マリアネラは毎日祈った。チェセルと軍隊。そして両親の無事を。 そして少しでも力になればと、非常食作りや荷造りを手伝った。 負傷者や戦死者が運ばれるたびに不安で押しつぶされそうになりながらも、手当をし、安らかに眠ることを祈った。「マリアネラ様に手当していただけるだなんて、光栄です」 負傷した兵士は照れくさそうに笑う。「私にできることなど、これくらいですから……」「そんなお顔なさらないでください。チェセル隊長はご無事です。きっと今も、あなた様の為に、剣を振るっていますよ」「無事なのね、よかった……」 チェセルの無事を知って安堵するも、それは彼が運ばれてくる前の情報だ。今頃負傷しているかもしれないと思うと、再び不安にかられる。「マリアネラ様、これを」 兵士は懐から箱を取り出した。それはマリアネラがクッキーを入れて手渡した箱だ。「隊長が「美味であった」とおっしゃられていました」「そう、そうなのね……」 涙をこらえきれず、箱を抱きしめて静かに泣く。「マリアネラ様。俺は怪我が治ったら、また戦場に戻ります」「え……?」「俺達負傷者がすぐに国に帰されるのは、また戦場に戻るためなんです。怪我を癒やして戻ってこいと、チェセル隊長にも言われました。俺が戻る時、また隊長にクッキーを焼いてくれませんか? 俺が責任を持って届けますから」「いいの……?」「もちろんですとも! 愛の力は偉大ですね。隊長、いつも以上に張り切っちゃって、敵を次から次へと薙ぎ払って、すっごく頼もしくて、かっこよくって! イテテ……」 兵士は興奮気味に身振り手振りを交えながら、マリアネラに伝えてくれる。傷に障ったらしく、包帯の上から傷をさする。「もう、無理はしないで。でも、ありがとう。あなたが戻る時に、またクッキーを焼いておくわ」「はい! きっとチェセル隊長もお喜びになると思います」 マリアネラは改めて兵士に感謝を伝えると、自室に戻って箱を開ける。土埃が着いた箱の中には
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