Lahat ng Kabanata ng 24時間生配信の離島軟禁オーディションで、BL演出をやってみた結果: Kabanata 21 - Kabanata 30

64 Kabanata

第21話 素で笑い合える場所

 そして、月曜日の朝。 週末の浮かれた空気はまだ少し残っていたが、今日からまたレッスンが始まる。 午前九時の合同レッスンの前に、メンバーたちはいつも通り担当場所ごとに分かれて掃除を始めた。 「よっしゃー! 終わったらレッスンや!」  彼方がモップを振り回しながら廊下を駆けていく。 「走るな危ない!」  響の声が飛ぶ。 颯馬と水琴は風呂掃除担当だった。 二人は連れ立って浴場へ向かった。 合宿所の浴場はかなり広い。 三人同時に使える洗い場と、大人が五人は入れそうな大きなヒノキ風呂。 窓の外には南国の緑が見える。 もちろんここにはカメラがない。 浴室に入った途端、二人ともどこか気が抜けた。 「なんかホッとするなぁ」  水琴が笑う。 「何が?」「お風呂入る時とトイレと寝る時以外で、カメラ気にせんでええの」「あー」  颯馬も納得した。 この合宿では常に誰かに見られている。 リビングも庭もダイニングも。 カメラがあって、配信スタッフにチェックされて、視聴者に見られている。 だからこそ、この空間だけは妙に落ち着くのだった。 「ほんま監視社会やで」「まあそういうオーディションだしな」「トイレとお風呂とベッドだけが自由空間や」  颯馬はスポンジを手に取り、洗剤を付けて浴槽の縁をこすり始めた。 水琴は洗い場担当だ。 デッキブラシを使って床を擦っていく。 しばらくは真面目に掃除していた。 だが。 「
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第22話 汗と潮風

 浴場から慌てて飛び出した水琴は、颯馬と共に開始時間ぎりぎりでレッスン室へ駆け込んだ。 「セーフ!」  水琴が膝に手をつき、上がった息を吐き出しながら言う。 「アウト寄りだけどな」  壁の時計に目をやった響が、あきれたように口元を緩めた。 すかさず彼方が二人の様子を見て吹き出す。 「お前ら絶対掃除サボってただろ」「サボってへん」「じゃあ何でそんな楽しそうなん?」「知らん」  隣で颯馬がそっけなく答えると、周囲からどっと笑いが起きた。 ちょうどその時、コーチが室内に入ってきた。一瞬で空気が引き締まり、水琴も慌てて背筋を伸ばす。 「今日は体力作りを行う。いつもの筋トレとストレッチの後は、海岸に出てランニングだ」  コーチの言葉に「ええーっ!」という悲鳴のような声があがる。 「ダンス&ボーカルグループは、ライブでは2時間動きっぱなしだぞ。それに、踊りながら歌も歌うんだ。君たち、息切れしないで、疲れを顔に出さずに歌える自信あるのか?」  そう言われると、皆納得したのか少しおとなしくなる。「最悪……」と龍也が顔をしかめ、まひろが「結構本格的ですね」と苦笑する。 日和はすでに泣きそうな顔で「ランニング何キロですか?」と尋ねていた。 「十キロだ」  その返答に日和が小さく肩を落とす一方で、彼方は「海沿い走るんですよね? 景色いいじゃん」と妙に前向きだ。 体育会系で元自衛官の凱は「十キロなんて余裕じゃん」と笑う。 颯馬やイッセイも特に表情を変えていない。 水琴は、早くも自分の筋肉が悲鳴を上げる予感
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第23話 7人の足並み

