかった。なんで母にやせ我慢させた。  母が死んでしまってからその事を考えない日はない。 たまに母の書いた小説を読む。その小説の登場人物は母の性格そのものなところがあり、在りし日の母を思い出しては、独り部屋で涙した。あまり泣くような小説ではないのだが。  塞ぎ込んだおれは小学6年の頃からたまに担当していた井之上家の料理係もついにやらなくなっていた。  おれの救いは明るい性格の弟がいることだ。弟の士郎が強引におれを引っ張り出してくれるから闇に落ちそうな時もグイグイと持ち上げてもらえている。すまないな、士郎。ありがとう。  洗濯機の使い方すら分からない父はついに家政婦を雇うことにした。 頼りない父親だが、その事を責めることはできない。なぜならおれだって洗濯機を使ったことがないからだ。  そして来た、その家政婦の優秀なこと。あっという間に我が家は片付き、モデルルーム顔負けの室内になった。しかし、そんな家政婦にも欠点はあった。それは、料理がまずい。ということ。なんつー欠点だよ。最悪じゃねえか。 「兄ちゃーーん」  弟が呼んでいる。メシのことだろう。 「どうする、兄ちゃん。僕やだよ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-12-12
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