บททั้งหมดของ ★毎日更新《堕胎告知》「オマエみたいなゴミ、産むんじゃなかった。」「テメェが勝手に産んだんだろ、ころすぞ。」: บทที่ 21 - บทที่ 30

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7-③. 愛と陽だまりの出会い I meet the Sunny Spot.

「Make yourself at home!《くつろいでね!》よ」 「!……ありがとう……ございます。」 「ごめんね、アイくん、おかーさんミーハーで。最近|英《・》|国《・》|系《・》|地《・》|獄《・》|人《・》の書いた小説にはまってるみたいなの。」  興味なさげにソファに寝そべり、胸の上で自分の|心《ヘルツ》を弄りながら補足する。 「あ、あいも!……わたくしも大好きです、|地獄《パンドラ》文学……!」  アイは初めて自分と同じ趣味の人に出会えた喜びでつい口調が崩れる。それどころか好きな作家を|捲《まく》し立ててしまう。 「ウィリアム・シェイクスピアですか?それともルイス・キャロル?それともそれともっチャールズ・ディケンズ?ジョナサン・スウィフト!まさか……トマス・モア!? ……あっすっすみません……つい喋りすぎてしまいました、ふ、不快にさせなたら大変申し訳ありません……。」  いつもは殴られないように気を張って発言や行動に自分を出さないようにしているのに、この家にいると何故か気が緩んでしまう。その理由がまだ分からなかった。 「不快なんて!アイちゃんはいっぱい難しいことをしってて偉いね〜。なでなで〜。」  頭を撫でようと手を上げると、アイの身体はまたビクッと大袈裟に震えて、頭を庇うように両手を上げてしまう。来たるべき衝撃に備えて――。 「……。」  それをみたひまりは、瞳にかなしみと|慈《いつく》しみをたたえていたが、目を閉じているアイには分からなかった。 そしてアイのその姿を見て、はるひの胸の上にある心がざわざわと形を変えていることにも気がつけなかった。 ◇◆◇ 「……?」  いつまでたっても予想した痛みが来ないので、不思議に思っていると、ふわりと頭に柔らかく触れるものがあった。思考と現実との|間隙《かんげき》があまりにも大きすぎて、理解できない。脳が理解を拒否している。 「……よしよし、この世界は、そんなにこわがらなく
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-09
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8-①. 原始、母は太陽であった。 Death Sentence filled with Love

 ――3人で食べたご飯はほんとうに、ほんとうにおいしかった。涙がこぼれそうになるくらい。 いつもマナーを間違えないようにとか、使用人に何か盛られていないかとか、人を不快させちゃいけないとか、そんなことばかり考えていて、いつしかお料理の味はしなくなっていた。  でも、春日家で食べたご飯は久しぶりに、本当に久しぶりに、味がした。おいしかった。ずっと笑いあいながら、どうでもいい話をして、ご飯を食べていたかった。生まれたときから、ご飯を食べるときは口を開くな、人を不快にさせるな、オマエみたいな|穀潰《ごくつぶ》しを養ってやっているんだから、申し訳ないと思って食べろ、と言われてきて、そのとおりに生きてきた。  だから、ほんとうに、ほんとうに、おいしかった、しあわせだった、しあわせの味がした――。 ◇◆◇  「アイちゃん今日うちに泊まっていったら?」  なんの気なしに言われてアイはドキッとする。 「お、お泊りですか?……|聞《・》|い《・》|た《・》|こ《・》|と《・》|が《・》|あ《・》|り《・》|ま《・》|す《・》!仲良しな友達はお泊りをするって……!!」 「アイちゃんお泊りしたことないの?!|ミルヒシュトラーセ家《最高権力者》ともなるとそうなのかなぁ?友達のおうちじゃなくても、旅行でお泊りはあるでしょ?」 「あっ……いえ、家族旅行はいつもあい以外の皆で行くので……。それとずっと離れにいて仲のいいお友達もいなかったから、それもしたことがなくて……。|す《・》|み《・》|ま《・》|せ《・》|ん《・》。」  アイはとても恥ずかしいこと、恥ずべきことを告白するかのように真っ赤になって答え、しまいには謝罪までしてしまう。みんなが当たり前のようにやっていることが、できていないことが恥ずかしいのだ。たとえ、それが自分では|ど《・》|う《・》|し《・》|ょ《・》|う《・》|も《・》|な《・》|い《・》|家《・》|庭《・》|環《・》|境《・》|の《・》|せ《・》|い《・》|だ《・》|っ《・》|た《・》|と《・》|し《・》|て《・》|も《・》、|本《・》|人《・》|に《・》|と《・》|っ《・》|て《
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8-②. 原始、母は太陽であった。 Death Sentence filled with Love