五キロの海岸ランニングを終えて合宿所へ戻った頃には、水琴の脚はすっかり鉛のようになっていた。 昼食の食堂では、凱以外の全員がどこかぐったりしている。 「もう無理……」 ミンソクがテーブルに突っ伏す。 「まだ午後のレッスンもあるで」 瞬多が笑いながら言うと、ミンソクは本気で嫌そうな顔をした。 「聞きたくない」 「僕も聞きたくない……」 日和も小さく手を挙げる。 だが、その向かいでは彼方がカレーを山盛りにしていた。 「運動した後って腹減るよな!」 「どこに入るんや、その量」 水琴が呆れる。 「燃費悪いから!」 元気いっぱいの返答。 一方、颯馬は黙々と昼食を食べている。 大量の白米を平然と口へ運ぶ姿を見て、水琴は思わず首を傾げた。 「颯馬くん、それ三杯目やんな?」 「四杯目」 「怖っ」 「腹減ったんだよ」 当然のように言われて、水琴は思わず吹き出した。 午前中にあれだけ動いていたのだから当然なのかもしれない。 だが、どちらかというと食が細い自分には、到底真似できそうになかった。 昼食後、短い休憩を挟んで午後のレッスンが始まる。 午後は講師がいない。 七人ずつに分かれたユニットで、それぞれ課題曲を仕上げていく時間だ。 スタジオに入ると、ユニットA―――「Chaos Noise」のメンバーが自然と集まった。 颯馬、水琴、龍也、彼方、瞬多、凱、そしてカゲトラ。 大型モニターから課題曲が流れ始める。 2曲ある課題曲の1
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第24話 廃墟での肝試し

 夕食後、リビングに全員が集められた。 テレビ画面には『緊急ミッション発表!』という派手なテロップが映し出されている。 「また何か始まったぞ」  龍也が嫌そうな顔をする。 スタッフの一人が前に出た。 「皆さん、本日の特別企画です」  モニターに島の地図が映る。合宿所がある海辺と山を挟んで反対側には船着き場と集落があるが、こちら側には建物が2つしかない。 合宿所と、もうひとつ。 そのもう一か所が、赤く点滅していた。 「合宿所から徒歩十分ほどの場所にある旧リゾートホテル跡地で肝試しを行います」  一瞬の沈黙。 そして。 「うおおおおお!!」  彼方が真っ先に歓声を上げた。 「肝試し!? 面白そうじゃん!」  スタッフが説明を始める。 「施設内は事前に安全確認済みです。崩落の危険がある場所には入れません。カメラマンが同行して、三人一組で順番に探索してもらいます」「なるほど、それなら安全ですね」  響が頷く。 彼方はすでにやる気満々だった。 「幽霊出るかな!」「出ねぇよ」  颯馬が呆れる。 「えー、出てほしいじゃん」「何でだよ」  そのやり取りを聞きながら、水琴は窓の外を見た。 合宿所の庭はライトアップされているが、その周囲には街灯などほとんどない。 正直、少し……いや、かなり不気味だ。 「組み
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第25話 ギャップの露呈

 第一組はロビー脇の待機スペースへ戻った。 そらはようやく颯馬の腕から離れたものの、まだ少し顔色が悪い。「そらくん、めっちゃビビりでかわええなぁ」 水琴が笑うと、そらは不満そうに頬を膨らませた。「みーくんのせいだもん」「鳥が怖いん?」「鳥がじゃなくて突然出てきたのが怖かったの!」 その時だった。 ホテルの奥から、とんでもない悲鳴が響いた「うわああああああああああっ!!」 建物全体が震えたような大声だった。 待機していた全員が固まる。「……今の誰?」 葉月が目を丸くする。 答えはすぐにわかった。「龍也の声やな」 瞬多が即答した。 再び悲鳴。「来るなぁぁぁぁぁ!!」 続いて、「ガイ! ガイどこだ!!」 という半泣きの声が聞こえてくる。 ロビーにいたメンバーたちが一斉に吹き出した。「絶対龍也だ」 颯馬が笑う。「思った以上に怖がりだな」 響まで呆れたように肩をすくめた。 数分後、廊下の奥から龍也たちのグループが戻ってきた。 先頭を歩く凱は平然としていた。 イッセイも特に変わった様子はない。 だが龍也だけは違った。 凱のTシャツの裾を掴んだまま離さない。「お前……」 瞬多が腹を抱える。「小学生か!」「うるせえ!」 龍也は真っ赤になった。「だってあそこ絶対何かいたんだって!」「何がいた?」 彼方が興味津々で尋ねる。「窓の外に白い顔!」「それカメラマン」 凱が即座に答えた。 爆笑が起きる。 龍也はさらに赤くなった。「紛らわしい場所に立つなよ!」「お前が勝手に勘違いしたんだろ」 凱は笑いを堪えている。 その横でイッセイまで肩を震わせていた。「龍也、途中からずっと凱の後ろに隠れてたし」「言うな!」「しかも『置いて行かないで』って三回言った」「言うなって!」 笑い声がロビーに広がる。 普段は強気な龍也の意外な一面に、配信カメラの向こうの視聴者も盛り上がっているらしく、スタッフのモニターにはコメントが高速で流れていた。【コメント欄】ChaosNoiseFan:龍也wwwwwwwwwRealOrAct:昨日までイキってた奴どこ行ったRyuyaFan_JP:待ってかわいいTeamMuscleBro:凱の服掴んでるwwwRyuyaProtect:離してなくて草CuteDe
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第26話 知りたいこと

