暁はそのまま座ったまま、動かなかった。頭の中には、気を失う直前に、心愛の体がぐったりと崩れ落ちたあの瞬間が蘇る。その光景が頭の中で何度も行き来し、彼の心をかき乱して全く落ち着かせなかった。それでも、彼は座り続けていた。まるで一枚の扉を守っているかのように、あるいは、自分の中に残された最後のかけらを守り抜こうとしているかのようだった。夜はすでに深く更けている。廊下の照明は消えておらず、病室の中の微かな明かりもずっと灯り続けていた。彼はそうしてただ一人ドアの前に座り、無言で守り続けていた。廊下は静まり返っていた。この階の病室は元々人が少なく、時折看護師がワゴンを押して通り過ぎる際も、車輪が床を転がる音はごく僅かだった。病室のドアは閉まり、そこにはめ込まれた細長いガラス越しに温かな光が漏れ出ている。眩しくはないその光が、ドアの外にいる者に、内側と外側では全く温度が違うのだということを痛感させていた。暁はしばらく座っていたが、やがて立ち上がった。立ち上がる時の動作は鈍く、長く座っていたせいで足が痺れているようだった。だが、彼を本当に重く沈ませていたのは足ではなく、ずっと胸の奥にのしかかっている息苦しさだった。元々、自分は待てると思っていた。彼女の体が少し良くなるのを待ち、ゆっくりと慣れていくのを待ち、記憶の中から貴臣を剥がし落とすのを待ち、過去が一体どんなものであったかを彼女自身がはっきりと見極めるのを待てるはずだと。だが、今夜のこの出来事が、まるで多くのものを突然引き裂いてしまったかのようだった。桐生家がどういう場所か、雅子がどういう人間か、今日初めて知ったわけではない。しかし、知っていることと、心愛が段差の縁まで追い詰められ、あわや転げ落ちそうになるのをこの目で見るのとは、全く別の問題だった。ましてや、最後の最後、ベッドに横たわった彼女は小さな声でこう言ったのだ。あなたを信じる、と。その言葉は、彼に向けられたものではなかった。暁は手を上げて眉間を押さえ、きびすを返して医師のオフィスへと歩き出した。廊下の冷たい白い照明が、彼の冷ややかな顔色を照らし出している。今日は元々ろくに休めておらず、桐生家と病院の間を行き来して振り回されたため、目元にはすでに疲労の色が浮かんでいた。だが、疲れよりも、
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