「やってるなぁ」 ジョーは村に入るなり開口一番そう言った。 今年三度目の来訪だ。 いつもの年なら年に一、二度くる程度だったから頻繁に来ていると言っていい。 その代わりいつも秋にくるキャラバンが今年は来なかった。 多分、廃村になったと聞いたんだろう。 そう、この村は対外的には野盗に襲われ全滅、廃村手続きがなされている。「こんにちは、今回はいつまで?」「うん、今年の冬はここに腰を落ち着けるつもりだ」 なんと。「拠点作りも大切な仕事だからね」 確かにね。「ということでこちらの要望も聞いてもらうつもりだが、キャラバンのメンバー全員村の復興に手を貸そう」「ありがとうございます」「早速だが、今はなにをやっているんだ?」 僕は現状を説明する。 まず、今現在同時進行で行われている作業の説明。 家を建てる。 これにはルンカーを焼く作業も含まれている。 次に村を囲う塀の建設。 今は、そのための木材の切り出し作業にガーブラを班長に男手十人が北の森に出払っている。 村に残っている男は僕と鍛治職に専念しているジャリ、建築の現場監督としてジャスがいるだけだ。 伐採に同行している女性はザイーダだけ。 彼女はサビーとともに作業員の安全確保で警備担当だ。 冬ごもり前のバヤルなんかが出てきたら撃退してもらわなきゃいけないからね。 残りの女性陣は家づくりにレンガを積んでいる。「じゃあ、家づくりは俺たちが代わろう。他にやることありそうだ」「助かります。冬の保存食作りしないといけなかったんで」 ジョーはてきぱきと指示を出し村の女性たちと仕事を代わる。 彼女たちには指示を出して保存食作りをはじてめもらう。 それから僕はジョーを連れて僕の小屋へ移動する。 今後の話し合いだ。「えーと……」 僕はまず短期計画を説明する。 家は引き続き住民分建設する。
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