 翌朝のダイニングルーム。 ランニングと肝試しの疲れが残っているのか、朝食の席では皆どこかぐったりとしていた。 筋肉痛になったと嘆いている者もいる。 彼方だけは例外で、「昨日の龍也マジで面白かったな!」と朝から大笑いしている。 「もうその話やめろ!」  龍也が真っ赤になって怒鳴ると、テーブルがまた笑いに包まれた。 配信画面には「龍也かわいい」というコメントが大量に流れる。 そんな賑やかな朝を終えた後、掃除当番の時間がやってくる。 水琴と颯馬はいつも通り風呂場に向かった。 ヒノキ造りの広い浴槽からは、木の香りが微かに漂ってくる。 窓から差し込む朝の日差しが床の水滴を照らし、白い壁に反射していた。 カメラのない空間。 この場所に来ると、水琴は妙に気が楽になる。 素の自分でいられる、数少ない場所。 颯馬はスポンジで浴槽を磨き、水琴は洗い場を担当する。 しばらくはデッキブラシの擦れる音だけが響いていた。 だが水琴には、今日颯馬に聞きたいことがあった。 元々の目的。 忘れかけていた、本来の目的だ。 「なあ、颯馬くん」「ん?」  颯馬は振り返らずに答える。 「炎プロダクションのトレーニーって、どんなことしてたん?」  スポンジを動かす颯馬の手が一瞬だけ止まった。 「どんなって……普通だよ」「普通って?」「ボイトレとダンスのレッスン。それと演技指導。あとSNS講習とか」「へぇ」  もっと特別な何かがあるのかと思っていた。 しかし返ってきた答えは意外なほど地味だった。&nb
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第27話 レンズの向こう側

 昼食が終わった頃、合宿所の前に数台のワゴン車が止まった。 ぞろぞろと降りてきたのは、大きなケースやラックを抱えた大人たちだった。 「何や何や?」  彼方が真っ先に窓へ駆け寄る。 瞬多も続いて外を覗き込み、声を上げた。 「うわ、めっちゃ人来た!」  玄関が開き、女性スタッフが笑顔で説明する。 「今日は宣材写真の撮影です。皆さん順番にメイクと衣装合わせをお願いしまーす」  リビングが一気にざわついた。 「宣材写真? まだデビュー前なのに?」  ミンソクが不思議そうに言う。 その疑問にスタッフが答える。 「配信番組のプロモーション用と、視聴者の皆さんに写真映えを見てもらうためだそうです」  運び込まれたラックには大量の衣装が並んでいる。 黒を基調にしたスタイリッシュなもの。 ストリート系にモード系。 それぞれの個性に合わせて選ばれているらしかった。 「おおー!」  葉月が目を輝かせる。 まひろはすでに鏡を探していた。 「今日ビジュアル盛れる日じゃん」「お前いつもそればっかな」  龍也が呆れたように笑う。 皆がそれぞれ用意された衣装に着替える。 ダイニングルームが即席のメイク室になった。 やがてメイク担当に呼ばれ、一人ずつ支度が始まった。 水琴は比較的早い順番だった。 椅子に座ると、慣れた手つきで髪を整えられ、肌にファンデーションが重ねられていく。 
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第28話 勘違い

