บททั้งหมดของ 愛する妻が置き手紙一つ置いて家出をしました。~初恋を拗らせた旦那様は妻を取り戻したい~: บทที่ 111 - บทที่ 113

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110話 今度は私がイアンを守る

『笑うと笑窪が出来るのよ。オリヴィアと同じ場所にね』『いつも花の香がするヒトだったの』 父を語る母の表情は、恋する乙女そのものだった。私がイアンを想う表情と同じで。 『──どうして、おとうさまはあいにこないの? さびしくないの?』 寂しそうに微笑んだ表情は見逃してしまうほど一瞬のものだった。『貴女を生んで良かった。オリヴィアを通して愛する人に会えるもの……だから寂しくないわ』 温かい目で慈しみに溢れ、私の額にキスを落とす。唇は熱く、愛されている事が唇から全身に伝わる。『愛してるわ』 その言葉は、私を通して正体不明の父親に伝えていたのね──……。「必死になって隠した母親の秘密を貴女はみんなにバレて良いというの?」(そんなわけないじゃない)「親不孝ね」「バレていい、なんて言ってないわ」  ──私の事はバレたって良い。でも、お母様は違う。 身体を張って私を守り、秘密を守ったのに──お母様の想いを踏み躙るわけにはいかない。(もし、叔母様が知ったら) 叔母様に会うとお母様との幼い頃の思い出を語ってくれる。その碧い瞳を見ているとお母様と同じ顔をしているから、余計お母様を思い出してしまって思わず涙ぐむ、それを見て「困った子ね」と微笑んで涙を拭ってくれるの。それから私の頭を撫でてくれる。最後に私の額にキスをしてくれる──お母様からされたように。(叔父様にも知られる訳にはいかない) 私がイアンの元でちゃんと過ごせているか心配して頻繁に会いに来てくれるしお茶会にも呼んでくれて。会う度にお母様が幼い頃の話をしてくれる。叔母様とは違う視点で語るものだから、同じ話なのに結末が違っていて面白い。別れの時に、額にキスをしてくれる──お母様からされたように。 (そして……顔も名前も知らないお父様にも知られてはいけない──この三人に秘密を知られたくなかっただろうから) 「イアンとア
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111話 幼児化した呪いを解く!

   ※「──オリヴィア様、ただいま帰りました!」 元気な声と共にアンが部屋に入ってくる。そして、部屋の中の惨状を見て目を丸くした。床に大量の本が散らばっていて、足の踏み場がない。 散らばった本の中、床に座り込んだオリヴィアに不安そうに近付くと、突然立ち上がってクルリと振り向いた彼女の瞳は決意に満ちていてアンは面食らってしまう。「決めたわ」「離婚ですか!?」 嬉しそうなアンをジトリと睨んでからオリヴィアは咳払いをした。「幼児化した呪いを解いてもらう! まずはお家を出て行きましょう」「出て行くのはやめましょうよ」「えいえいおー!」と拳を振り上げていたら、アンから反対の声が上がってオリヴィアはよろけた。イアンと離婚して欲しいと願っているアンが、家を出て行く事を反対するとは思ってもいなくて目を剥いて驚いてしまう。「邸と使用人達は慰謝料として残してもらいましょうよ。皆さん、素晴らしい人達ですし。オリヴィア様はここで平和に過ごすのが一番です。お嬢様が出て行く必要ありません」「アンはターニャが苦手じゃなかったの?」 むしろ、嫌っていると思っていた。あんなに毎日叱られているのだ……と言ってもアンが言う通りにしないからである。「メイド長は口うるさい方ですが、正当な理由なく叱る方ではありません。それに必ず後でちゃんとフォローして下さるんです。不慣れな私にしっかりメイドの仕事を教えて下さったし、元騎士だからと言って贔屓もされませんでした。それから他の使用人達は気さくで良い人たちです。初見で怖がられる私ですが、みんな外見ではなく中身を見てくれます。みんなが常にオリヴィア様の為に動いてくれます。そんな彼らから離れるのは得策だと思えません」「アンはグゥイン公爵家の邸は居心地良い?」「あの男は嫌いですが、ここの人達は嫌いじゃありませんので」 きっぱりと言い切ったアンを見て、オリヴィアは口元に笑みを浮かべた。「アンも、ここを自分の家だと思ってくれていたのね……」 じんと熱
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112話 貴方との結婚生活は最悪でした

 アンはオリヴィアがキツくないよう膝を付いて彼女と目線を合わせてあげる。「幼児化した私との離婚をイアンが承諾すると思う?」「それは……」アンは押し黙った。思う事があるのだろう。「まずは大人の姿に戻ってからイアンと話をした方が絶対に良いわ。子供の私がイアンと話したって言い包められるだけよ。そう思わない?」「そうですね……確実に離婚する為なら元に戻ってから話を進めた方が良いですね」『離婚』という単語をアンは何度も口にする。敢えてオリヴィアは否定しなかった。「だからと言って、魔女に会いに行くのはどうかと……たしか首都からかなり離れた遠い森に居た筈です」「魔女の方が良いわ。イアンはまさか魔女に会いに行くなんて思わないでしょ? 叔母様から紹介された魔術師だと私の居場所が割り出されるじゃない」「そんなに何日も家を留守にされるつもりですか?」「ん?」と片眉を上げたアンにオリヴィアは飛び付いた。 突然、オリヴィアから抱き締められてアンは尻もちをついてしまう。「それと、もう一つ理由があるの! 折角可愛い服を着たんだもの。お出かけをしたいわ」「私は可愛いってみんなに証明したいの!」と叫んでアンを抱き締める腕に力を込める。するとアンの耳が赤くなるのがオリヴィアの視界の端に映った。「そうですよね……! 折角可愛い服を沢山買ったんです。昔はお出かけでさえできなかったんです! 若返った今しなきゃいつするって言うんですかっ!」 ギュッと力強く抱き締められて、罪悪感が多少湧く。しかし、アンから邸を連れ出して貰えないと自分一人では無理なのだ。公爵家の門番に門を開けてもらえない筈だ。アンが居れば、私と一緒に上手く出て行けるはず。「善は急げです。魔女の所までは距離がありますのでケースに入るだけ荷物を入れます」「も、門番には私の姿を見せたくないの。イアンには探して貰いたくないから、外に出たと知られたくない」「ご安心を。理由をつけて馬車を拝借します。まず
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