『
得てして』という言葉、普段の会話ではあまり耳にしないかもしれませんが、小説や評論なんかでたまに見かけますね。これは『往々にして』や『しばしば』と同じような意味で、よくある傾向やパターンを指すときに使います。
例えば『人間は得てして自分の欠点に気づかないものだ』という文。これは『人間って往々にして自分の欠点に気づかない傾向があるよね』と言い換えられます。面白いことに、この言葉には少し諦めや批判的なニュアンスが含まれていることが多いです。
『得てして』を使うコツは、ある種の普遍的な真理や繰り返される現象を語るときです。『政治家は得てして約束を守らない』とか『青春もののアニメは得てして過剰な演出になりがち』といった使い方ができます。ただし、堅苦しい印象を与えるので、友達同士のカジュアルな会話では『よく』や『大抵』を使った方が自然でしょう。