 個人撮影が終わると、今度はユニットごとの撮影になった。 七人ずつ並び、様々なパターンを撮影していく。 「じゃあ前列は颯馬くん、水琴くん、瞬多くん」  カメラマンが指示を出す。 言われた通り前へ出る。 自然と水琴が隣になった。 「もう少し詰めてくださーい」  二人が半歩近付く。 颯馬と肩が軽く触れた。 それだけなのに、妙に意識してしまう。 撮影中だから顔には出せない。 水琴は何でもないふりをする。 だが肩越しに伝わる体温が、妙に気になって、なんだか落ち着かない。 「いいですねー!」  シャッターが切られる。 「もう少し自然に笑ってください!」  周囲は和気あいあいとしている。 龍也はぎこちなく笑い、彼方は妙に張り切っている。 撮影は順調に進んでいった。 立ち位置や視線の向きを変えながら何パターンも撮影していく。 照明の熱がじんわりと肌に伝わる。 カメラマンは何枚か撮影したあと、モニターを確認しながら首を傾げた。 「うーん、もう少し距離感が欲しいな」  そして顔を上げる。 「颯馬くん、水琴くんの肩に手をかけてもらっていい?」 「はい」  颯馬は素直に返事をした。 その瞬間だった。 水琴は何が起きたのか理解するのに数秒かかった。 ぐい、と肩を引き寄せられる。 颯馬の腕が自分の肩を回り込んでいた。 ほとんど抱き寄せられるような格好だった。
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第29話 夢の中の声

 夜更けだった。 合宿所の一号室には、規則正しい寝息が静かに満ちている。 天井近くの小さな常夜灯だけが淡く灯り、カーテンで仕切られたベッドの列をぼんやりと照らしていた。 水琴は夢を見ていた。 懐かしい夢だった。 まだ小学生だった頃。 兄と二人でオーディションへ向かっていた日のこと。 駅までの道を並んで歩きながら、兄は笑っていた。 『みーくんは緊張しいやなあ』『兄ちゃんが平気すぎるんやろ』『ほな、手ぇ繋いだろか?』『子供ちゃうし』  そう言いながらも、結局手を繋いだ。 大きな手だった。 優しくて、頼もしくて。 水琴はずっと兄の背中を追いかけていた。 兄のような俳優になりたかった。 兄に追いつきたかった。 兄に認められたかった。 なのに。 夢の景色が変わる。 家の中だった。 父の怒鳴り声が聞こえる。 母の泣き声も聞こえる。 兄は―――いなかった。 『お母ちゃん、兄ちゃんはどこ?』『お兄ちゃんはね、どこに行ったかわからへんのよ』  何日も帰ってこない。 どれだけ探しても見つからない。 『兄ちゃん!』  何度呼んでも、返事はない。 『兄ちゃん』  置いていかないで。 戻ってきて。また手を繋いで歩いてよ。 また一緒に笑おうよ。 また―――。 喉の奥から声が漏れた。 「……兄ちゃん……」&n
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第30話 焦りの足音

 昼食を終えたメンバーたちは、それぞれスポーツドリンクやタオルを手にレッスン室へ集まっていた。  壁一面の鏡に、七人の姿が映る。  ユニットA――Chaos Noise。颯馬、水琴、龍也、彼方、瞬多、カゲトラ、凱。 この七人で課題曲を仕上げなければならない。 もちろん全員、初心者ではない。 ダンススクール出身者もいるし、ボーカルレッスン経験者もいる。 だが、それとこれとは話が別だった。 講師に教わるのと、自分たちだけで作品を作るのは全く違う。 振り付けも歌割りもフォーメーションも、すべて自分たちで決めた。 それが正解なのか誰にもわからない。 最終日に審査されるまで答え合わせがないのだ。 そして今日。 昼休憩中に届いた連絡が、その不安をさらに大きくしていた。 「今週の土曜日に、課題曲の進捗確認を行います。あくまで進捗状況を見るだけなので、完璧でなくていいです」  炎からのメッセージだった。  画面を見た瞬間、レッスン室の空気が変わった。 「土曜日って……今日入れてもあと3日しかないやん」  瞬多が頭を抱える。 「まだ全然完成してないんだけど」  彼方も珍しく笑顔を引っ込めた。  龍也は舌打ちする。 「急すぎんだろ」「でも、完璧じゃなくていいって」「そうは言われてもさあ、向こうと比較されるわけだろ」  響のいる別ユニットから聞いた話では、向こうもかなり焦っているらしい。 凱が腕を組む。 「進み具合
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