『エヴァンゲリオン』のTV版と旧劇場版を比べると、物語の解像度がまるで違うんですよね。TVシリーズの最後2話は予算不足もあって心理描写に特化した実験的な内容でしたが、旧劇場版『DEATH & REBIRTH』と『THE END OF EVANGELION』ではその空白を埋めるかのように壮大なビジュアルと共に人類補完計画の核心に迫ります。
特に印象的なのは、シンジの決断の描写ですね。TV版では内面のモノローグで終わっていたのが、劇場版では具体的なアクションに移されます。アスカとの関係性もより残酷ながらも希望が感じられる形で描かれ、メカアクションのクオリティも格段に向上。使徒との戦いがよりドラマチックに演出され、庵野秀明監督の本気度が伝わってきます。
音楽面でも『THANATOS』などの新曲が追加され、鷺巣詩郎さんのサウンドトラックが物語に深みを加えています。全体として、TV版の持っていた哲学的な問いを、劇場版では映像美と共に昇華させた感じがしますね。