最近プレイした中では『The Coma 2: Vicious Sisters』が印象的でした。廃校とその周辺を舞台に、追跡者から逃れながら真相を解明していくサバイバルホラーです。韓国発の作品ですが、日本の学校ホラーと通じる不気味さがあり、漫画風のビジュアルがかえって現実感を削ぎ落とす効果を生んでいます。夜の校舎を探索する際の不安感がよく演出されています。
廃墟都市の探索ゲームで思い浮かぶのは、やはり『The Last of Us Part II』の圧倒的な世界観です。あの崩壊したシアトルの街並みを進むときの緊張感は他に類を見ません。植物が生い茂る廃ビルや放棄された車の列が、文明の終わりを静かに物語っています。特に雨の日に探索するシーンでは、水滴が壊れたガラスを伝う音までが臨場感を増幅させてくれるんです。
もう一つ外せないのが『STALKER』シリーズですね。チェルノブイリ立入禁止区域をモチーフにしたこのゲームは、放射能汚染された廃墟に潜む不気味な雰囲気がたまりません。突如現れる異変や、他のストーカーたちとの駆け引きが、ただの探索ゲームを超えた深みを生んでいます。装備の管理や放射線対策まで考えなければならないので、よりリアルなサバイバル体験が味わえます。
最近だと『Days Gone』のオープンワールドも印象的でした。バイカーが廃墟となったオレゴンの町を走り回る設定で、時間の経過とともにゾンビの動きが変化する仕組みが新鮮です。廃墟の中に残された個人の遺品から、パンデミック前の日常が垣間見える演出も心に残ります。夜になると街灯もない真っ暗な廃墟を懐中電灯一本で進むのは、本当に肝が冷える体験です。
廃墟の不気味な雰囲気を最大限に生かしたホラー作品といえば、まず挙げられるのは『Session 9』だろう。精神科病院の廃墟を舞台に、アスベスト撤去作業員たちが不可解な現象に巻き込まれる様子は、実在したダンヴァース州立病院の廃墟で撮影されたため、圧倒的なリアリティを感じさせる。崩れかけた壁や朽ちた医療器具が、観る者の不安を巧妙にあおる。
『Grave Encounters』も忘れてはいけない。ゴーストハンターを装ったテレビ番組のクルーが廃病院で撮影中に本物の超常現象に遭遇するという設定で、フリーハンドカメラの映像が臨場感を倍増させる。特に時間ループや空間の歪みといった要素が、廃墟ならではの閉塞感を際立たせている。
日本作品では『残穢』が秀逸だ。廃アパートに残された「穢れ」が次々と住民を襲うというストーリーで、日常の隙間に潜む恐怖を描く小野不由美の原作を忠実に再現している。廃屋の床下から見つかる謎の物品や壁に残された痕跡が、過去の惨劇を少しずつ浮かび上がらせる演出は見事と言える。
最近の作品では『The Dark and the Wicked』も評価が高い。田舎の廃農場を舞台に、家族を訪ねた兄妹が悪霊の襲撃を受ける様子は、宗教的ホラーと廃墟の持つ孤独感が見事に融合している。特に窓のない納屋や錆びた農具が、逃げ場のない絶望を象徴的に表現している点が印象的だ。