Todos los capítulos de 愛する妻が置き手紙一つ置いて家出をしました。~初恋を拗らせた旦那様は妻を取り戻したい~: Capítulo 81 - Capítulo 90

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80話 言わなきゃならないこと

 「唇……」 突然ボソッと呟くイアンの声に釣られて下唇をペロリと舐めると若干、鉄の味がした。どうやら声を我慢する為に噛んだはいいものの、力加減を誤って怪我をしてしまったようだ。 彼を見上げると、何故か彼が泣き出しそうな顔をしている。そしてイアンから謝られてオリヴィアは首を振った。悪いのはイアンじゃない。それなのに項垂れているイアンを見て、大丈夫という意味合いを込めてイアンの首に腕を回してギュッと引き寄せる。スリスリとイアンの頬に自分の頬を擦り寄せると、彼もまた甘えるように同じ仕草をしてきた。 自分よりもうんと年上の筈なのに、同じ仕草をされてキュンと胸が高鳴ってしまう。横目でイアンを見ると、愛おしそうに見つめる瞳とかち合って、オリヴィアもまた目を細めた。それから、そっと心に誓う。(もう二度と、声を我慢するのやめよう……) 自分は悪くないのに、イアンからそんな表情をされるよりも、全然良いから。(おかしな声さえ出なきゃ大丈夫よ) オリヴィアはイアンから離れて、再度背中をベッドに沈める。 太腿同士をくっつけて脚を閉じていると、イアンはオリヴィアの首筋に顔を埋めた。チュッチュッと服で隠れていない肌の部分を啄むようにキスをして、オリヴィアから吐息が漏れる。そのキスをじっと受けていると、ゴツゴツしている指が足首に触れ、ナイトウエアの裾を捲し上げられて、オリヴィアは咄嗟にイアンの手を取った。 首筋に埋もれていたイアンの顔が目の前に来る。目の奥の獣はまだ彼の中に居て、オリヴィアはその獣から視線を逸らす事はせず、じっと見つめた。  ──どうしても、イアンに言わなきゃならない事がある。 それを隠したままで彼にこのまま抱かれる事は、ダメな気がした……だって、イアンは自分の胸の奥にしまった私への昏い想いを告白してくれたから、私だけ隠すのは違う気がした。「わたし、イアンに言わなきゃならないことがあって」(私、処女じゃないの) 声に出来ずに言葉が詰まる。
last updateÚltima actualización : 2026-09-06
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81話 悪魔の寝室

 そんなに母を愛していたのに、一度もオリヴィアの顔を見に来てくれなかった事に対して疑問は湧くものの、それを言葉にして訊ねる事は憚られた。目の前の皇帝が、母の話と掛け離れていたからだ。オリヴィアと同じ柔らかい髪質で銀髪と琥珀色の瞳をしていて、見た目がそっくりだと聞かされていたのに似ても似つかなかった。『母親には似ていないな。父親似か?』 ──わたしは、彼の娘ではないなら誰の娘だというのだろう? 私のお父様はどんな人なの?『お前の母親は不貞を働いてお前を産んだ。俺の子じゃないのにここに居させてもらっている事を感謝すべきじゃないか?』 ──居たくている訳じゃない。『父親譲りの顔だな……でも、可愛い顔をしているじゃないか。お前の父親も若い頃、そんな顔してたんだろう』 顎を乱暴に持ち上げられ、嬲るような視線で全身を見られて、オリヴィアは鳥肌が立った。ここに居ては危ないと頭の中で警鐘が鳴り響くも足が竦んで動けない。 オリヴィアの細い手首を皇帝に乱暴に、いとも簡単に掴まれ、ベッドに投げ出された。肘をついて身を起こそうとすると皇帝が腹の上に跨って身動きできなくなる。それでもジタバタ足を動かすと──頬に痛みが生じた。 妹から何度も同じように掌で叩かれた事はある。でも、それ以上に分厚い肉厚の掌で叩かれた痛みは何倍もの衝撃があった。右頬を叩かれた後は同じように左頬も殴られる。何度も交互に殴られ、口の中が血の味で一杯になると男の唇が押し当てられた。クチャクチャという唾液音は不快でしかなく、臭いにおいが口の中で充満する。その上唾液を口の中に送られて、鉄と唾液の臭いで吐き気を催した。 口付が終わってすぐ、オリヴィアは気持ち悪さに床へ吐いた。何も食べていなかった事が幸いして胃液しか出ず、床を汚してしまう。そのせいでオリヴィアは皇帝から余計に頬を殴られた。 どす黒い造形を見せられ、歯を立てたら殺すと脅されて、従うしかなかった。口に捻じ込まれ、頭を力強く掴まれて腰を前後に動かされ「飲め」と言われた白濁液もオリヴィアは吐き出した。そうしてまた殴られる。怒っているのかと思えば、男の口元は醜く歪んで
last updateÚltima actualización : 2026-09-07
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82話 私が居たから

