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21話

鑑定日当日。ふたりは指定された病院へ行き、DNA鑑定をする。口腔粘液を綿棒で採取するだけの簡単なものではあるが、細かい確認作業が多い。サンプル封印などに立ち会い、偽装や改ざんがないことを何度も確認した。 病院から出る頃には、ふたりとも気疲れでぐったりしていた。 「提案なんだけど」 バスに揺られながらぼんやりしていると、敏貴が口を開く。 「なんだ?」 「今日、外食でよくね?」 「賛成……。作る気ない」 ふたりはバスから降りると、近所のファミレスに入った。注文を終えると、気まずい沈黙が訪れる。最近和解したとはいえ、まともな会話をしない期間があまりにも長過ぎた。 (はぁ……。世の親御さん達はどんな話振ってるんだろ……) 「なぁ、学校どうだ? 楽しい?」 「なんだよ、急に」 「いや、そういう会話してこなかったよなって思って……」 「「別に、フツーだよ、フツー」 「フツーって……」 何か会話を広げられないか、必死に思考を巡らせるが、思いつかない。それだけ敏貴との距離があると思うと、悲しくなってくる。 「だりーって思いながら授業受けて、休み時間と放課後は、ダチとテキトーにふざけて……。それだけ」 「そっか、そういうモンだよな。俺も学生時代、授業はダルかったな……。勉強できる事自体はありがたいんだけど、めんどくさいものはめんどくさいっていうか……」 「勉強ありがたがるなんて、変なの」 「はは、そうかもな。けど、学校にいる時だけは、俺も他のクラスメイトとかと変わらないって思えたからさ……」 「あ、そっか……」 敏貴は気まずそうな顔をする。雅紀はそれに気づくと、デコピンをして笑った。 「しけた顔するなよ。言っとくけど、俺は自分のことを可哀想だ何て、一度も思ったことないからな」 「そうなのか?」 「だって、兄弟はたくさんいるし、親代わりの職員だって、何人もいた。何十人もの兄弟なんて、一般家庭じゃ経験できないだろ? それに、チビの世話をしてたおかげで、お前を育てられたってところもあるし」 「へぇ……。俺が2歳の時だっけ? 連れてこられたの」 「そうそう。寒空の下で子供放置とはなぁ……。ほんの数年しかいなかったとはいえ、施設で働いてた人間のすることじゃねぇよ」 見たことない雅紀の険しい顔に、
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22話

食事をしている間、ふたりともどこかホッとしていた。無理に話題を振ることも、振られることもないから。 食事をしながら、それぞれ違う方向で将来について考えていた。 「敏貴、ホットコーヒー持ってきて」 食事を終え、店を出る前にもう1杯飲もうと、ドリンクバーに行こうとする敏貴に、雅紀はお願いをする。 「自分で取れよ」 「立ってるものは親でも支えって言うけど、子供を使ったっていいだろ?」 「はいはい……」 敏貴は呆れ返りながらも、ドリンクバーに行くと、自分オレンジジュースと、雅紀のホットコーヒーを注ぐ。 「ほらよ」 「ありがとな」 礼こそ言うものの、雅紀はオレンジジュースを飲む敏貴をじっと見据え、コーヒーを飲む気配はない。 「なぁ、敏貴……」 「ん?」 「母さんに……、会ってみたいか?」 「はぁ!?」 突拍子のない提案に声が裏返り、周囲の視線を集めてしまう。居心地の悪さに座り直すと、雅紀を見る。彼の顔は真剣そのものだ。 「この前の話ぶりからして、行方不明っぽい感じだったじゃんか。どこにいんのか、知ってんのか?」 「いや、知らない。けど、会いたいなら、探偵雇うし」 「いいよ、別に」 「遠慮しなくてもいいんだぞ?」 「遠慮じゃなくて……。冷たいって思われるかもだけど、どうでもいい」 「え?」 「俺を産んだのはそのヤコ……? って人だろうけど、育ててくれたのはあんただし。