「アイ様!お久しぶりです!このような|天津水《あまつみず》の降る中でも、相も変わらず御麗しい!」 「……!かげろうさっ、かげろう!お久しぶりです……だね!」 「ふふっ、無理に敬語を崩さなくていいのですよ。おれだって……ほら、敬語ですし。」 「でもでもっ……あいとかげろう……は、お……|お《・》|と《・》|も《・》|だ《・》|ち《・》……だし……!」 「あ、あぁ……アイ様……!なんと勿体なき御言葉……!そうですね!アイ様とおれはアンドロギュノスの混交――」 「はーい、そこまでー。かげろうくんストップー。」 感極まってヒートアップしかけたかげろうを後ろから抱きすくめて、しらぬいが待ったをかける。 「お姉さま!お放し下さい!」 かげろうがぶんぶんと腕を振る。 「相変わらずだな……会うたびにこうだよな?」 なぜか対抗してシュベスターがアイを後ろから抱き上げる。 「わわっおねえさま。」 「んんーそうなんだよねー。ていうか、かげろうくん、100年ぶりに逢ったみたいな感じだしてるけど……二日前にも連れてきてあげたよね?アイちゃんに会ったよねぇ?」 「何を仰います!アイ様に会えないのなら、その日は一日千秋!永遠にも思われるのです!」 「……それをお姉ちゃんにも感じてほしかったなぁ……。ちょっと前までお姉ちゃん子だったよね?かげろうくん。」 それにしても、とアイが疑問を口にする。 「一昨日も会いに来て下さったのに。どうされたのですか?わたくしはうれしいのですが……。」 「がーん!用がなきゃ会いにきちゃいけないのー?しらぬいさんは悲しいなぁ!」 「いえ!わたくしはうれいしいのですが!」 分かりやすく|大袈裟《おおげさ》な泣き真似だが、アイは信じてしまう。母への信念を裏切られてもまだ人を信じていたいらしい。いや、むしろ他人を|妄信《もうしん》することで自分を守ろうとしている。
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-30 อ่านเพิ่มเติม