  『首を絞めると、膣が締まるな……! ガキの癖に淫乱め』  下卑た笑い声。 『淫乱』という単語の意味が分からなかったものの、男の笑い声から良い言葉ではない事がオリヴィアには分かる。否定したくてオリヴィアは息苦しいながらも必死に首を振った。無意識に力が入るだけで、意図している訳じゃない。『首絞めはな、止めるのは呼吸ではなく頸動脈の血液なんだぞ。苦しいのは気のせいだ。こんなに俺のを締めてるんだから、気持ち良いだろ! 淫乱が』 悪魔は頸動脈を圧迫しているが、苦しいものは苦しい──男の掌に当たる自分の血管がドクドクと脈打っているのが伝わってきて、これのどこが気持ち良いのか分からなかった。もう既に脳に酸素が行き届いておらず、気が遠くなる。意識が遠退く寸前、絞めていた指の力がフッと弱まり、酸素を求めて大きく息を吸い込んだ。  息が落ち着くと、また同じように絞められてしまう。無意識に力が入って悪魔の肉棒を締め付けた。悪魔はまたもや笑い声を上げた。『親子だな! お前の母親も首を絞めたら膣が良く締まったんだ。力加減も覚えたぞ。これで誤ってサラが死んじまったからな』(──え?)  オリヴィアは目を見開いた。 ──サラ女皇はお月様へ行ってしまわれました。 成長するにつれて「お月様へ行った」という話を私は信じていなかった。ただ漠然と、私が知らないところで死んでしまったんだ、って……最悪、私を置いて城を出て行ったかもしれない、って……後者なら生きていたら私と会う事が出来るな、って……会いたいって……ずっと。   『黒い犬も居たなぁ。キャンキャン外で吠えるから、蹴っただけで死んじまったよ』  ──遊ぶ事が大好きな犬でしたからね。遊びに出掛けたまま、新しいお友達ができたんでしょうね。(アンは、この事を知ってるの……?) あぁ……でも。  ──二人とも、この世に居ないんだ。  目の前の悪魔に、殺された──……。『サラは、お前の為に何でもしてくれたぞ』  ──どうして、わたしのため……?
last updateÚltima actualización : 2026-09-08
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83話 まさか、知ってるの?

   ヒュッ 息苦しさから解放されて、大きく息を吸い込むと喉元に置いた筈の手が誰かに握られていた。 靄が晴れ、目の前に現れた男は人の形をしていた──いつもは後ろに撫でつけている前髪が額に落ちていて金色の瞳にかかっている。その瞳は、オリヴィアの琥珀色の瞳を覗き込んでいた。「……イアン」「大丈夫、大丈夫だから」 汗で額にへばり付いたオリヴィアの前髪をイアンは指で優しく横に流す。 それから、握られた手に啄むように唇を当てられる。労るような動きに、オリヴィアは目を潤ませた。(どうして、イアンが初めてじゃないんだろう) 初恋の人が初めてだったら、どんなに良かったかな。 「わ、たし……皇帝に」「オリヴィア。大丈夫、何も言わなくていいから」「で、でも、言わないと」(イアンが初めてじゃない、って……だから、ごめんなさい、って)「大丈夫。言いたくない事は言わなくて良いから」「わたし」 勇気を出して伝えようとしているのに、イアンは小さく首を振った。ただ一言「それ以上言わなくていい」と言った。「お願い、聞いて欲しいの。私のこと、嫌いになっちゃうかもしれないけど」「ならない」「き、聞かなきゃ分からないでしょ」(嫌いになられたら、辛いけど……) 喋ろうと口を開くと頬に唇を当てられて、チュッチュッと啄むようにキスをされ擽ったいものの心地良い。それでもどうしても聞いて欲しくてオリヴィアはイアンの唇に手を当てて、そっと押した。「イアンに言わなきゃ」「辛かった記憶をわざわざ口に出さなくていい」「聞かなきゃ辛かったかなんて分からな――……」 ハタっとオリヴィアは言葉を切った。『私が、純潔じゃないから、想いを伝えられて気持ち悪いって思ったんでしょ
last updateÚltima actualización : 2026-09-09
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84話 知っているのは二人

