それからしばらく、グランディールは盛り上がっていた。 即売会組……陶器職人たちには、売り上げに応じて報酬を。グランディールはお金も持っていなくても生きていけるけど、やっぱり自分の頑張りがお金という形を取ると、それがどれだけの成果になったかが明らかになり、次もっと頑張ろうという熱意にもなる。 展示会組は、アイゲンがグランディールで自分の元配下やポトリーなんかも入れた陶器商会を作って、ぼくがいちいち指図しなくても陶器売買を専門に進め、宣伝鳥を増やし(ティーアが大喜びした)、取り引きを始めた。この商会を通して、外の町の品物が入ってくるようになった。 そして、外の話も入ってくるようになった。 あの後のミアストのこととか。 ミアストは、ぼくに逃げられて真っ赤になっている所で、スピティの町民から石を投げられたという。 しかも、一人、二人じゃなく、町民総参加みたいな感じで。 そりゃ、スピティの人からすれば大事な品物を横取りした詐欺師だもんな。許すことは出来ないだろ。 しかもスピティはSランクだ。 Sランクってことは、他の町の犯罪者を裁ける資格がある。 相手がSSであってもそれは変わらない。 と言うわけでフューラー町長は「町民の総意だ」と無視。 他の町長も知らん顔。 中には積極的に石を集めてくる町長もいたらしく、味方が連れてきたのしかいないミアストは礫を浴びて血を流し、笑い声を背に退散。 このことを正式に傷害として文句をつけようとしたが、いい加減ミアストのやり口に慣れてきたスピティは、詐欺師を法で裁いた、文句があるなら詐欺師じゃない証拠を見せろとエアヴァクセンに通達。他の町も援護射撃。 ……ここまで周りを敵に回したら、さしものミアストも今はまずいと訴えを取り下げ、しばらく動きはないという。 次に動き出すのは町長連を町に招待した頃かな? そして、スピティに来て飛び去った空飛ぶ町グランディールは、やはり相当な驚きを持って語られたらしい。 そこにおらが町の町長が招かれるとあちこちの町で自慢が始まったらしい。 それが気にくわないミアストは所有権を主張、伝令鳥を飛ばして、かつての町民だったぼくが育った町を見捨てるのはおかしいと言って来た。 空飛ぶ町というキャッチフレーズは心躍るものがある。SSSランクに相応しい呼称でもある。しかも何の苦
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