※冒頭に少し過激な描写があります。お食事中の方はお気をつけください。 俺は口元を押さえ、全速力で校舎へ駆け込む。 そう……。 ひたすらトイレを求めて――「う、ぐっ……」 視界が乱れ、頭がクラクラする。 喉の奥まで、一気に酸っぱいものが込み上げてくる。(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!) 真っ青な顔をしながらひたすら走る。「シ、シルバー!?」 ログチーが慌てて服の中で暴れる。「んん、ん…んな!」(今、喋んな!) 階段を飛ばし、トイレへ直行。 バンッ!! 個室のドアを閉めて、そこにある便器と向き合った瞬間――「おえぇぇぇぇぇ……!!」「うわぁ……」 ログチーがドン引きした声を出す。「んるへぇ……」(うるせぇ……) 俺は便器に突っ伏したまま、荒い呼吸を繰り返す。(ま、間に合って良かった……) 割れそうな頭の痛みと、吐いたのにまだ胃がムカムカしていて気分は最悪。「……はぁ……はぁ……」「分身なんか……もう二度とやらねぇ」 拳を握りしめながら、俺は誓った。 そして、第二波が来る。 相手がログチーとはいえ、俺は最悪の瞬間を晒してしまった。◻︎◻︎◻︎ どれぐらい時間が経ったんだろう。 便器に突っ伏していた俺は、ようやく個室から脱出した。 分身も消えたので、俺は誰もいないことを確認し、「revert」と呟く。 ふと、鏡に映った自分を見る。「アレ?」 疲れた顔をした俺がいつもの制服を着ている。「なんで……?分身が着てたハズじゃあ?」 ログチーが時計の中でケラケラと笑う。「そこはオレのチカラに決まってんだろー感謝したまえ、シルバー!」 口を開かずに俺は返す。「調子乗んな!」 ログチーは沈黙した。 トイレを出て、夕方の校舎内を歩く。 カバンを取りに教室へ向かった。 教室前―― 中を覗くと誰もいない。(ホッ……) そそくさと中に入り、カバンを取る。 少しだけ安堵したため息が漏れた。「さて、帰るか!」 教室を出た瞬間―― 目の前に桐生が立っていた。(……なんだ、この既視感?)「黒川……見つけたわよ?」「は?」 無意識に身体が萎縮する。「今日という今日は、逃がさないわよ?」 桐生がニヤリと笑う。 膝から崩れ落ちる俺。 頭を押さえながら、俺は脳内で叫んでいた。 なんて日
Last Updated : 2026-09-08 Read more