 (だから優しいんだわ。私を産んだせいでお母様が死んで私が憎いはずなのに。みんな、私に同情しているから優しいのよ)「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」 誰に対して謝罪をしているのかオリヴィア自身分からなかった。オリヴィアを産んだ|母親《サラ》か、彼女の|双子の姉《ジェシカ》か、二人の|兄《ウィリアム》か、|騎士《アン》か、可愛がっていた|黒い犬《ワンちゃん》か、|夫《イアン》か――……。「わたしのせいで、おかあさっ――」 そう叫んだ唇が思い切り塞がれた──が、派手にガチンと歯が当たってオリヴィアは顔を歪めた。痛みのお陰で震えが止まっていた。 目の前に口元を押さえて痛みに悶えるイアンがいた。 「キスをして落ち着かせようと思ったんだ。ただ俺が下手すぎて上手く唇に当たらなかった」 モゴモゴと謝罪を述べるイアンは、顔が真っ赤だ。手の甲にまで伝染したかのようで真っ赤に染まっていた。「最初のキスでも歯が当たってしまった。知識としては知っていたが、実践となると難しいな」  首を傾げてイアンを見ていたら彼はハッとしてオリヴィアの顎をクイっと持ち上げた。 顎を持ち上げて人差し指と中指で下唇を引っ張る。開いたオリヴィアの口内をイアンは目を左右に動かして、口の中を覗き込んだ。「歯を折ったりしてないな? 切ったりしてないか?」「あー、う、う」「二回も当てたからな……」 コクコクと頷いても、自分の目で確かめないと安心しないのかオリヴィアの顔を左右に動かして、それからクルっと顔で円を描く。隅々までチェックし終わって、イアンはオリヴィアの顎から手を離した。「どこも怪我してないな……良かった」「…………」「勢いがあり過ぎて駄目だったな……次はもう少し落ち着いてしよう」 すまないと謝るイアンを見
last updateÚltima actualización : 2026-09-10
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85話 サーレンが知らなかった二人

   その名を聞いて、白髪の長身の紳士が彼女の脳裏に浮かんだ。「あの方は、見た目は優男だが──実際は食えない人だ。ずっと前からネロペイン帝国を落とす計画を裏で立てていた。普段は支配下に置いた国の軍を使って、うちの同盟国を侵略していたが、我が国へ直接侵略してくるのも時間の問題だった。そこで、誰にもバレないように水面下で、帝国の革命軍と繋がっていたんだ」(それがいつから考えていたかは分からない──俺が、帝国をあのまま放置する将軍を腑抜けだと思っていたのは間違いだった) 「あの人の頭はどうかしてるんだが…うちと旧帝国の国民全員の名前と顔が入っているんだ」 オリヴィアは驚いて目を開いた。「恐らく、大陸の全地名や人の名前も入っていると思う。他国の人間が我が国へ招かれた時に、影武者を送ってきたが……顔が本人と違う、と言い当てたから」 あんなに穏やかに見えるのに、そんな特技があったなんて、とオリヴィアは感心する。──でも、どうしてそんな完璧な人が私とイアンが一緒に花植えをしているって勘違いをしたのかしら? そんな疑問がわいたものの、イアンの会話に意識を戻した。「でも、ただ一つだけあの人が把握していない事があった」「それって……」「サラ女皇とオリヴィアの事。二人は旧帝国から徹底的に隠された。洩れる事があれば一族郎党を厳しく取り締まったかもしれないし、一番の要因は、オリヴィアが生まれる前に側室が一人迎え入れられたことだ。これが目晦ましになったんだ。本来は第五側室となるはずなのに、彼女は第四側室とされ、サラ女皇のように寵愛を受け、なりすましたんだ。サラ女皇が亡くなった後、第五側室は繰り上がって第四になるから、外部の人間にとって、それは当然の事だったから一切漏れなかった」 それにしても徹底された成りすましだったかのように思う。第四側室とその娘は一度だけ見た事があるが──サラ女皇と同じように栗色の髪色にウェーブがかかった髪、碧い瞳をしていた。違ったのは顔だけで娘も母と同じ髪と瞳の色だった。その娘
last updateÚltima actualización : 2026-09-11
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86話 想いは一切揺るがない