なんつーか……会いたいっていうか、遠くから見れたら見てみたいなーって感じ」 「見たい……?」 「遠くから偶然見れたらラッキー、くらい」 「そんなもん、なのか……?」 雅紀は呆然とした。血縁を大事にしている敏貴なら、会いたがると思っていたからだ。鑑定結果によっては、敏貴は自分の元から離れていき、弥子の元へ行ってしまうのではないかとさえ思っていた。「でもお前、血縁大事なんだろ? だから、会いたがるかと……」「それはなんつーか……。長年一緒にいた親だからだし、住民票にその他って書いてあったの、ショックだったし……。けど、母親の記憶なんてないし。それどころか、俺、その人のせいで死んでたかもしれないんだろ? 会ったところで、嫌な思いすると思うんだ。『お母さんだよ、今までごめんね』って言われても、なんて返していいか分かんないと思うし、
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23話

8月上旬、DNA鑑定から8日が経ち、結果が届いた。気づいたのは敏貴で、図書館で宿題をして帰ってきた時に、やたら大きな封筒がポストに入っているのを見つけた。 「なんだ、このバカでかい封筒……」 ポストから封筒を引き抜き、封筒の下に書いてある病院名を見て、心拍数が一気に上がった。 「おい、届いたぞ!」 玄関を乱雑に開け、声を張り上げる。家に上がろうにも、興奮と緊張で上手く靴が脱げず、2、3回ほど、土足で上がってしまった。 「大きな声出して、何事?」 訝しげな顔をした雅紀が、ピンクのエプロンで手を拭きながら玄関に来る。 「DNA鑑定の結果、届いたんだよ!」 「え、嘘!? もう来たんだ……」 「はやく見よう」 ふたりはリビングに行くと、テーブルに封筒を置いて向かい合わせで座った。 「開けるぞ……」 「うん……」 雅紀はフラップの隙間に指を入れ、慎重に封筒を開けていく。いつもならハサミを持ってきて開けるが、今はそんな余裕さえない。 敏貴は雑で丁寧な開封作業を、固唾を飲んで見守る。まばたきを忘れ、呼吸が浅くなる。 封筒の中にある紙切れ1枚が、ふたりの関係を、人生を、変えてしまうかもしれない。そう思うと怖くて仕方ないが、恐怖と同等の期待もある。 まどろっこしい開封が終わると、雅紀は封筒に手を入れ、紙を掴む。一度深呼吸をし、震える手で紙を出す。 依頼者の名前や生年月日などの基本情報、操作方法が顔を出す。 そして……。 「親子関係の可能性は、99.99%……!」 瞬間、喜びが割れた水風船のように広がり、涙が溢れてきた。 「よ、良かった……! 本当に、良かった!」 「ちゃんと親子、だったんだな……」 「そうだよ、俺達は正真正銘、親子なんだよ」 敏貴は報告書と喜ぶ雅紀を交互に見て、少しずつ実感がわいてくる。 「よし、市役所行ってくる! 急いで手続きするからな。必要なものをまとめたメモは……あった」 雅紀はリビングの隅にある作業スペースに行くと、1枚のふせんを手に取り、ふせんを見ながら動き回り、母子手帳や財布をカバンに詰めていく。 雅紀が忙しなく動き回っている間、敏貴は報告書の写真を撮った。
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24話

市役所に着くと、雅紀は認知届を書く。敏貴が雅紀の子であることを認めるための大事な書類だ。 認知届と共に自分の身分証を提出し、呼ばれるのを待つ。 「やっぱ苦手だな、ここ……」 清潔でどこか冷たい雰囲気の建物内を見回す。元々書類云々が苦手というのもあるが、昔からこういったお硬いところは居心地が悪い。スマホをいじって待つにも、どうもそわそわしてしまって、結局ポスターや天井を見て待つことになる。 「白川さん」 職員に呼ばれて行くと、座るように促される。 「認知届は無事に受理されました。住民票に反映されるのに、5日から10日かかります。