 そう言いたいだけなんだ。自分が嫌いなんでただのポーズだ。パフォーマンスなんだ。ちゃんと自分が嫌いだから。もう許してくれよ。そんなに言わなくても、毎日毎日言わなくても。声で視線で態度で心で表されなくたって分かってるから。みんなに嫌われてることなんておれが一番わかってるんだ。だからもういわないでくれ。いわないでください。おねがいだから。「……アイちゃん……。」 「……?……えっと?あの……?」 「……一応、連絡はしましょうね。アイちゃんがそう思ってても、もしかしたら違うかもしれないし――」  ――|お《・》|れ《・》だってそうおもってたよ。むかしはばかみてぇに。 「――それに、自分のこどものことが心配じゃない親なんて、|こ《・》|ど《・》|も《・》|の《・》|こ《・》|と《・》|を《・》|愛《・》|し《・》|て《・》|な《・》|い《・》|母《・》|親《・》|な《・》|ん《・》|て《・》、|こ《・》|の《・》|世《・》|に《・》|い《・》|な《・》|い《・》|ん《・》|だ《・》|か《・》|ら《・》!」  はるひを抱きしめながらひまりが笑って言い切る。  ――?、…………?………………??? なにをいってる?なんていってる? このひとは……|こ《・》|い《・》|つ《・》は……? |こ《・》|ど《・》|も《・》|を《・》|愛《・》|さ《・》|な《・》|い《・》|母《・》|親《・》|な《・》|ん《・》|て《・》|い《・》|な《・》|い《・》?……??意味がわからない、頭がいたい、こいつらをみていると目が|灼《や》かれる。|太《・》|陽《・》|み《・》|て《・》|ぇ《・》|だ《・》。うっとうしいどこかに消えてくれ。  ――じゃあ、おれは?おれはなんだ?おれだって知ってる、お母様は“条件付きの愛情”がどうとか|宣《のたま》っていたけど、お前を愛してやると言っていたけど、本心ではおれを愛していないことなんてしっている、しっていてそれでもそれに|縋《すが》っているんだ。おれにはそれしかないから。 |こ《・》|の《・》|世《・》|に《・》|こ《・》|ど《・》|も《
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9-①. 罪と罰と、ちいさな聖母の無垢なる祈り。Crime and Punishment with Prayer of the Very Little Virgin

 ひまりのことばは確かにアイのこころに触れた。こころのいちばん深いところに。|埃《ほこり》をかぶって凍りついていたところに。しかし、ひまりが|企図《きと》したこととは真逆の温度でもって。 アイの最後の言い訳を、アイが生きていていい言い訳を、やさしい陽だまりのなかでゆっくりと溶かしていた。 ◇◆◇ それから3人はおしゃべりして、お菓子を食べ楽しく過ごした。楽しく笑いあいながら、アイはこんな事を考えた。きっと、この|ひまり《ひと》は愛されて育ってきたんだ。 |愛《・》|さ《・》|れ《・》|て《・》|育《・》|っ《・》|て《・》|き《・》|た《・》|か《・》|ら《・》、|愛《・》|情《・》|に《・》|飢《・》|え《・》|喘《・》|い《・》|で《・》|い《・》|る《・》|人《・》|の《・》|こ《・》|と《・》|な《・》|ど《・》|理《・》|解《・》|で《・》|き《・》|な《・》|い《・》|の《・》|だ《・》、と。こうしてまた新しい言い訳を|拵《こしら》えて、アイは醜く延命するのだった。  でも、今日はじめて会った自分に、わが子のように――決してわが子と同等にではないが――それでもわが子のようにやさしくしてくれる人を侮辱してまで作った生きていてもいい理由に、意味なんぞあるのかと。やさしい人を踏み台にして生きながらえる自分がいつもよりもっと、もっとずっと……醜く感じられるのだった。そしてきっと、それは間違いではないのだろう。自分の母親に対して罪悪を感じたあとは、友の母に対して罪悪感を覚える。  アイの人生とはそういうものだった。罪悪と罪悪感があざなえる縄のように交互に訪れる。そして、その降り積もる罪悪の雪の重みを片時も忘れることなく生きている。そんな生だった。アイの敬愛する先生は、『恋は罪悪ですよ』と言っていたが、アイにとっては“生こそが罪悪”で、“罪悪こそが生”だった。 ◇◆◇   はるひがお風呂に行ったのを見計らって、お風呂から上がったアイにひまりが声をかける。 「アイちゃんアイちゃん、こっちおいで。」  ひまりが右手を動かす。しっしと追い払われることしかない人生なので、
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-12
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9-②. 罪と罰と、ちいさな聖母の無垢なる祈り。Crime and Punishment with Prayer of the Very Little Virgin

