人間関係の機微を描くドラマを見ていると、『
疎む』と『憎む』の違いがよく浮かび上がってくる。『3年B組金八先生』でのいじめエピソードを思い出すと、疎む感情はもっと複雑で、相手を遠ざけたいという気持ちから生まれる。特定の行動や態度に起因することが多く、憎しみほど強い感情ではない。
一方で『半沢直樹』の敵対関係はまさに憎悪そのものだ。相手を否定し、打ち倒したいという強い衝動に駆られる。憎しみは相手の存在そのものを拒絶する感情で、ドラマではしばしば長期にわたる因縁として描かれる。
興味深いのは、疎む感情が時間と共に憎しみに変わる瞬間だ。『家政婦のミタ』で描かれた家族関係のように、最初はただ居心地が悪いだけだったのが、次第に激しい憎悪に変わっていく過程はとても現実的だった。