反映されてもこちらから連絡することはございませんので、ご了承ください」 「分かりました、ありがとうございます」 一礼すると、外に出た。忌々しいほど存在を主張した太陽も、温度差によるストレスも気にならないくらい浮かれていた。 敏貴と正式な親子になれる。 敏貴を引き取った頃、DNA鑑定や手続きを忘れていたのは忙しいからというのもあるが、国や市に認められなくても、自分達は親子だ。紙切れで作る関係に意味などないと思っていたのも、手続きをして来なかった理由のひとつだ。 あれだけ蔑ろにしていたものが、こんなにも嬉しいものだとは、夢にも思わなかった。 「早速敏貴にも……」 敏貴に電話しようとスマホを出したところで、彼は今日、午後からバイトがあったことを思い出した。この時間なら、準備をしているか、バイト先に向かっているかのどちらかだ。 「帰ってからでいいか」 スマホをしまい、軽い足取りで帰宅する。 冷たいルイボスティーを淹れてパソコンに向かうも、ニヤけてしまって集中力が続かない。 「今日は……」 カレンダーを見て曜日を確認すると、火曜日だった。あれだけ世話になったというのに、敏貴を迎えに行ったあの日から、法明に連絡ひとつもしていないことを思い出す。 「いけね……。報告しとかないとな」 法明に電話をかけると、ワンコールで出た。 「もしも……」 「お前何考えてんだよ。あの後音沙汰なしでよ」 言葉を遮る怒りの声に、申し訳なくなる。 「ごめんごめん。あの後色々進展あったんだよ。報告がてら、今からそっち行っていい?」 「早く来い、馬鹿野郎」 一方的に切られ、スマホを見て苦笑する。 「な
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25話

いつも通り裏口に行き、勝手に入って2階に行く。法明は足を組んで座り、珈琲を飲みながら煙草を吸っていた。 「世話になったのに、マジでごめん。これで許してくれ」 カートンを渡すと、法明はニィっと笑い、受け取る。 「しょうがねぇなぁ。ま、座れよ。飲み物はいつものでいいか?」 「ん」 雅紀の短い返事を聞くと、法明は部屋を出て1階に行く。 いつもの椅子に座り、煙草に火を付けた。肌寒いくらい冷房が効いた部屋に、別の煙が混じる。 ここに来なかったのは2週間程度なのに、長い間来てないように感じる。それだけ忙しなかったと思うと、充実感とほんの少しの疲れが押し寄せてくる。 「ほらよ」 「サンキュ」 法明から冷たいルイボスティーを受け取り、ひと口飲む。以前はブラック珈琲を飲んでいたが、今ではすっかり紅茶派だ。 「んで、あの後どうした?」 「弥子のこと、話したよ……。会いたいか聞いたら、ちょっと離れたところから見るのはいいけど、会いたくはないって」 「そりゃそうだ。俺が同じ立場だったとしても、会いたくねー……」 「そういうモン? 敏貴、血縁を大事にしてるから、会いたがるかと思ってたんだ。もしかしたら、弥子のところに行くかもしれないって……」 「お前アホだなー」 「は?」 「こんだけ立派な育ての親がいるんだから、自分とその親を捨てたヤツなんか、会いたくねーよ。つーか、会っても親だとは思えなさそう」 「そうなのか? 俺は育ての親って言っても、施設の人だからか、会いたいって思っちまうけどな……」 「お前は例外」「だよなぁ……」 雅紀は寂しそうにうつむく。
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26話

