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116話

Auteur: 籘裏美馬
last update Dernière mise à jour: 2026-03-07 17:04:19

犯人が目を覚ました──。

その言葉に、私の体はびくりと震えてしまった。

その瞬間、隣に座っていた奏斗がすかさず私の手を力強く握ってくれる。

「香月、大丈夫か……?」

「う、うん──」

震える私を気遣うように女性刑事が私に近付いて来て、膝を床に着き、目線を合わせてくれると優しく話しかけてくれた。

「四ノ宮さん。犯人は現行犯逮捕されているので、面通しの必要はあまりないのですが……。もう1度落ち着いた状態で犯人の顔を確認していただきたいのです。どうして四ノ宮さんを狙ったのか……動悸を知りたいんです」

「動、悸……ですか?」

「ええ。誰でもいいから女性を狙った犯人なのか……。それとも、四ノ宮さんに何かしらの目的があって……四ノ宮さんを襲ったのか……捜査する上で、その確認が必要なんです」

申し訳なさそうに説明してくれる女性刑事さん。

その言葉に、お父さんが苦々しい顔をした。

「娘に……自分を襲ったやつの顔をまた確認させなきゃならないんですか……」

「お父様の仰る事は、尤もです。……もしお辛いようでしたら、必ずではないので……」

お父さんの言葉に、女性刑事さんが両手を
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