   サラ女皇が受けた強姦も伏せられ、暴力を振るわれた事実だけを残した。それから、極悪な環境で過ごしていたことを記した報告書をジェシカへ提出する。双子の妹が身に受けた真実を知れば、ジェシカの精神が壊れると判断を下したのだという。サーレンからもらった報告書を読んだだけでも、ジェシカは全身を振るわせながら咽び泣いていたから、真実が書かれたものを読めば、これで済まなかっただろう。 「じゃあ、どうしてイアンに……? イアンへ見せなくても良かったのに」「多分……俺がオリヴィアに惚れているって早い段階で気付いたんだと思う」 旧帝国の庭でオリヴィアに会ってから、国へ帰ったイアンの様子がおかしい為、サーレンに森の魔女の元へ連れて行かれた。結果イアンは呪いにかかっておらず『恋煩い』だと分かるのだが……サーレン将軍にホの字だという誤解を解く時に、イアンはメンタルが落ち着いてから、彼へ少しだけ語ったのだ。『帝国で出会った女性に恋をしました』 と、一言だけ。 六歳の少女、というのは伏せた。「俺がオリヴィアを宿から連れ出してから、一日も欠かさずオリヴィアの元へ贈り物を届けていた事を知っていたから……それを見て気付いたのかもしれない」「勘が良いヒトなの?」「勘はすごく働くよ。他にも理由はあるけど――それもあって将軍まで登り詰めた人だから……。それで、俺に報告書を見せてきたんだ。『君にも知ってもらいたい』って──すまなかった」 突然イアンから謝罪をされて、オリヴィアは首を傾げる。 イアンが今にも泣き出しそうで辛そうだった。どうして、彼がそんな表情をするのか。 服で隠れた絞め痕が付いた首にイアンの指が触れた。そっと衿を捲られて首の痕をイアンは指先で辿る。 彼女と初めて出会った時に、あの場から連れ出さなかった俺のせいだ。あの日、あの場所から連れ出せていたら傷一つ付かなかった。再会した夜に見せた、あんな昏い顔をさせずに済んだ。
last updateÚltima actualización : 2026-09-12
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87話 してほしいの

「止めるつもりでしょう……?」「今日は、やめておいた方が良いんじゃないか? 色々知って不安に思う事があるだろうし……因みに報告書の原本はサーレン辺境伯が燃やしたから、この世に存在しない──さて、今日はもう寝よう」 股間に当たるそれに熱がある事がオリヴィアに伝わる。それを、私が不安だろうからしない、という彼に彼女は一抹の不安を覚えた。彼は、この優しさのせいで今後も私を抱かないんじゃない? こうやって我慢して……。「イアン……してほしいの」「おねがい」とイアンの耳に吐息と共にそう呟いた。そうすれば、当たっているものが膨らみを増したように感じて、オリヴィアは少しだけ怖くなる。どれだけ大きくなるんだろ……?「と、途中でやめてあげられないかもしれないし」「でも酷い事しないでしょ?」「絶対にしない」「ふふ。じゃあ、だいじょうぶ」 イアンの背中から手を離してベッドに沈む。すると唇が寄ってきてオリヴィアはゆっくりと目を閉じ──今度は歯に当たらなかった。 チュッチュッと唇を啄まれながら、イアンの手がオリヴィアのナイトウエアの袖を掴む。それをシュミーズと共にゆっくりと捲し上げられた。 服を脱がせる為に唇が離れ、心細くなって次はボタンや紐が付いた前開きの服を着ようとオリヴィアは思った。そうすれば、服を脱ぐ為にイアンとのキスが中断しないで済むから。 万歳をすると、ナイトウエアとシュミーズがイアンの手で脱がされていく。全部脱がされて、ベッドの下にポイッと投げられた。「キレイだ、オリヴィア」 ふんわり膨らんだ胸を見てイアンは夢現に呟いた。オリヴィアは咄嗟に両腕で隠してしまう。その仕草をフッと愛おしそうに笑われてしまった。 「わ、わたしのからだ、全身……舐めるの?」 舐めたいってさっき告白してたから。「いや……そうしたいが……
last updateÚltima actualización : 2026-09-14
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88話 このまま食べられても構わない

