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ツンデレという概念がここまで広まったのは、人間の心理の一面をうまく切り取っているからじゃないかな。誰でも心を許す前と後では態度が変わるものだし、その極端な表現がキャラクターの魅力になっている。『エヴァンゲリオン』のアスカも初期のツンデレキャラの一つと言えるかもしれない。
この言葉を使う時は、必ずしも全ての態度変化がツンデレに当てはまるわけではないことに注意が必要だ。キャラクターに一貫性があり、態度の変化に納得のいく理由がある場合に適切に使える。ただのワガママや気まぐれとは区別される、ある種の純粋さがツンデレには求められるんだ。作品を語る時には便利な言葉だけど、安っぽいキャラクターのレッテル貼りに使わないよう気をつけたいところだ。
ツンデレという言葉が生まれた背景には、キャラクターの態度の急激な変化を表現する必要性があったんだ。2000年代初頭のアニメやゲームで見られる、最初は冷淡で辛辣な態度を取るキャラクターが、関係が深まるにつれて優しく甘えるようになるというパターンが人気を集めた。
この言葉は『ツン』と『デレ』の合成語で、『ツン』は刺すような態度、『デレ』は照れくさそうな甘えを表している。実際の使い方としては、『このキャラのツンデレっぷりがたまらない』とか『最近のアニメはツンデレキャラが多すぎて新鮮味がない』といった感じで、キャラクターの性質を説明するのに使われることが多いね。ただし、単に態度が変わりやすい人を指して使うのは適切じゃない。あくまでフィクションのキャラクター類型としての意味合いが強い言葉だ。
ツンデレキャラの魅力は、そのギャップにあると思う。最初はぶっきらぼうで取っつきにくいのに、心を開くと別人のように優しくなる。『灼眼のシャナ』のシャナや『とらドラ!』の逢坂大河が典型的な例で、こうしたキャラクターは物語に深みを与える。
語源については、2chなどのネット掲示板で使われ始めたのが最初と言われている。当初は特定のキャラクターを指すスラングだったが、次第にジャンル全体を表す言葉として定着した。正しい使い方としては、フィクションのキャラクターに対して使うのが基本で、現実の人に安易に使うと失礼になる可能性がある。また、単に気分屋な人とツンデレは別物だから、その辺りの区別はきちんとつけた方がいい。