リリアナさんの家に戻り、しばらくゆっくりとさせてもらった後、夕食の時間になった。 チャーリーは客室に残り、僕とクルシェはダイニングへ行った。「すみません、こんなものしか出せませんが……」 リリアナさんが豆と芋がごろごろはいったスープと小さなパンをテーブルの上に置いた。「いえ、十分すぎるくらいです、ありがとうございます」「とてもありがたいです。うん、おいしそうだ」 クルシェと僕がお礼を言ってから、食事を始めた、 温かいスープをふーふーと冷ましながら食べていると、向かい側に座る盲目の少女がパンをスープに浸しながら声をかけてきた。「ねぇねぇ、旅の話を聞かせてよ、いろんなところに行ってるんでしょ?」「旅かぁ、そうだなぁ……」 僕はご飯を食べながら、今までの旅で体験したことを語った。 楽しかったことより苦労したことのほうが圧倒的に多いが、そういうことは話さずに、子供が興味を持ちそうなことだけを話した。 人の言葉をしゃべる植物の話とか、赤い海の話とか ある森で見目麗しいエルフに会ったこととか、ある雪の町でゴーストアップルというリンゴの形をした氷の塊を見た話とか、精一杯頭の中で面白そうな話題を探して喋った。 気づいたらご飯を食べ終えていた。盲目の少女は僕の長話を聞いているうちにうとうととし始め、とうとうすーすーと寝息を立ててしまった。「あらあら……よいしょっと」 リリアナさんは少女を負ぶって、寝室の方へ行った。 クルシェも「眠くなってきました……」と言って、客室の方へ行った。 長い間、しゃべり続けて疲れたので、ふぅと一息吐いて、お茶を飲んでいると、リリアナさんが戻ってきた。「フェイをベッドで寝かせてきました」「お疲れ様です」「そちらの方こそ、お疲れ様です、あ、お茶のお替り、いりますか?」「あ、では、お願いします」 リリアナさんがキッチンの方へ行き、急須持ってきて、僕の湯飲みにお茶を注いでから、僕の向かい側の席に座った。「ありがとうございます」「いえいえ……ところで、ごめんなさいね、旅人が珍しいものだから、あの子、はしゃいじゃって」「いえ、久しぶりにこんなに人と話せて、僕も楽しかったです」「そうですか? ならいいのですけど……」 とリリアナさんも自身の湯飲みにお茶を注いで、丁寧に両手で湯呑を持って一口すすった。「それにして
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