「はるひが彼氏を連れてきた!?は!?まだ早いだろう!家の娘はまだ性別も決まってないんだぞ!!はぁ!?……うちに泊まった!? なんでお前は許したんだ!」 「まあまあアナタ、お似合いのかわいいカップルよ?」 「そんな問題じゃない!|父親《おれ》に挨拶もせずにはるひと付き合うなんて!うちに泊まるなんて!!その男をここに連れてこい!とっちめてやる!!」 「だってーアイちゃんー!こっちにきてくれるー?」 「……ん?|あ《・》|い《・》……?」 ◇◆◇  隣の部屋に敷かれた布団の上で、アイは震えていた。聞こえてくる|春日春日《かすがしゅんじつ》の性格像が、|自分の父親《1番苦手な男性像》と一緒だったからだ。| 春日春日《かすがはるひ》の父親である、|春日春日《かすがしゅんじつ》は、|所謂《いわゆる》|昔気質《むかしかたぎ》の|強《・》|い《・》男だった。  生まれたときからやんごとなき身分であったアイの父オイディプスと、生い立ちは決して似通ってはいないが、通づるところがあった。|家父長《かふちょう》制の気質の強い家で育てられたのだ。  といってもしゅんじつは父から教えられる悪しき風習――と彼が判断したもの――は決して受け継がなかった。そして自らの心が善いと認めたものだけを、父から受け継ぎ――少なくとも彼そうできたと信じている――決して母や妹たちを|蔑《ないがし》ろにする父を真似ようとはしなかった。 彼が父から真似た――もしくは彼の性癖だったのかもしれないが――ことは、男子たるもの女子供をよく守り、自分の事を犠牲にしてでも家族を守り抜くという一言に尽きた。彼の父親も妻と娘に対しては差別的ではあったが、いつもそれらを守ることに|躊躇《ちゅうちょ》はなかった。この点で言えばオイディプスとしゅんじつに重なるところもあった。彼も家父長制的な家で育ったが、今は妻と娘たちを溺愛しているし、男子たるもの強くあれと言う精神を持っている。  違うのはしゅんじつはそれを自ら選び取り、オイディプスはそうなるしかなった、という点だ。また、おおよそ対極にも思える、庶民生まれ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-13
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9-③. 罪と罰と、ちいさな聖母の無垢なる祈り。Crime and Punishment with Prayer of the Very Little Virgin

ひと通り騒いだあと、しゅんじつが家長らしくまとめる。 「ふぅ……ときにアイくんよ、よく来てくれたな。俺も君には|聖別の儀《セパレーション》の前に一度は会っておきたかったんだ。 だが、エレクトラは会わせてはくれないし、君はいつも来客があると別宅に隠れているからな。今回はちょうどよかった。」 アイは驚いていた。自分なんぞに会いたがる人がいるという奇妙もそうだが、なによりも母を呼び捨てにするしゅんじつに対してだ。貴族のなかで母を呼び捨てにするなんて、それこそ、|父《・》|ぐ《・》|ら《・》|い《・》|し《・》|か《・》|い《・》|な《・》|い《・》|の《・》|に《・》。 「お母様と、親しいのですね?」 「ん?ああ、そうだな。親しいというより、腐れ縁といったほうが正しいが。|春日春日《おれ》と、|エレクトラ《君のお母さん》、|オイディプス《お父さん》、あと……サクラ、それとファントムもか、この5人はまぁ昔からの仲でな。 まぁ、君とはるひ、|陽炎陽炎《ようえんかげろう》のような仲だと思ってくれたらいい。……まぁ、君たちほど仲が良かったわけではないが。」 ――まぁ、この子たち3人も|本《・》|質《・》|的《・》|な《・》|意《・》|味《・》|で《・》|お《・》|互《・》|い《・》|の《・》|仲《・》|間《・》か、といわれると怪しいがな。 そもそも、政治に絡み、立場ある家に生まれた時点で、真実の友など望むべくもないことだ……はるひには悪いことをしたが……。 「へぇ~、知らなかったわ。アナタそんな話してくれたことないじゃない。」 「誰にでも知られたくない過去はあるだろう……それにアイ君にはその権利があると思ったから、教えただけだ。」 「お母さまとお父さま……さくら?さまと……ファントム先生も?」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-14
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9-④. 罪と罰と、ちいさな聖母の無垢なる祈り。Crime and Punishment with Prayer of the Very Little Virgin

