運命に抗うテーマなら、'Shinigami 09'の二次創作で'Chain of Thorns'が圧倒的だね。敵対勢力の設定下で、お互いを殺す使命を背負いながら惹かれ合う展開がたまらない。作者が敢えてハッピーエンドを避け、代わりに『永遠に続く追走』という曖昧な結末を選んだのが斬新だった。キャラクターの内面の声をモノローグ形式でつづる文体も、臨場感があって良い。特に雨の日の別れシーンでは、涙なしでは読めない。
最近読んだ'shinigami 09'のファンフィクションで、'Black Rose Requiem'という作品が強く印象に残っている。死神と人間の禁忌の恋を、時間逆行という設定で描きつつ、運命の鎖を引き裂こうとする二人の葛藤が胸を打つ。特に、主人公が過去を書き換える代償として記憶を失う展開は、切なさと覚悟が交錯していて、読後に余韻が続いた。戦闘シーンよりも感情描写に重点を置いた筆致が、このCPの悲劇性を一層際立たせている。