そして、月曜日の朝。 週末の浮かれた空気はまだ少し残っていたが、今日からまたレッスンが始まる。 午前九時の合同レッスンの前に、メンバーたちはいつも通り担当場所ごとに分かれて掃除を始めた。 「よっしゃー! 終わったらレッスンや!」 彼方がモップを振り回しながら廊下を駆けていく。 「走るな危ない!」 響の声が飛ぶ。 颯馬と水琴は風呂掃除担当だった。 二人は連れ立って浴場へ向かった。 合宿所の浴場はかなり広い。 三人同時に使える洗い場と、大人が五人は入れそうな大きなヒノキ風呂。 窓の外には南国の緑が見える。 もちろんここにはカメラがない。 浴室に入った途端、二人ともどこか気が抜けた。 「なんかホッとするなぁ」 水琴が笑う。 「何が?」「お風呂入る時とトイレと寝る時以外で、カメラ気にせんでええの」「あー」 颯馬も納得した。 この合宿では常に誰かに見られている。 リビングも庭もダイニングも。 カメラがあって、配信スタッフにチェックされて、視聴者に見られている。 だからこそ、この空間だけは妙に落ち着くのだった。 「ほんま監視社会やで」「まあそういうオーディションだしな」「トイレとお風呂とベッドだけが自由空間や」 颯馬はスポンジを手に取り、洗剤を付けて浴槽の縁をこすり始めた。 水琴は洗い場担当だ。 デッキブラシを使って床を擦っていく。 しばらくは真面目に掃除していた。 だが。 「
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