夫が私の腎ドナーを妹に譲ったから、私は笑って退院した末期の腎不全を患った私に最も適合するドナー腎は、夫の判断で、妹に回された。
医者から「他のドナーを待ちましょう」と言われたけれど、私はそれをきっぱりと断って、予定より早く病院を出た。
もう、冷えきった心には、これ以上しがみつく意味なんてなかった。
これまで必死に築いてきた財産を、全部妹に譲った。その見返りに、ようやく両親が私に笑いかけてくれた。
夫は四六時中、妹の看病に付きっきり。私は怒るどころか、「ちゃんと優しくしてあげてね」って、彼を気遣った。
息子が「おばちゃんをママにしたい」なんて言い出した時も、私は微笑んでうなずいた。
みんなの「願い」は、ちゃんと叶ったはずなのに。どうして、今さら後悔してるの?