「でもまぁ、良かったんじゃねーの?」 「え?」 「弥子に会わせても、いいことなんかひとつもないだろうし。それはお前が1番分かってるだろ?」 「そう、だけど……」 「思いつく限り、可能性の話をつけるしてやる。まずは『そういえばそんなのもいたわね』って言われること」 「いや、さすがにそんな母親は……いるか……」 施設での思い出が、否定をかき消す。雅紀は自分が施設に預けられたのは、守るためだと聞かされていた。実際、泣きながら赤ちゃんポストに我が子を入れる母親を見たことがある。 だが、施設にいる子供達の大半は、親からの虐待だ。雅紀が弟や妹のように可愛がってきた子達の中には、一生消えない傷をつけられた子もいる。 弥子だって、まだ言葉もままならない敏貴を、真冬の夜に放置したのだ。それも、逃げられないように結びつけて……。「だろ? アイツなら、言い兼ねない。次の可能性だけど、反省してる素振りを見せて敏貴を引き取るかもしれない」「素振りって……」「アイツはそういうことをする女だ」 法明の顔は嫌悪で歪む。法明が弥子と何度か会ったことがあるのは知っているが、彼が何故そこまで彼女を嫌悪するのか、雅紀には理解できなかった。「敏貴くんはもう高校生だ。バイトもしてるし、自分のこともひと通りできる年齢。弥子のことだ、敏貴をネグレクトしてもなんとも思わないだろうし、使用人のように扱うに決まってる」 法明は吐き捨てるように言うと、ルイボスティーを一気に飲み干す。「なぁ、これは弥子を庇うとかじゃなくて、純粋な疑問なんだけど、お前はなんでそんなに弥子を嫌ってるんだ?」 法明は空になったグラスを見つめて数秒考えた後、重々しく口を開く。「実はさ、弥子に言い寄られたことがあるんだ」「え?」 驚くのと同時に、コトリと腑に落ちる。ふたりが知り合ったのは、雅紀を通してだった。交際期間、別れた後、敏貴を引き取った後……。どのタイミングでも、曲がったことが嫌いな法明からすれば、弥子にいいところはない。言い寄られても、嫌悪感が増すだけだろう。「敏貴くんがお前に押し付けられて、半年くらい経った頃だったかな。店に弥子が来た……」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-04
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27話

14年前の春、法明はひとりで店番をしていた。当時は見習いで、父親にケーキ作りや接客を叩き込まれていた。いつもなら父も店に立って、お客さんに笑顔でケーキを売っているのだが、友人が事故に遭ったから、見舞いに行ったのだ。 客がひとりもいない昼下がり、弥子が来店した。ブランド品を身にまとい、まるで自信が服着て歩いているような、堂々とした足取りで、まっすぐ法明の前へ。 「久しぶり、法明くん」 弥子はサングラスを外して微笑む。正確にどこかは分からないが、顔の印象が変わっている。整形顔なのは、ひと目で分かった。 「お前なんかに売るケーキはねぇよ。失せな」 「ひどーい。拗ねてるからって、そんな言い方しなくてもいいじゃない」 「は……?」 理解できなかった。可愛こぶった泣きの演技も、拗ねてるという言葉も。 「もう、隠さなくてもいいのよ? 法明くん、私のこと好きなんでしょ? 分かってたんだから」 レジ台の上に置いた手に、弥子の手が重なる。嫌悪感で全身が粟立ち、手を振り払う。 「汚い手で触るな! 拗ねてる? 好き? ふざけんな! 誰がお前みたいなビッチ、好きになるかよ! 誰の子かも分からないガキをマサに押しつけやがって!」 弥子は一瞬、傷ついたような顔をしたが、すぐに自信たっぷりの笑顔に戻す。 「んもう、口が悪いんだから。そんなに強がらないでいいのに」 「強がってねーよ。それに俺、彼女いるから。お前と違って、真面目でいい子がな」 瞬間、弥子の目が血走り、鬼のような形相になる。 「はぁ!? どこの誰よ、その女! どうせ大した女じゃないんでしょ? 私よりいい女なんて、いるはずないんだから!」 「とんだ自惚れだな、出ていけ!」 「いいわ、今日は帰ってあげる。けどね、いずれあなたも、私のものになるのよ」 弥子は不気味な笑顔を見せ、帰って行った。 それからだ、不幸が始まったのは……。 はじめに、彼女が違う男とキスをしている写真が送りつけられた。ふたりの照明の当たり方の不自然や、彼女の閉じられた目の歪さで、合成写真だとすぐに気づけた。だが、彼女は違かった……。「なんなのよ、この写真!」 彼女が法明に投げつけた写真は、法明が他の女とキスやデートをしている写真だ。これも不自然な合成写真だったが、彼女は思い込みが激しく、ヒステリックなところがあ
