「ごめん、こんな話をしても香月は戸惑っちゃうよな。早く片付けばいいんだけど……」 申し訳なさそうに笑う奏斗に、私は自分の胸が締め付けられるような気持ちになる。 辛いのは奏斗なのに、私にまで気を使って。 このままじゃあ、奏斗が疲れてしまう。 「ううん、奏斗こそ……体を壊さないようにしてね。私は大丈夫だから」 「うん。……ただ、俺がRikOとの共演を断っているから少し、仕事の調整が上手くいってなくて」 奏斗は話しながら、また私を抱き寄せるとすっぽりと奏斗の腕の中に抱きしめられてしまった。 「香月も楽しみにしててくれた歌番組の出演が、もしかしたらなくなるかも……ごめん……」 申し訳なさそうに項垂れる奏斗に、私は奏斗の腕の中からもぞりと動いて、そっと頭を撫でる。 「大丈夫だよ。Kanatoのアイドルをしている姿が見れないのは……ほんのちょっぴり……ちょっぴりだけ悲しいけどね」 私がふふっと笑みを零してそう言うと、奏斗も笑ってくれる。 「酷いな、香月。俺よりアイドルやってる俺がいいの?俺はここにいるのに」 「ち、違うよそんな事言ってない……!奏斗は奏斗だよ……!」 「ふーん……」 奏斗は納得いっていないような顔をしつつ、何か考える素振りをしている。 その間も、私の髪の毛を指に巻き付けて遊んだり、私の首筋に口付けてきたり、と自由に動いている奏斗に、私の心臓はドキドキと不規則に鼓動を打つ。 「まあ……今は以前より忙しくないし……香月の大学への送り迎えは、変わらず俺がするから。まだ、香月の写真を撮った奴がRikOの自作自演なのかが分かってないから、その結果が出るまでは1人で行動しないようにして」 「──うん。分かった。もう安全だって分かるまでは、奏斗と一緒に行動するよ」 「ん、いい子」 私の返事に満足そうに頷いた奏斗は、笑顔で唇を塞いだ。 ◇ それから、数日。 奏斗は本当に以前のような忙しさが嘘のようになくなり、私の大学の送り迎えをしてくれる。 朝から夜まで、奏斗と一緒に居られる時間が増えた事に、私は単純に浮かれてしまっていた。 なるべく1人では行動しないように、と奏斗に言われていたのに、私はほんの気の緩みから、夜に1人でコンビニに行ってしまったのだ。 その日は、奏斗は仕事があって帰宅は遅くなるって聞いていた。 お母さんやお父
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