บททั้งหมดของ 慰謝料が十億?私は一万円しか貰ってないけど: บทที่ 21 - บทที่ 22

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第21話

面会は、児童心理治療施設で行われることになった。部屋には低いテーブルと、色とりどりの椅子がいくつか置かれている。カウンセラーも、同席することになっていた。裕翔は約束の30分前に来ていた。奈々美が部屋に入ってくると、裕翔はすぐに立ち上がった。けれど、近づこうとはしなかった。半年ぶりに見る奈々美は、少し背が伸びていた。頬にも、以前よりふっくらとなっている。黄色い上着を着て、髪には新しいイチゴのヘアピンをつけていた。私は部屋の入り口近くに座り、2人の会話には口を挟まなかった。裕翔はテーブルの上に、パズルのおもちゃを置いた。「これ、奈々美に」奈々美はパズルを一目見ただけだった。「ママが、人から物をもらっちゃダメって言ってた」「これは、お父さんからのプレゼントだ」奈々美は少し考えてから答えた。「あなたは私のお父さんだけど、私たち、そんなに親しくないよね」裕翔の手が止まった。カウンセラーが静かに声をかける。「奈々美ちゃんの言葉を、そのまま受け止めてあげてください」裕翔はパズルの箱を引き寄せた。「……分かった。いらないなら、持って帰るよ」奈々美は、裕翔から一番離れた椅子に座った。「どうして、あのとき私を助けてくれなかったの?」裕翔は、由梨に騙されたからだとは言わなかった。「俺が間違えたからだ。人の言うことを信じて、お母さんの言葉を信じなかった。奈々美が助けを必要としていたときも、俺はお母さんに折れてほしいと思っていた」奈々美は少し考えてから、もう一つ尋ねた。「あのとき、私があなたの娘だって知ってた?」「最初に会ったときは、知らなかった。でも、そのあとで知った」「……知ったのに、助けてくれなかった」その言葉に、裕翔の顔から血の気が引いた。「……そうだ」奈々美は袖口を指先でいじりながら、ぽつりと言った。「じゃあ、いいお父さんじゃないね」「そうだな」「ママが言ってた。悪いことをしたら、ごめんなさいって言うんだって」裕翔は奈々美を見る。「……ごめんなさい。お母さんが嘘をついてるって決めつけて、奈々美を交渉材料に利用して、それから……奈々美やお母さんが傷つくような動画を見せたことも、本当にごめんなさい」「それと、ママを押してたよね」「……ごめんなさい」
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第22話

1年後、奈々美の体調は、ようやく安定した。定期検査の日、新しい制服を着た奈々美は、病院に着くなり、顔なじみの医師や看護師たちに元気よく挨拶して回った。血小板の数値は正常に戻り、薬も少しずつ減らしていけるという。医師が奈々美の頭を撫でる。「これからは普通に学校へ通って大丈夫。でも、運動するときは気をつけてね。転んだりしないように」「はい!」奈々美は真剣な顔で頷いた。診察室を出ると、奈々美が言った。「ママ、病院の食堂で唐揚げが食べたい!」病院の食堂は改装され、テーブルも椅子も明るい色に替わっている。私は唐揚げ定食を注文した。お皿には、唐揚げがいっぱい乗っている。奈々美が席につくと、隣のテーブルにいた男の子が、奈々美の皿をじっと見つめて、ごくりと唾を飲み込んだ。男の子の母親はポケットの中を何度も探った。けれど、小銭が少ししか出なかった。結局、買えたのはおにぎりだけだった。奈々美は、唐揚げに手をつけなかった。席を立つと、もう1つ唐揚げ定食を注文して戻ってくる。そして、トレーを男の子の前に差し出した。「よかったら、どうぞ」男の子の母親が慌てて首を振った。「いえいえ……今手持ちがなくて、お返しできるものが……」奈々美は振り返り、私を見た。「ママがね、人を助けてもいいけど、お返しを求めちゃダメだって言ってた」女性の目に、みるみる涙が浮かんだ。何度も頭を下げながら、トレーを受け取る。奈々美は私のところへ戻ってくると、耳元で小さく囁いた。「ママ。さっきの子、前の私みたいだった」私は奈々美の頭を撫でた。「だから、助けてあげたかったの?」「うん。でもね、その子、私のことをお姉ちゃんって呼ばなくていいし、私の言うことを聞かなくてもいいの」思わず笑ってしまった。奈々美は、もう分かっている。誰かを助けるということは、見返りを求めることでも、何かを条件にすることでもない。そんなことを考えていたときだった。食堂の入口が、ふと静かになった。顔を上げると、少し離れたところに裕翔が立っていた。病院で行われているプロジェクトの監査会議に出席するために来たらしく、何人かのスタッフを連れている。この1年で、裕翔が奈々美に会ったのは3回。いずれも、奈々美自身が会うこ
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