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28話

「いちいちわざとらしいな。ぶりっ子しても可愛くねーよ。自分の年齢考えろ、整形ババア」 弥子を押しのけ、その場を離れる。彼女と同じ空気を吸うのが、不快でたまらなかった。 弥子の嫌がらせは止まらない。店に悪質なレビューを書かれたり、友人に妙な噂を流されたりした。 嫌がらせに気づくタイミングで弥子は現れ、法明を慰めようとする。 「大丈夫? 誰がこんなことしたんだろうね? 本当にひどい!」 「お前がやったんだろ!」 「なんでそんなこと言うの? 証拠は?」 「チッ……」 証拠を求められると、黙るしかなかった。証拠は何ひとつないのだから。タチの悪いことに、状況証拠しかない。 そういったことが何度も続き、ノイローゼになりかけた頃、亜蓮《あれん》から連絡が来た。亜蓮とは中学生の頃からの付き合いで、今も時々連絡を取り合っている。顔が良くて女グセが悪いため、雅紀に避けられてはいるが、自分と自分の大事な人に害がないから、付き合いを続けている。 遊び人だからこそ、法明には必要な友だった。はたから見れば悪い友達だが、息抜きの仕方は彼から教わった。 「なんの用なんだか……」 ラインを開くと、合コンのお誘いだった。しかも、女の子達がドタキャンしたから、女の子をひとり連れてくる条件で。 「バカだな、それなら取り止めたらいいのに」 苦笑しながらつぶやき、ひらめいた。弥子を亜蓮に押し付けてしまおう。弥子はいつもブランド品を身に着けているし、整形だって何度も繰り返している。金のある男が好きなのは間違いない。 実際、ケーキ屋で再会した時から昨日会った時まで、鼻が高くなり、胸も大きくなっていた。 女遊びばかりしている亜蓮は、貢がれた高級時計を身に着け、ブランドの財布を持ち歩いている。服だって上等なものだ。ブランドや高級品に疎い法明には分からないが、亜蓮がいつも着ている服は、数万円のものがほとんどらしい。 布にそんな大金を払う意味は、法明には一生理解できないが、ちょうどいい。 法明は了承の返事を送ると、ラインを開き、弥子のブロックを解除する。彼女に「合コンで人が足りないから助けてほしい」とラインした。 すぐに既読がつき、「もちろん行くよ。誘ってくれてありがとう♡大好き♡」と返信が来た。「どこまでも馬鹿な女だ」 鼻で笑い、スマホをベッドに放り投げた
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29話

合コン当日、法明と弥子は、百貨店の前にある石像の前で待ち合わせをした。 「おまたせ」 遅れて来た弥子は、露出の多いトップスとミニスカートで現れた。手に持つ小さなバッグは、疎い法明でも知ってる有名ブランドのもの。 「待ってないよ、行こう」 法明が歩き出すと、弥子は当然のように腕を組んでくる。不愉快極まりないが、最後だと思うと我慢できた。 「今日は振り払わないのね。やっと素直になったの?」 甘ったるい声でそう言うと、弥子は更にしがみつき、法明の腕に頬を寄せた。 (やめろよ、厚化粧。ファンデーションが服につくだろうが) 内心悪態をつきながら、笑みを浮かべる。 亜蓮に指定された店につくと、今日の合コンメンバーが揃っていた。皆知り合いの女性を連れてきている。法明と弥子も入れて合計10人の男女が揃った。「おせーよ、法明」「ごめんって。