「なるほど、それが君の言う友か……了解した。して、そうやって定義づけられた君の答えとは――?」 ◇◆◇  「罪悪のお話でしたね。わたくしは罪悪は確かにこの世に|存《ぞん》すると思います。そしてそれには罰が伴うものだと思います。 |た《・》|と《・》|い《・》|必《・》|ず《・》|し《・》|も《・》|罰《・》|が《・》|与《・》|え《・》|ら《・》|れ《・》|な《・》|か《・》|っ《・》|た《・》|と《・》|し《・》|て《・》|も《・》。 そして何を罪悪と思うか、ですよね。そうですね……まず、“恋”は罪悪だと思います――」  「……ふむ、例えば|持《・》|た《・》|ざ《・》|る《・》|者《・》|が《・》|持《・》|つ《・》|者《・》|か《・》|ら《・》|奪《・》|う《・》|こ《・》|と《・》は?……君はどう考える?」  「それは例えば、“苦学生が高利貸しの老婆を斧で殺す”ような場合ですね。友の1人フョードルが論じていました。わたくしはそれも罰を与えられるべき罪だと考えます。  しかし、わたくしが考える罰とは|救《・》|い《・》です。罪を犯したのに、|罰《・》|を《・》|与《・》|え《・》|て《・》|も《・》|ら《・》|え《・》|な《・》|い《・》というのは、恐ろしいことです。許されないからです。許しを得たいというのは、人間の根源的な欲求です。 なぜなら罰を与えられるまでは、自分が犯した罪が発覚しないか、責め|咎《とが》められることがないか、なによりその罪を犯したおかげで得た幸福を、その罪自体が打ち砕きはしないか、ということを朝起きるたびに、愛しい人と過ごしているときにふと、または夜の安らかな安息のなかで、一生怯えて暮らすことになるのです。  だからこそ、|罪《・》|を《・》|犯《・》|し《・》|て《・》|も《・》|い《・》|な《・》|い《・》|の《・》|に《・》|罰《・》|を《・》|求《・》|め《・》|る《・》人が現れたりするのだと思います。罰を得ることで自分の中の罪悪を消したいと願うのです。 ……もっともそれで消えるのは|罪《・》|悪《・》ではなく、|罪《・》|悪《・》|感
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-15
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10-①. こゝろ - 先生とわたくし Phantom in the Flower.

さくら――桜?――サクラ、おかあさまがわたくしを|折檻《せっかん》するときに、|偶《たま》にこぼす言葉だった。なぜ、|春日《しゅんじつ》さんが?その言葉を、いやその名前?を。サクラとは人名なのか?だとしたら、それは誰だ――? ◇◆◇ 春日家から帰って数日、アイは別宅にある|心《ヘルツ》の教室に来ていた。教室といっても生徒はアイ1人で、そこは先生の部屋だった。アイが心を覚えてから、すぐに1人の教師が|充《あ》てがわれた。彼はアイに心の使い方を教え、別宅に|籠《こ》もりこの世界の常識に|疎《うと》いアイに、様々なことを教える。しかし、|エ《・》|レ《・》|ク《・》|ト《・》|ラ《・》|が《・》|ア《・》|イ《・》|に《・》|教《・》|え《・》|て《・》|も《・》|い《・》|い《・》|と《・》|許《・》|可《・》|し《・》|た《・》、“選ばれた真実”のみを、だが。 ノックをしても返事がないので、恐る恐る部屋に入るアイ。 「先生?……失礼、致します。」 入るやいなや細い布の目隠しがアイに巻き付いてくる。 「きゃっ!」 アイはよろけて床に|跪《ひざまず》いてしまう。 「……いい加減慣れろ。」 地を|這《は》う蛇のような低い声が耳元から聞こえる。 「……ファントム先生、いらしていたのですね。」 「黙れ。初めて講義をした|際《さい》に決めたルールを言え。」 「無駄口はきかない。この部屋にいる間は目を閉じて、決して開けない。必ず目隠しをつける。毎回目隠しを付けられたら、部屋を出るまでそれを外そうとはしない。 ――決して“先生の姿”を知ろうとしない。……|決《・》|し《・》|て《・》|先《・》|生《・》|の《・》|目《・》|は《・》|見《・》|な《・》|い
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-16
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10-②. こゝろ - 先生とわたくし Phantom in the Flower.