 「本って、なに……っ」 オリヴィアは息を吞んだ。割れ目に指が当たり、ツプッ、と埋まっていく。 オリヴィアのそこはふっくらとしていて、ひどく柔らかい。このまま人差し指を蜜壺へ深く挿れて、掻き乱したい衝動に駆られるもイアンはフーと息を吐いて呼吸を整えた。 内側から指で広げると桃色の秘部からトロリと蜜が流れて、内腿が濡れていく感触にオリヴィアは身を震わせた。嫌だと思っているのに下腹部が熱く疼いて力が入らない。 イアンはゴクリと唾を呑み込んで、オリヴィアの蜜口へ引き寄せられるように唇を寄せた。「やっ、ひゃっ、あぁっ」 さっきまで辛うじて握っていたイアンの髪の毛をいつのまにか握っておらず、今はベッドのシーツを必死に握り締めていた。 イアンは唇の外側と内側で、柔らかい場所に触れ甘噛みを繰り返した。舌を使わず、緩急をつけた唇での愛撫は、焦らされているようで、ジワジワと彼女の躰から力が抜けて、ただひたすら感じる事だけが残された。「ふぁ……ん……あっ……んぁっ」 腰だけにあった疼きが、ジワジワ広がっていく。頭がぼんやりとして甘い痺れにオリヴィアは酔いしれた。 が──レロっと舌が広げた場所へ侵入し、襞に舌が這った。唇より強い刺激は、数分前に受けた舌の感触よりも刺激が強くなっているような気がして、彼女は悲鳴を上げた。「あんっ……っ、あ、っ、あんんんっ!」 イアンから受けた下半身への刺激が徐々に昂っていた所に舌の刺激があって、感度が上がっていたのだ。「あぁあっ!? ひぃっ、んんっ!」 そんな感度が上がっているオリヴィアの小さな芯芽へイアンの舌が伸びて、彼女は背を逸らした。 敏感な場所を舌の腹で押し潰され、それから舌先でツンと突かれる。ペロペロと舌の全体を使って嘗め回されて、オリヴィアは強過ぎる刺激を止めてもらおうと腰を揺らしたが行為が終わる事はなかった。しまいには優し気に吸われて、しなやかな腰がぴくんぴくんと跳ね上がった。
last updateÚltima actualización : 2026-09-15
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89話 キス、して良いか?

  イアンが足元でモゾリと動くのを彼女は期待を込めた目で見つめた。彼女の脚の間で膝を付いて立つ男の中心を見れば変わらず怒張した物があった。股間の衣服に染みが滲んでいる。黒色のトラウザーズだったお陰で目立たないのは運が良かった。 イアンの手が動いて、革のベルトを外すかと頭を過ったが──彼の人差し指は濡れそぼったオリヴィアの蜜壺へ突き入れた。「あ、あっ……ゆ、ゆっ」(指じゃ、なくて)「ゆっくりするよ。大丈夫」(違うわ、そうじゃなくて) オリヴィアの言葉を勘違いしたイアンは差し入れた人差し指で、オリヴィアの入口をゆっくりと掻き乱した。弱い刺激は、やっぱり焦らされているようで余計に悶えてしまって彼女はハァハァと息を吐く。「ゆっ、ゆっ」「すまない。指は痛いか?」(へんに弱い刺激は焦らされた気がしていやなのっ) 言えない。言えないから心の中で理由を伝えた。「俺のは世間一般で言うと大きいから……挿入らないと思うんだ。だから、慣らしておいた方が良いから、まずは指で拡げてから……」 浅い所を擦り上げていた指は、少しずつ奥へ進める。すると、奥の肉が彼の指を押し返そうと蠢いた。「っは……狭いな」「い、イアンのはいる……?」(イアンの事だから、オリヴィアが傷つくかもしれないから今日は止めよう、と言い出すんじゃないかしら) ──と思っての「はいる?」という問いだった。 だが、不安気に訊ねてしまった事で「イアンのそれが自分の中に入るかどうか」不安がっていると取られてしまう。 だから、イアンは余計オリヴィアの膣をほぐさなければ、という試練に燃えた。 正直な所、オリヴィアが不安がっていても今日は止めると言う選択肢は彼にはなかった。「しっかり中をほぐして挿れるから安心してくれ」「本に書いてあった……?」「書いてあった」
last updateÚltima actualización : 2026-09-16
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