可愛い子連れてきたから、許してくれ」 弥子の背中を軽く押し、亜蓮の前に行かせると、亜蓮は口元に笑みを浮かべる。どうやら弥子を気に入ったらしい。法明から弥子の顔は見えないが、弥子も亜蓮を気に入ったに違いない。 店内に入ると、個室に案内される。黒を基調とし、さり気なく金を添えたシックでラグジュアリーな部屋だ。 亜蓮、亜蓮の連れ、弥子以外は全員グルの合コンが始まる。「じゃ、席決めるか。トランプを配るから、同じ数の人が向かいになるように座ろう」 友人がそれぞれにトランプを配る。亜蓮と弥子は4を引き、向かいに座る。もちろんこれもイカサマだ。友人はトランプに小さな印をつけており、ふたりを一緒にした。 王様ゲームをする時もイカサマを仕込んでいたが、それを使うまでもなく、ふたりはすっかり意気投合し、カップルが成立していた。「おめでとう、弥子。小さなケーキ屋の俺よりも、実業家の亜蓮の方が、お前を幸せにしてくれるよ」「ありがとう、法明くん。なんだかごめんねぇ?」 いい男を捕まえたと思いこんでいる弥子は、意地悪な微笑みを浮かべた。すべて仕組まれたことだと知らずに。 実業家と言ったが、亜蓮はヒモだ。亜蓮本人が、「女を幸せにして金をもらう。それの何が悪い? ビジネスだ」と言い、実業家を名乗っているので、亜蓮からしたら、間違いではない。ここにいるほとんどがグルだし、亜蓮の連れは友人のひとりとベッタリしていて、亜蓮に興味がな
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30話

「ということがあってだな……」 弥子について話し終えた法明は、新しい煙草に火を付け、煙を吐き出す。 「そんなことがあったのか……。なんかごめん……」 「なんでお前が謝るんだよ」 「だって、俺が弥子を紹介したから……」 うつむく雅紀の肩を、軽く殴る。 「バーカ、お前は悪くねーよ。弥子は俺達よりも大人のくせに、無節操だった。それだけだ」 「けど、彼女と別れたって……」 「いいんだよ。弥子には真面目でいい子がいるって言ったけど、実際は、束縛激しくて、どう別れるか迷ってたんだから。すんなりいって、びっくりしたけどな」 法明は笑うが、雅紀の中で、つっかかりは取れない。 「なんで俺に相談しなかった?」 「だって、あの頃のお前、まだ弥子に未練ありそうだったし。やり直したいとか寝ぼけたこと言う可能性あったからな」 「う……」 否定しきれず、言葉に詰まる。今でこそ完全に吹っ切れているが、あの頃は弥子への未練があった。弥子が初めて会った時のように、望む言葉をくれたら、許してしまっていただろう。 「はぁ……。そんな苦労かけてたの、なんか申し訳ない……」 「いいって、終わったことだし。まぁ、なんだ。これからもここで息抜きしながらがんばれよ、パパ」 「おう」 パパという言葉が嬉しくて、口角が上がる。 この日はこれで解散した。いつもならもっと愚痴を言ったり、カラオケに行ったりするが、敏貴の反抗期が終わり、愚痴りたいことが激減したことと、雅紀の仕事が溜まっていたことで、解散せざるを得なかった。 雅紀は帰宅すると、パソコンの電源を入れ、PC用眼鏡をかけて仕事を始める。 認知届を書いてから1週間後、白川親子は市役所に来ていた。住民票を取得するためだ。 「白川さん」 受付に呼ばれ、緊張した面持ちで向かう。 「こちら住民票です。確認お願いします」 雅紀が住民票を受け取り、恐る恐るふたりで確認する。 世帯主・白川雅紀 続柄・父 雅紀は安堵と喜びのため息をつき、敏貴は目が潤んでいる。 「ありがとうございます……!」 「いえ……。こちら、封筒です。よかったら使ってください」 「はい」 受付の女性は笑顔を浮かべつつも、どこか怪訝そうな顔で、封筒を手渡す。封筒を受け取り、その中に住民票を入れると、ふたり
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