「はぁ……いや、まて、今日はお前に暗闇のなかを歩くすべを教えよう。」 急に肩に手を置かれビクッと反応する。 「……はい?|先程《さきほど》のお話の続きですか……?」 「いや、|先刻《せんこく》のように精神的な話ではない。実際に暗闇のなかを歩く方法だ。」 「はぁ……?わわっ」 背を押され先程の席に逆戻りする。 「これは|卓越《たくえつ》した広い心を持つもの達が、|心者《ヘルツァー》同士の戦いで使う手法だが、お前が|こころもつもの《プシュケー》だというのなら、問題なく可能だろう。」 両肩に重みを感じ、耳の近くで話す声が聞こえる。 「心を形あるものとして|現《あらわ》したことはあるだろう。まずはそれをやれ。」 「?……はい」 姉との思い出を|追想《ついそう》し、幸せを|桜《・》色のふわふわした球としてお腹の前に現す。そして、それを愛おしそうに抱きしめる。肩にかかった指に不気味なほど強い力が込められるのを感じる。 「そうやって抱きしめていてもいい、だかそれをほどくんだ。少しずつでいい。」 「はい」 もの寂しく思いながらも、それを少しずつ広げていく。……が、しかしあるところで広がりが止まってしまう。 「これ以上は、どうすれば……?」 背中にファントムの手を感じる。 「心を開いていくのではなく、この部屋の隅々まで、“心を|配《くば》る”イメージだ。」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-17
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11-①. こゝろ - お母様とお父様、ママとパパ、とわたくし Mother and Father & Mommy and Daddy & I

ついにその時が来た。|聖別の儀《セパレーション》だ。ここで、おかあさまの望みを叶え、ついに、ついにおかさまにあいしてもらえる。……あぁ……!うれしい。この時をどれほど待ちわびたことか……! それ以外なにが必要だと言うんだ。わたくしの人生に!お母様の愛情以外になにが!そんなものはない、この幸福に比すれば全てのものは虚しい!あぁ!!歓喜が押し寄せてくる……やっと、やっとだ……! ……産まれて初めて、おかあさまに――あいしてもらえるんだ!! ◇◆◇ 「おかあさま……。」 アイは大変冷え込む夜だと言うのに、薄い寝巻きのまま彼の身体には大きすぎる枕を両手で何とか抱きかかえたまま、|覚束《おぼつか》ない足取りでとたとたと本邸まで歩いていく。 |聖別の儀《セパレーション》の前日に、眠れなくておかあさまに会いにきたのだ。会ってくれないことも、一緒に寝てくれることなど叶わないとは分かっていても。その望みを捨てきれないのだ。|莫迦《ばか》な子供であった。純粋で、愚かな子供であった。 ◇◆◇ 夜の暗闇にびくびくと怯えながら、なんとか母の執務室まで辿り着く、こんな甘ったれたことをしていると父に知れたら必ず拳と『男のくせに』という言葉と拳が飛んでくるので、そのことにも怯えている。その小さな身体には大きすぎる怯えを、今日までいつも抱えてきた。 ノックをしようとして、やっぱり帰ろうかしらと思って、でもでもと思い直し、やっぱり暗いのが怖くてもう帰れないと途方に暮れていたとき、ドアがゆっくりと開いた。すき間からの光が徐々に広がっていき、|宵《よい》の闇の中にアイの白い肌を輝かせる。 執務室を出ようとしていたエレクトラが、いるはずのない息子の存在に気づいた。逆光でアイにはエレクトラが、どんな表情をしているか、どんな瞳で自分を見ているかが分からない。ゆっくりとエレクトラが手を動かし始め
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